ミュウVMAX研究記(アギルダー、タウンデパート入り)

ありがたいことに前回記事の反響が良かったので、ポケモンカードの自分の成長過程として、思考メモの感覚で文字に残して行きます。

MTG(マジック・ザ・ギャザリング)が本業ですが、最近は趣味でポケモンカードも嗜んでおり、PTCGLを導入して以来、ポケモンカードを遊ぶ時間が増えました!色んなデッキが手軽に回せるし、紙よりも時間効率が良い。
ロストギラティナやルギアやアルセウスも回していて楽しいが、やはり一番好きなのは《ミュウVMAX》!

ポケモンカードの楽しさを教えてくれた。

緻密なダメージ計算、相手の動きの予想、狙ったカードを引く期待値。
《ダブルターボエネルギー》+《パワータブレット》からの「クロスフュージョン」「テクノバスター」でHP220以下のポケモンを倒す事に長けており、HP280のポケモンVSTARを倒すのも難しくない。ポケモンVが主体のデッキに対しては有利だと思います。
あと4か月もすれば、Eレギュレーションのカードが使えなくなるので《ミュウVMAX》ともお別れ。レギュレーション落ちするまでは《ミュウVMAX》を回して行きたい。

天敵

《ミュウVMAX》を弱点でワンパンしてくる《リザードンEX》に対してはどうしても不利ですが、絶対に負けるほどではなく、《頂への雪道》で特性を封じたり、《災いの箱》で80ダメージ入れれば勝てる事もあります。


結構やった。


PTCGLでアギルダー、タウンデパート入りの《ミュウVMAX》の勝率が良かったので、自分の思考を残すために記事を書きました

■デッキリスト

【デッキコード】Fk1kVk-SMtHRm-vk1k5f

《タウンデパート》

一般的な《ミュウVMAX》のデッキリストは《森の封印石》3が多いです。《ゲノセクトV》につけて手札を減らしながら「フュージョンシステム」で引きつつ、最終的に足りなかったパーツを《森の封印石》でサーチする事により、そのターン中の理想の動きを達成する確率が上がるからです。
しかし僕は《森の封印石》複数投入に疑問を感じていました。頻繁に発生したのが、初動で《森の封印石》から《バトルVIPパス》をサーチして展開したものの、その後相手に《頂への雪道》を置かれた後に引く《森の封印石》が何もしないパターンです。
この問題点を《タウンデパート》は解消できており、相手の《頂への雪道》を割るカードでありつつも《森の封印石》の枚数を1枚に抑える事が出来ます。実質《森の封印石》でありながら、サーチにより役割が増えています。

その上で、例えば相手が《サーナイトEX》だったときは《災いの箱》をサーチする事によってアルカナシャイン《サーナイト》と《ザシアンV》が《ミュウVMAX》をワンパンする動きを抑制する事が出来ます(どちらもサイコエンブレイズから330ダメージを狙うためにはダメカンを多く乗せる必要があるので、《災いの箱》の80ダメージで倒せる)
他にも《こだわりベルト》をサーチする動きも強い。もし《サーナイトEX》をメタゲーム上で多いと見るのなら、《おはらいグローブ》を1枚入れても良いでしょう。
《ミュウVMAX》以外にポケモンのどうぐを多く使用するデッキは少ないので、《タウンデパート》が相手に悪用される事が少ないです。

《タウンデパート》が《ロストシティ》だった場合は、アルカナシャイン《サーナイト》を《すごいつりざお》で回収する動きを防いだり、《ドラピオンV》の回収を防げるメリットがあります。
しかしそのメリットと比較しても、《タウンデパート》の方が《こだわりベルト》《森の封印石》《災いの箱》サーチにより、デッキの目指す強い動きを再現しやすく、より強いと感じました。
現在流行しているロストギラティナに対して、相手の《頂への雪道》を割るカードとして《ロストシティ》よりも《タウンデパート》の方が、相手のロストを増やさないぶん良いです。

《タウンデパート》が弱いのは《ミュウVMAX》同系と、《頂への雪道》型の《ミライドンEX》で、その相手には《ハイパーボール》で捨てましょう。

《アギルダー》

《ミュウV》《ミュウVMAX》は逃げるエネルギーが0なので、「ニンジャトルネード」の1エネルギー条件を満たすのは簡単です。
基本的に《リザードンEX》の弱点を突いて倒すだけの役割で、《リザードンEX》が入っていないデッキに対してはすごく弱い。《チョボマキ》は逃げエネルギーが3もあるので、《チョボマキ》スタートすると入れ替え必須!《リザードンEX》デッキ以外には弱く、《ハイパーボール》で捨てる事も多い。

それでも採用しているのは、《アギルダー》が居るかいないかで《リザードンEX》の倒しやすさが格段に違うからです。
HP330で、《こだわりベルト》が効かない《リザードンEX》をワンパンで倒すのは要求が高くて

