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「他者への想像力」さえあれば。(2023年11月コラム)

8月のコラムで、僕が「30肩」になっちゃった話を書きました。

2年くらい前の月山でのキャンプの時に、お酒を飲んで、朝露で濡れて重くなったバレーボールを思いっきりアタックした際に、次の日に肩が挙がらなくなってしまいました。多分、その時に、肩の関節を支える「小さな筋肉(インナーマッスル)」が損傷してしまったんだと思います。

それから月日が経って、その間もキャッチボールしたりしていたのですが、今年の春くらいに朝起きる時に、右肩の奥の方で「プチっ」と音がして、そこから肩が痛くなって、日に日に肩が挙がらなくなってしまったのです。

ある特定の位置に肩を動かすと痛みがあって、一時期は頭の少し上くらいまでしか肩を挙上できません。「慢性的な炎症」が起こっていたのだと思います。そうやって炎症がずっと続くことで、身体の中の「カルシウム」が「石灰化」を起こしちゃったのでしょう。(あくまで僕の推測ですが)

「身体っておもしろい」ですね。肩は痛かったですが、ロルフィングの仕事をするには何の支障もなく、肩を上の方に動かすとき以外は、特に不便もなかったです。「なるほど、こうすると痛くないんだ」とか、いろいろ試してました。

けど、さすがに「元高校球児」の僕が、息子とのキャッチボールで5メートルほどしか投げれなくなったのはすごくショックでした。しまいには、「お父さん、肩痛くなっちゃうから、無理して投げなくてもいいんだよ。キャッチボールやめよっか」と、息子に気を使われるようになりました。

「40、50肩」に関しても、大体半年から1年くらいすると「自然に良くなってくる」のがほとんどで、僕のように「石灰化」した場合でも、特に何もしなくても改善していきました。繰り返しますが、「身体っておもしろい」です。

昔から僕は、「怪我」や「痛み(苦しみ)」の勉強が好きではないのですが、「膝が痛い人の気持ちがわからないな」と思っていると、自分の膝が痛くなってきたり、「うつの人ってどうして苦しいんだろう」と考えていると、自分が落ち込んだり、少しうつっぽくなったりします。

そうやって「自分の身体で体験すること」で、僕は「身体のことを学ぶ」のです。「教科書で学ぶ」方が効率がいいと思うのですが、どうも僕はそうなのです。

それは、「治し方」をわかるためのものではなく、「気持ち」がわかるためのプロセスなのかもしれませんね。(だから「痛くなる、苦しくなる」といっても、「体験版(ライト版)」くらいの程度なのです)

「他者への想像力」さえあれば。

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