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一番好きなことではなくて、2番目に好きなことを仕事にするとよい

先日、キャリアについて面白い話を聞きました。

曰く、一番好きなことではなくて、2番目に好きなことを仕事にするとよいとの話です。

この意味するところは、一番好きなことを仕事にすると、同僚も皆それが好きな人ばかりなので、自分の好きなことが強みにならない。2番目に好きなことを仕事にすると、一番好きなことが強みになるということだそうです。

これは、一理あるなと思います。

私は今、コンサルティングの仕事をしていますが、以前採用支援の仕事をしていたことから、お客様の採用に対するちょっとした相談があると、過去の経験を生かしたアドバイスができます。

また、採用の仕事から、プロモーションの知見も学べますので、クライアントの魅力をどのように抽出し、宣伝していくか等という視点で販促や集客の提案をすることも、得意な方だと思っています。

こうして考えると、コンサルティングの仕事に、これまでの自分のキャリアや得意とする思考を生かしてアプローチしていることにふと、気づきます。

これが他のバックグラウンドのあるコンサルタントとは異なる、自分らしいコンサルティングであり、ひいては自分らしい仕事との向き合い方を形づくっているとも言えるのではないでしょうか。

私は、仕事が楽しい、充実していることの一つに、このような自分らしさが発揮できている状態が関わっていると思っています。

以前も何度か触れたように思いますが、どんな職種なのか、どんな業界なのかということよりも、

その仕事の中で、自分が本来持つ得意な思考、スキルを発揮して関われているかということが、仕事の満足感、充実感と直結していると実感しています。

自分らしくやれているなと思う時、人は仕事を面白いと思いますし、          自発的に夢中になって取り組むようにもなるものです。

そうすると、残業時間が多少長くなったとしても、忙しかったとしても、  ある種、ゲームに取り組むような楽しさをどこかで持ち、健全に働くことができるのではないでしょうか。

もう一つ、冒頭の話から言えるのは、仕事に自分らしさを加えていくには、複数の強みの掛け合わせをつくっていくことがカギではないかということです。

採用、プロモーションに強いコンサルティング、財務会計に強い人事のように、2つ以上の専門性の掛け合わせが、その人ならではの個性をつくり、自分の仕事に強みを与えてくれます。

自分の背骨となる軸はずっと持ちつつも、その周辺にある興味ある複数のことを、第二の柱、第三の柱にすることで、充実した仕事により近づくチャンスを増やしていくことができるのではないでしょうか。

自分らしさという言葉は、本質的には、他の人にはなかなかできない強みの掛け合わせのことで、それによって仕事の質の向上につなげていくことができれば素晴らしいと思います。

また来月もよろしくお願いいたします!

2016/11/26 VOL77                                                                                         sakaguchi yuto

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