①《フュージョンエネルギー》4枚が付いた状態の《メロエッタ》もしくは《ミュウVMAX》での「メロディアスエコー」280+《パワータブレット》2枚で340ダメージ。
②《フュージョンエネルギー》2枚が付いた状態の《ミュウVMAX》の「クロスフュージョン」「テクノバスター」210+《パワータブレット》4枚で330ダメージ。
③《フュージョンエネルギー》3枚が付いた状態の《ゲノセクトV》の「テクノバスター」210+《パワータブレット》4枚で330ダメージ。
④《フュージョンエネルギー》1枚が付いた状態の《アギルダー》の「ニンジャトルネード」120+《パワータブレット》2枚で180ダメージ。弱点計算で360ダメージ。
⑤《災いの箱》で80ダメージ受けた《リザードンEX》に、「クロスフュージョン」「テクノバスター」+《パワータブレット》2枚で250ダメージ。この場合のみ《ミュウVMAX》に《ダブルターボエネルギー》を付ける動きが許容される。

①②③が《フュージョンエネルギー》もしくは《パワータブレット》のどちらかを必ず4枚必要とするのに対して、④は《フュージョンエネルギー》1枚と《パワータブレット》2枚と要求が下がります。
もちろん《チョボマキ》《アギルダー》のどちらかがサイド落ちしたりすると達成が難しくなりますが、それでも①②③に比べて④の方が達成しやすい。
運悪く《フュージョンエネルギー》《パワータブレット》《チョボマキ》《アギルダー》のサイド落ちが多かった場合は⑤を目指しますが、⑤の場合に《災いの箱》をサーチできる《タウンデパート》が役立ちます。

《頂への雪道》はロストギラティナ以外のほぼ全てに効くスタジアムで、環境を定義しているカードです。これを使う、もしくは割れる事が必須。
《ミュウVMAX》デッキは《ゲノセクトV》「フュージョンシステム」が止まるデメリットがありますが、自分の場に《ミュウVMAX》2体を作ってから、《ドラピオンV》や《リザードンEX》による相手の逆転を封じる狙いで《頂への雪道》を置く事が多いです。相手に割られたあとに2枚目が欲しいタイミングもあるので、2枚は入れたい。
自分で《頂への雪道》を置きながら、次のターンに「フュージョンシステム」で引きたい場合に《ロストスイーパー》は役立ちます。スタジアムは1ターン1枚制限なので、《頂への雪道》を割って「フュージョンシステム」で沢山引いて、手札を最適化した後に2枚目の《頂への雪道》が出来るのは《ロストスイーパー》だけです。相手の《頂への雪道》やポケモンのどうぐを割って、なんだかんだ便利な枠なので《ロストスイーパー》2枚は必要。

《ミュウVMAX》は《ゲノセクトV》「フュージョンシステム」のおかげで他のデッキに比べて初動が安定していますが、それでもどうしようもない手札事故は起こります。
何も出来ず負けるパターンとしては、1ターン目にたねポケモンを出すカードが全然引けずに、《パワータブレット》やサポート、エネルギーが溜まる手札で、それを少しでも緩和したくて初動のボールは少し多め。
《ネストボール》はベンチ6体になるとプレイできないので手札が溜まる原因になるので、ベンチが空いていて撃てる時に空打ち(サーチしない)も大事。
《フェザーボール》はたくさんは引きたくないものの、1ターン目に《ミュウV》を複数並べる、2ターン目に《ミュウVMAX》を2体並べる、空打ち(サーチしない)と悪くない動きをするので1枚。ただ《フェザーボール》が一番ふんわりした役割なので他のカードに代わる可能性も大いにあります。《ウッウロボ》で捨てる事を考えるとグッズは24枚(デッキの40%)を維持したい。

■《ミュウVMAX》の思考過程

MTG世界チャンプがポケカCL愛知に参加してみた
https://cardrush.media/pokemon/articles/570

ミュウは回せば回すほど面白いデッキで、今までに何度も記事を書きましたが、今見返すと間違っているなと思う箇所もたくさんあります。
例えば《カミツレのきらめき》は後攻1ターン目以外弱いので2枚が良いし、《頂への雪道》からの《ジャッジマン》により手札干渉を強く使えるのがこのデッキの良い所なので2枚欲しい。《ともだちてちょう》は強い状況が限定的で、何度デッキに入れても結局嫌いで抜けてしまう。

CLでミュウを回したい気持ちが強いですが、9月末にMTGの世界選手権があり、そこに全力を注ぎたいので一旦ポケモンカードは休止。CLが10月や11月に開催されるようなら是非参加したい!

またやり込む機会があったら、こうして思考メモを残して行きます。思考を言語化すると、認識がより深まるので、これもまた練習と言える🔥

読んでくれてありがとう!それではまた。

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