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異動が多かったことでプラスに感じていることとは何か

10月から販促マーケティングの担当になりました。

ずいぶんと異動が多い役回りで、もうすぐ3年半になる在籍期間において、子会社2つと、本社にて営業評価制度の設計と運用を担当しました。今後はプロモーション全般とマーケティングを担当していきます。

めまぐるしく異動していますと、一つの職種に集中して専門性を高めることができているのかと焦る思いもあります。

ただ、異動が多かったことでプラスに感じていることもあります。大きくは以下の2つでしょうか。

1.ものづくりの一連の業務の流れをリアルに体感できたこと

当社は600人程度の組織です。この程度の規模であれば、マネジャー業務をしていると、全体のバリューチェーンを肌感覚で体感することができます。

商品の企画から製造、販促、営業までサービスがどう動いていくのかを直接見たり、各部署の人間がどういう気持ちで、どのように業務を行い、それがどうつながっていくのかがわかります。これは地方の一事業部門で働いていた際には、なかなか難しいことでした。

たとえば、ある営業がお客様と日々接する現場から気づきを得て、それをサービスに活かしたいと思っても、他の部署の人間にはまた違う現実が見えていて、コミュニケーションができないというような例を目の前でたくさん見ました。

これは、両方の部署を俯瞰してみれる立場だったから気づくことであり、会社をよりよくしようと考えた時に、ヒントの一つは部署間の隙間に落ちているように思えました。

それぞれの部署間をつなぐ面白さと難しさに目覚め、組織における人の重要性についても、さらに確信を深めました。

2.自分を客観視する力を強化することができたこと

私と同じように異業種から転職してきたり、企業規模の異なる会社から移ってきたりという人がまずぶち当たる壁は、社内体制が整っていないことに対するとまどいではないかと思います。

前述したように、いろいろと改善点が部署間や業務の隙間に落ちていたりすると、およそ大企業ではありえないような基本的なミスが何度も起きたり、非効率なシステムが厳然と運用されていると思えたりします。

当初は、未整備な仕事環境に、私も気持ちと仕事の進め方の両面で難しさを感じました。

このギャップにどう対応するかが、転職者にとって重要になると思います。

自分を振り返ると、転職した先で活躍するには、以下のような心構えが必要だと感じます。

●(自分の責任外かもしれないが)要求するだけにとどめず、自らも実行主体者となる。

●違いを学び、その会社の現実に合ったやり方で解決する方法を模索する。これまでの自分のやり方をよい意味で捨てる。

●問題解決に向けて、すべてを直線的に解決しようとせず、清濁併せのみながら少し長い時間軸で転換させていく戦略的思考を持つ。

●自分ができる範囲から始める。まずは手の届く範囲で+αの実績を残し、そこで得た信頼をベースに社内での仕事の範囲を広げる。

組織にいる一人ひとりが全体の視点を持ち、自分の仕事や振る舞いを俯瞰していくことができれば強い組織になるだろうと思います。

また来月もよろしくお願いいたします!

VOL30  2012/11/29                                                                          sakaguchi yuto

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