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NPOにかかわる中で発見した3つのこと

私は現在、仕事外でNPOに関わっています。今回はそこで感じていること、学んでいることについて書いてみます。

みちのく仕事                 http://michinokushigoto.jp/

※このサイトは、被災地で復興のために様々な事業を立ち上げて活動している人を紹介し、その活動に参加する人材を募集する求人サイトです。

私は今このサイトのインタビュー記事作りをお手伝いしています。この活動をしていて以下のような発見を楽しんでいます。

1.職場にはない知識を得られる

いつも同じ職場にいるとどうしてもその組織の常識から脱却しづらくなります。

NPOでは本業ではなかなか接する機会のない多様な業種、職種の人がいて、そこでは会社のような利害関係や上下関係がないため、異なる専門性に触れたり、異なる人間関係をつくるチャンスを得ることができます。

このような場から刺激をもらうことで、これまでと違う関係性の中での自分を発見したり、今の仕事や人生を一歩引いてみたり、選択肢が広がったりすることを実感します。

2.復興に関わる人との出会い

「みちのく仕事」では、被災地でさまざまな活動を始めた人の話を聞くことができます。

その話を聞いていると、皆さん活動のスタートは目の前の困っている人をなんとかしなければというところから始まっています。

現場のニーズから生まれているからこそ有益な活動になっていて、かつ、大きすぎない自分の得意分野やできることから考えているからこそ、着実に変化を起こせているのだと気づかされます。

このような在り方も、やはり日々の自分を見直すきっかけとなっています。

3.NPOの組織運営は一般企業でも大いに参考になる

NPOはまさにミッション経営を体現している組織だと思います。

NPOの人を見ていて驚くのは、メンバーそれぞれが自発的に「組織の目的を果たすために今自分が何をすべきか」と考えて行動していることです。誰も働かされている感じではなく、自分ごととして働いています。

そのため、誰かと誰かの間に存在するような仕事も自然に声をかけあって、フォローする雰囲気があります。

私はNPOのこの経営の在り方こそ、これからの組織の一つのモデルになるのではと感じます。

サッカーに例えるとすれば皆がポジションを入れ替わるように動き、全体のバランスをとりながらゆるやかに役割を分担する組織です。

先日、面白法人カヤックの柳澤社長の講演を聞きにいったのですが、彼の会社は、代表3人で意思決定をしているそうです。

彼はその理由を「これだけ変化の激しい中で、一人の経営者が正しい経営判断するのは無理だから」とおっしゃっていました。

NPOでの組織の在り方はこの話に通じるところがあるように思います。

トップダウンによる強いリーダーシップが求められている時代ですが、一方で皆で対話し、全員でリーダーシップをとっていきうまくいくスタイルも存在しうるのではないかと教えられました。

事業と組織は一貫性が必要だと思います。

だからこそ、環境の変化に合わせて柔軟に一人ひとりの役割が変化していくような形は強いのではないかと感じました。

また来月もよろしくお願いします!

VOL25  2012/6/30                                                                             sakaguchi yuto

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