ゆと

地方の会社員

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最近の記事

汁なしタンタンメンは令和の美少女に恋をするか?

かなり前に"がんばれいわ!ロボコン"というタイトルを見て「だせぇなぁ」と思った記憶がある。ロボコンについての知識はキャラクターの見た目と、そのくらいだ。 上記タイトルの映画が公開された日に、いくつかの感想が流れていった。 映画の正式名称は"がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン‼︎の巻" "恋する汁なしタンタンメン"という文言から浮かぶのは、例えば、中華料理屋の看板娘に恋した男子が毎日店に通い汁なしタンタンメンを頼み、看板娘に覚えて貰おうとする情景

    • 私は"感想"が書けない

      最近気づいた。私はどうやら"感想"を書くのが苦手らしい。 最初に言っておくけれど、私は高校生の時に読書感想文で市の小さな賞を戴いている(ささやかな自慢)。国語の先生の手直しがたくさん入り、もはや「原案:私」ぐらいに原型をとどめていなかったが、先生が『応募するに値する』と判断する程度には書ける人間という客観的評価はある。20年以上前の話ではあるが。 にも関わらず、"感想"ってどう書いたらいいのかな…と思うのは、最近、ファンレターというものを書くようになったからかもしれない。

      • 私の日常は非日常だったのかもしれない

        「途中で急ハンドルを切りましたよね」 Twitter歴約10年、長年の相互さんに初めて対面したときに言われた、印象的な発言である。 前職で鬱になって休職中にKING OF PRISM(キンプリ)というアニメ映画を観てから、私の人生は一変してしまった。それに伴ってツイート内容も一変してしまった故のことであろう。 KING OF PRISMが今年の1月で4周年、私のTwitter歴を考えたら、"Twitterの人"をやっていた期間の方が長いはずなのだが、古くからの相互さんも

        • 初めての外出自粛要請

          ここ数週間、休みの日は引きこもっている。介護事業所で働く人間として、絶対にコロナに罹ってはいけないのだ。 土日が休みの私は、昨日、金曜日の仕事帰りにスーパーで2日分の食料を買って帰る予定だった。何を買おうか考えながら、帰路のバスの中Twitterを開く。地元のオタクを集めたリストを遡っていたら、「湯崎知事、土日自粛要請」と書かれたニュースがリツイートされている。うちの県の知事じゃないか!と慌てて詳細を見ると、今日の午後決まったらしい。知るかよ! スーパーにたどり着くと、危

        汁なしタンタンメンは令和の美少女に恋をするか?

          不要不急の私

          今日、行く予定だったイベントを昨日になって「行かない」と決めて、今日は家でぼんやりしていました。 イベント会場には手指消毒剤を設置、座席は間隔を空ける、物販中止、という主催者側の対応で『だいじょうぶだろう』とは思ったのですが、会場が隣の県なんですね。これ、会場内で感染しなかったとして、交通機関で行き来する間に感染したら、主催者に迷惑がかかり、無症状感染者であった場合に私は人殺しになる可能性があります。そう思ったら自粛せざるを得ませんでした。 私の職場は介護事業所です。私は

          不要不急の私

          新型コロナウィルスをばらまいた男性が亡くなって「天罰だ」と言った人に、「他の死亡者の方は何の罰で死んだのですか?」と聞いて回りたい。

          タイトルでほぼ片付いてしまっていますが。 愛知県で新型コロナウィルスに罹患した男性が、フィリピンパブなどに行き、コロナウィルスをまき散らしたというニュースがありました。 そして、先日、その男性が亡くなった、という続報があり、そのニュースのツイートにぶら下がる「天罰」「罰が当たった」などのたくさんのリプライに対して私が思ったのが、この記事のタイトルです。 コロナウィルスに限らず、病気は誰しもが罹りうるものです。善良な人も、極悪人も、普通の人も、ある意味平等に、そして理不尽

          新型コロナウィルスをばらまいた男性が亡くなって「天罰だ」と言った人に、「他の死亡者の方は何の罰で死んだのですか?」と聞いて回りたい。

          誰も知らない

          待ち合わせ場所に早く着いてしまったので、時間つぶしに喫茶店でもいこうかと、商店街の人混みをすり抜けた。 立ち並ぶ店の隙間、視界の端に更地が見える。 『ここ、前は何が建ってたっけ?』 そう思うが、思い出せない。 よくあるよなぁ、この現象。 深く考えないようにして、近くの百貨店のロビーに腰を落ち着ける。立って待つには怠く、コーヒーを飲むには短い時間を、ここで過ごそうとスマートフォンを取り出して眺め始める。 ―待ち合わせ、5分前 さっき来た道を引き返す。また視界の端に

          誰も知らない

          非日常に公開された日常系映画「架空OL日記」

          新型コロナウィルスの話題で持ちきりの中、舞台挨拶中止という措置をとり、映画「架空OL日記」が2/28から公開された。 原作は2000年代にバカリズム升野さんがOLになりすまして淡々と綴った日記ブログ「架空升野日記」で、一昨年ドラマ化され、主人公のOL”私”を升野さんがそのまま演じることで地味に話題になった。 映画の制作発表当初から、原作者であり、脚本家であり、主演である升野さんからは「ドラマ版と変わらない。特に事件は起きない」と言っていた。 一回目の鑑賞 私は3/1、映

