【麻雀】多面張に強くなる方法

※今回は数馬さんのこのツイートに対する反響を見てたらあまり参考にならなそうな持論を展開してる人が多かったので、これはハードルが下がっているのでは!?と思い軽い気持ちで便乗した記事になります。

僕自身は某メンチン狂みたいなゲームで高得点が取れるわけでもなく、なんなら多面張に苦手意識があったタイプなので、今回の話は多面張のエキスパートになりたい人には関係ないかもしれない。笑

まず、「多面張が苦手」とはどういう状態なのか。

多面張に対する苦手意識が強かったときによく実践していたのが「①対子抜き、アンコ抜き」と呼ばれたりする有名な考え方や「②順子がくっ付いて待ちが伸びる」というこれも結構よく言われる考え方。

①は例えば 2333345 という槓子跨ぎの多面張を考えるときに、3を対子で抜いて33+23+345、アンコで抜いて333+2345といった具合に14.25待ちを見つけ出す方法。

②は2333の14.2待ちの2という単騎待ちに345という順子がくっ付いているので2の筋の5も待ちになる、とかちょっと牌姿変えて2333456を考えるときに2333の14.2待ちの4待ちのところから順子が始まるので筋の7も待ちになる、というようなやつ。これは前者の単騎の場合は2から始まる234(2233334→14.25待ち)でも隣から始まる345でも5待ちが増えるが、後者の場合は性質上待ちを起点としてメンツが始まる必要がある。

......たぶん間違ったことは書いてないはずだけどこういうのはもっと分かりやすく説明されてる人が沢山いるので分からない人は他の記事や本で補足してね。

ウザク本3にも少し書かれてるけど、

多面張に限るならこっちの方が良いかも。

まだ発売してないので当然未読のため無責任な紹介ではあるけど、

こんなツイートもあるので多分書かれてます!笑

ちなみに冒頭の数馬さんのツイートはウザク本3のp124.125にある16種に槓子跨ぎの2233334、2333345、3333455の3つを足した19種......ってことかな。

個人的には性質的な分け方をして18種な気がするけど見落としてるかもしれないし話が脱線しちゃうからこの記事では触れないことにする。

とまあ多面待ちに関する既存のメソッドとかに触れたんだけど、実戦でこれを使うときは既に「待ち」という普段全く時間を使わない要素に時間をかけることになるため、特に時間制限のシビアな天鳳や"圧"のあるメンバー本走では焦る。結果として思考に大きなロスが生じることが多く、苦手意識に繋がっていたのだと思う。

つまり、苦手意識の正体は焦りであり、これは時間内に分からないかもしれないという自信のなさである。

では何故、苦手意識が和らいでいったかというと、これは本当に慣れただけ。笑

だから別に革新的なメソッドがあるわけではないのでそういうのを期待していた人には申し訳ないが、既存の考え方で沢山処理していく中でとにかく形を見慣れるというのが実戦に活かすという意味では最強なのかなと。

というわけで、僕が教えられるのは「❶慣れるとはどういうことか」「❷効率良く慣れるためには」という2つ。

❶慣れるとはどういうことか

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この牌姿で対子抜きアンコ抜きを使うと

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こんな感じになるので、ここで上は147、下は258とすぐに分かれば2ステップ。

対子抜き後に23455667とかにしないと147が見えない人は+1ステップ、23456までやらないと見えない人はさらに+1ステップ。初心者はここから23+456と234+56に分けないといけなくなるのでさらに+2ステップ。

ある程度は多面待ちを形で覚えた方が良いのは当然なんだけど、その一番大きな理由は「見慣れた形」「分かる形」が見えるまでのステップが多いとメンツの抜き方一つにしても自信が持てず、焦りや苦手意識に繋がってしまうから、ではないかなと思っている。

つまり「慣れる」とは多面張をなんとなくでも覚えることと、多面張+1メンツくらいの複合を見たときにそれと分かるようになることではないかなと。

特に後者はあまり言及されない割には重要な要素かなと考えてる。

さて、さっきの分け方は言ってしまえばマニュアル通りなんだけど、必ず2ステップかかるのが嫌だな、もっとパッと分かるようになりたいな、という人はこれから紹介する手順を試してみて欲しい。

