価値のある麻雀を打っているMリーガー3選

 はいどーもゆとりです。

 なんか今シーズンのMリーグは勢いが落ちてるような気がする今日この頃。まぁマンネリ感が出てくる頃合いだから仕方ないし、何よりこういうタイミングで必要なのはネガティブな意見ではなくポジティブな意見だろうということで、今回は個人的に最も価値の高い麻雀打っていると思うMリーガー3人について書いてみます。

1.堀慎吾

 考えてラフな打牌ができる、フリー麻雀での経験を活かしたオールマイティ麻雀。
 人間というのは不思議なもので、考えれば考えるほどリスクを過大評価する傾向にあるので、考えてラフに打つというのがどれほど難しいかは上級者になるほど分かるはず。地頭の良さと多くのフィールドでの経験によって最適化されたバランス感覚は特筆すべきものがある。
 対不特定多数のフィールドでも結果を残しやすい麻雀で様々なプレイヤーにとって参考にすべき点が多い。特に最近のトレンドに近い組み立てなので取り入れやすいと感じるであろう人の多さも考慮して選出。

2.多井隆晴

 リスク回避を意識した序盤構想から、相手に難しい中盤戦を強いる麻雀。
 安牌を抱えることで生まれる一牌の猶予の活かし方がピカイチで、人読みも含めた対応は似非デジタル殺し。
 堀とは真逆でとても人間臭いリスク過大評価気味の麻雀だが、それでも和了率を落とさない総合力の高さは目を見張るものがある。多井の序盤構想を下手に真似た人が無限にアガり逃すだけの置き物と化すのを容易に想像できる程、序盤から拾っている情報量と思考量が多い。
 人読みに関しては技術的な強みは勿論だが、リスクを過大評価しがちな部分を補うため安心感を得ている側面もあるかもしれない。
 麻雀の内容と顔芸は"マネるな危険"だが、自分にとっての最適戦術を突き詰めていくことの大切さを感じさせてくれる点では唯一無二の価値があるのではないか。

3.黒沢咲

 セレブ打法に隠された優れた大局観と意外とバランスの取れた戦術。
 上の二人に比べると技術面で劣る部分は少なくないものの、打ち方の基本方針には初〜中級者が成績UPのために意識すべき要素が多分に含まれる。
 鳴かない、高打点の含みを残す、対副露で変に日和らないという中盤までのマイペースさが、中終盤に多少押しすぎても然程マイナスにならないという実戦的にはとても大きなメリットを創り出している。
 門前手組みの中でも七対子の使い方が上手く、出現頻度が高いわけではないが高打点カウンターを狙う上では欠かせない引き出しの一つになっている。
 堀、多井のパフォーマンスの高さは誰もが価値を認めるものだろうが、Mリーグファンはライト層が圧倒的に多いことを考慮すると黒沢の麻雀も相当に価値があると言えるだろう。

◉余談

 ということで3人挙げてみたわけですが、あくまでも僕の主観で選んだだけなので異論反論は歓迎です。
 まぁおそらく3人挙げようぜって言って黒沢さん入れる人は多くない気がするので一つだけ言っておくと、麻雀はレベルによって解像度が全く違うので、戦術的な価値を考えたときに黒沢さんの麻雀は解像度が低くてもハマる可能性が高いなと思って入れました。
 極論を言ってしまえば全ての正解がわかるなら戦術なんてものは必要ないはずで、分からない部分を補うために戦術があると思うんですよね。じゃあ価値のある麻雀ってなんだよって考えると、自分にできることを線で繋いだような戦術がベースにあって、それが多くの人の手本になるような麻雀なのかなと。まぁあくまで個人的な意見ですけどね。

 最後に、しょうもない記事書いてないで戦術記事書けよって言われそうなので言い訳しとくと、場況と愚形に関する記事書こうと思ってデータから計算してみたりしてたんですが、なんか裏付け怪しいなってことでボツになりました…

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