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お土産の価値

お土産をなめていた
社会人であるかに関わらず、遠出をしたらマナーとして買ってこなければならない形式的な存在だと侮っていた

しかし、この認識は誤っていたように思う

年末年始、実家に帰省したのでお土産を買って帰ってきた
正直なところ、かなりドライな職場である。だからお土産のようなウェットなものは不要ではないかとも考えていた(めちゃくちゃ忙しい方々にわざわざチープなお土産を渡すのも気が引けるし、本音を言えばわざわざ挨拶しに行くのもちょっと面倒な気持ちもあった)
けれど、マナーとして、特に一年目だからこそ、こうした振舞いはしっかりとした方が良いようにも感じていた
お土産売り場で数分迷った末、買わない後悔より買った後悔だと決めて、お土産を買うことにした

そして、お土産を携えての新年初出社
案件でお世話になった方々を中心に個別にお土産を渡して回ってみると、
「どこ行ってたの?」
「辞めるのかと思った笑」
「はいこれ。おれも○○行ってたんだよね」
と、全く無下にされることもなく、スムーズに挨拶と新年一発目の会話をすることができたのである

また、相手が疲れていそうな雰囲気があれば、そのタイミングでお土産(甘いもの)を渡すことでシンプルに喜んで受け取ってもらうことができた。疲れている人は大抵の場合に集中力も切れているので、世間話にも付き合ってもらうことができる

何が言いたいのかというと、「お土産」というのは会話を強制的に始められる最強のコミュニケーションツールである、ということです

職場柄、オフィスではあまり世間話をしない。まして一年目なので仕事を放ったままにするのも心が落ち着かない。一日オフィスにいても一言も発さない日があるくらいである
そんな新卒社員にとって、無条件に世間話を喚起できるのは驚くべきことだ
もちろん、ここでの会話程度では、ボーナスの評価は変わらないし、相手に信頼してもらうことも難しい。けれど、仕事といえど人間が協力して作業する以上、関係性に大きく左右される。そのため、相手にどのような印象を持ってもらえるかは非常に重要に思う
挨拶ができる、フラットに話せる、なんとなく印象が良い、そうした積み重ねが今後に響くのかなと

後、いわゆる事務職みたいな方々とも挨拶がてら話せるのも個人的には助かった部分である。事務手続き等、その方々に手伝ってもらわないとスムーズにいかない場面が多々あり、普段から感謝は伝えつつも改めて感謝を伝えられたので

長年隠れていたお土産の本質を垣間見たように感じた年明けでした

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