古典的なやり方でルートは色々あると思うのであくまで一例として僕が今回考えたルートを紹介する。

Mr.メンチン狂の方々は上の牌姿が147.258待ちであることなど瞬時に分かるかもしれないが、とりあえず僕はその域には達していないので

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こんな感じで分けて147.2待ち、単騎待ちの2からメンツが伸びて58も、といった処理をした。

何をしたかというと真っ先に567sを抜いて

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この左の形を抽出し、これは確か234+2333456のやつだなとなり、余った234と567をくっ付けるというように考えた。

いやよく分かんねぇわ!と言われそうなので体系的な言い方にすると、とりあえずメンツ(特にシュンツ)を抜いてみて見慣れた形を探した、となる。

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この分け方をしたときに左の形にもっと慣れていれば234を抜く必要はなく147.25とシュンツが伸びた分の8とできたのでまず1ステップ足りていない。567も含めた全体の形に慣れていればそもそも抜く必要がないのでさらに1ステップ足りていない。

結局2ステップかかってるじゃん、というもっともな指摘をされそうだけど、それは567を抜いたときの5面張が分からなかった僕の不慣れさが原因なので練習すれば1ステップで行ける人はそこそこいるんじゃないかと思う。今回13枚だけど10枚の複合ならかなり1ステップで行きやすくなるしね。

あと、2ステップかかったとはいえ多面張+1メンツだと感覚的に分かる程度には慣れていたので次に抜くべきメンツがすぐ分かったため時間的なロスはほとんどない。これがさっき触れた「多面張+1メンツ」の複合に慣れるのも重要とした理由。

こんな感じでそれなりに「慣れ」があれば対子抜きアンコ抜きよりも速く処理できることが多くなるのでメンチン狂を目指すならこういった考え方を突き詰めていく方が良いと思う。最終的には13枚形+関連牌でも処理できるようになる......らしいので。

ただ、実戦でも2ステップくらいなら大きな支障はないからここからさらに突き詰める必要性はあまり感じていない。

頻度的な意味での成績への影響度と、結局ボーンヘッド(形の錯覚)があるため13枚形の把握ができても確認作業をした方が良いのではないかと考えているため。後者は僕のスペックが低いことに起因しているので異論は認める!笑

加えて言うなら2233334456の5面張くらいは分かった方が良いのでは?と痛いところを突かれても何も言い返せないのだけど......。

僕のようなやり方で3ステップ以上足りてないことが多くなる人はとりあえず対子抜き、アンコ抜きを使った方が無難かもしれない。初手でメンツを抜いてもまだ2ステップ足りてないと見慣れた形がなかなか出てこないので迷走しそうだ。

❷効率良く慣れるには

まず時間がある方はこの動画を見てもらえるとここからの話が入ってきやすいと思う。

勉強するときに大事なのは知識、情報収集力、思考力、思考のショートカットの4つ、という内容。

今回でいうと

知識を増やす=基本的な多面張を覚える

情報収集力を鍛える=内包された多面張を見抜けるようにする

思考力を鍛える=「メンツが伸びてるから〜」というような処理を速くする

思考のショートカットを作る=10枚形以上の多面張を覚えたり、多面張+1メンツを感覚的に把握できるようにする。

今回の場合は知識と思考のショートカットはかなり似た意味合いなので、冒頭の数馬さんのツイートの「苦手というより知識になってないだけ」という部分はかなり共感できる。

ただ、単純な知識を増やしただけではさっき出したようなメンチン問題や10枚形、さらには7枚形+待ちに影響しないメンツの複合くらいでも分からなくなる可能性があるので上で挙げた4つの項目のうち自分に何が足りてなくて躓くことが多いのか意識してみるとさらに効率の良い勉強ができるのかなと。

という感じで強引に動画の宣伝に繋げてみたところで今回は終わり。

次回は6ブロックの感覚的な部分も含めた牌理の話にしようかなと思ってるんだけどなかなか纏まらないのでいつになるかは分からない(笑

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