          非日常に公開された日常系映画「架空OL日記」

          私と彼女とハイヒール

          十年以上前のこと。 ときどき思い出すこと。 新卒で入った会社を半年で辞めて、とある整形外科の看護助手として私は働いていた。資格も経験もないまま、デイケアで入浴介助をしたり、トイレ介助をしたりしていた。小さなクリニックで、患者さんの介護度は低かった。 そんなデイケアに、介護度がやや高い方の患者さん、Aさんがいた。50代くらいの女性だったと思う。脳梗塞で片麻痺になって、片足には装具をつけていた。移動は車椅子。おしゃべりが大好きな明るい人で、だけど、麻痺のせいでよだれが垂れる

          私と彼女とハイヒール

          喝采

          いつものように救急患者が搬送されてきた。 交通事故で意識不明の重体女性。運転手の男性は即死。 連絡を受けオペ室に入った瞬間、僕の頭は真っ白になった。 「血の気が引く」というのはこういうことをいうのだろう。 オペ室の中央のベッドに横たわっていたのは、十数年前に僕が密かに想いをよせていた女性だった。 昔と名字が違っていたから、運転手の男性は旦那だったのだろう。 当時の想い出が走馬灯のようにかけめぐる。 だけど、僕は救命病棟の医師として、この目の前の患者を助けなければならな

          HiGH&LOW THE WORST(ザワ)を観たらザワザワして落ち着かないので書く

          どうでもいい前置き 今週末、私の人生を変えた作品KING OF PRISMのイベント2daysがあるんですが、HiGH&LOW THE WORST(通称:ザワ)を観たせいで、気持ちが全部そっちに持って行かれてしまって、とてもじゃないけど落ち着かないので、いったん吐き出すことにしました。 とうぜんネタバレがありますので、各自今すぐに劇場にザワを観に行ってください。お願いです。ハイローも高橋ヒロシ作品も分からん、なにも分からん、という人でも入りやすい作品になっていると思います。

          HiGH&LOW THE WORST(ザワ)を観たらザワザワして落ち着かないので書く

          映画「ビジランテ」の感想を書かなければと思った

          ※内容のネタバレを多分に含みます。ご注意下さい 1月某日、ビジランテを観に、映画館に行った。予告を観て後味の悪そうな映画だという予感はひしひしと感じたが、それ以外の事前情報は入れずに観た。後味の悪そうな映画を観るのは初めてだったので、後のダメージを考えて同日に上映されているさわやかな結末の映画を鑑賞予定に入れておいた。 結果として、私は後半一時間祈るように画面を見つめ号泣し、「二度と観るものか」と思いながらパンフレットを買った。なぜ、監督はこんな映画を撮ろうと思ったのか、

          映画「ビジランテ」の感想を書かなければと思った

          ファンってなんだろうなって思いながらサインをいただいてしまった話

          昨年、私は2つのサインを戴いてしまって、もう死んじゃってもいいんじゃないかなってくらいの運を使ってしまったという自慢話ではあるんだけど、本当に私が貰ってしまってよかったのかなという思いがずっとある。そのことについて話したい。 一件目のサイン(菱田正和監督)フォロワーさんのお車に便乗してちゃっかり出雲のキンプラ舞台挨拶に参加させていただきまして、クイズ大会がありましてね、前日の周南舞台挨拶でもあったんですが、キンプリ・キンプラの創造主たる菱田正和監督のサイン付きプレスリリース

          ファンってなんだろうなって思いながらサインをいただいてしまった話

          解釈が曖昧な作品をどう読み解くべきか―スイス・アーミー・マン

          スイス・アーミー・マン公式 遅ればせながら、地元で公開されたので、昨年末にスイス・アーミー・マンという映画を観た。ダニエルラドクリフくんが十徳ナイフのような便利機能を備えた死体となって、おならの推進力で海を進み、無人島から主人公を脱出させるサバイバル―と書くとコメディのようだが、その実、社会との関わりに自信がない主人公が、しゃべる死体とのコミュニケーション―友情とも愛情とも呼べるなにか―を通じて、得がたい物を得る映画だった。笑ったし泣いたのだ。 ここから完全にネタバレにな

          解釈が曖昧な作品をどう読み解くべきか―スイス・アーミー・マン

          おそ松さん二期が本気出してるのに観るべき人たちに伝わってないかもしれない、お笑い好きとか浦沢義雄先生好きとか…

          ※一期のブームと二期からのヤバさについて途中まで書いていたら、どうやら二期があまり奮ってないようで、もったいないなぁと思いつつ、そもそも最近のアニメのブームというかサイクルが早いという意見を見たり、私の視点では視聴対象層が完全に脚本家の松原秀氏(1981年生まれ)より年上になっている気がするなぁと思ったりしたのだが、当初の予定通り二期から思っていることをそのまま書いてみた。 おそ松さんのブームに違和感を抱いていた私おそ松さんーかわいらしい絵柄、人気声優さんの起用により、女子

          おそ松さん二期が本気出してるのに観るべき人たちに伝わってないかもしれない、お笑い好きとか浦沢義雄先生好きとか…

          ニワカファンによるHiGH&LOW THE MOVIE3試写会11/2の感想―村山はそんなこと言わない…言うの、言うやつ?あ、そうなの、あ、そうなんだ…じゃあ仕方ないね…

          にわかファンの僕について 本日公開となったHiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSIONについて、試写会で1回だけ観たニワカファンが感想を書きます。今日は観てません。 どれくらいニワカかというと、Twitterのハイローおじさんとおばさんたちの大盛り上がりにのせられれて、HiGH&LOW THE MOVIEとHiGH&LOW THE RED RAINを1回ずつ観たものの、いまいち乗り切れずに「面白いんだけど、やっぱりケンカとかEXILEとかそういうのは

          ニワカファンによるHiGH&LOW THE MOVIE3試写会11/2の感想―村山はそんなこと言わない…言うの、言うやつ?あ、そうなの、あ、そうなんだ…じゃあ仕方ないね…