yuton

1997年生まれ。座右の銘はゲイバーのママに入り口でシャウトされた『迷ったら翔べ』です。

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1997年生まれ。座右の銘はゲイバーのママに入り口でシャウトされた『迷ったら翔べ』です。

マガジン

  • 僕の人生観

    インドの10日間瞑想合宿して5%ぐらい悟った話をはじめ、瞑想や哲学、人生に関わる話をまとめています

  • 読書日記

    読んだ本を自分の言葉でまとめて、自分なりの考察を記録用に書いてます。ネタバレ案件もありますが、あしからず

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ここが僕のアナザースカイ

旅の生い立ちミャンマーで軍事クーデター 仰々しい見出しが一面を飾ってから三週間余り。昨年末の選挙で与党に惨敗し不満を募らせた国軍が議員を拘束し行政、司法、立法の全権を掌握。民主主義を踏みにじる様な暴挙に対して市民は路上にて鍋を打ち鳴らし、囚われた事実上の国のリーダー・アウンサンスーチーの解放を求めると同時に暴力による圧政への不服従を示す。日に日に大きくなる抵抗の波に対し国軍も手を焼き、次第に強行的な策を投じつつある。実際に国軍の凶弾によって3人の市民が命を落としている。ミャ

    • 立てるなら二本指

      新年明けましておめでとうございます。 前回の投稿からだいぶ期間が空いてしまった。年始という一つの区切りとしてだとか、最近会った友人に感化されたとか、楽しみにしてたデートドタキャンくらったりとか、諸々の感情が入り乱れてる今日この頃ですが、とりあえず昨年の総括、新年の抱負と行きましょうか。 2020ダイジェスト2020年、まぁ大変な年だった。 まず1月1日。 目覚めたらそこは病院でした。 2019→2020の年末、友人だちと都会にくり出し年を越したのだが、見事のハッピーニ

      • 澄み渡る空の青さを彼女達は知らない

        九日目の朝搾乳作業をしているときだった。オーナーさんからサラッと 「中尾君さ、あんまり牛に慣れてないみたいだし2週間で終わりでいいかな。」と突然の戦力外解雇通知。 どうやら経験者の新しい応募が来たようだ。人生で初めて使えないと理由からのクビ宣告に、普段なら人一倍高いプライドに情けなさをかんじるところだが、それ以上に辞めたいという気持ちが勝り、内心高々に拳を突き上げてた。むしろ当初5月末までとの約束で雇ってもらったものをいつ「一か月で辞めたい」と切り出すかタイミングをうかが

        • できっこないをやらなくちゃ 畜産体験記

          今年三月に大学の四年間を無事終えました。恵まれたことに何不自由なく高等教育まで通わせてくれた親に感謝です。 さぁ、それでは新たなステージへ。                  ......という矢先このコロナの影響で、勤め先の研修が1か月近く先送りになり(暫定的、恐らくもっと伸びるだろうなぁ)謎の空白時間が出来てしまった。研修もせず完全に無給だった為、また家庭環境的にも金を稼ぐ必要がありまして。 まぁ状況を嘆いても仕方ないので、今できることを探すしかないな… そうだ、

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          荒ぶる大海原へ、いざゆかん

          産卵した百もの小さな生命が生存をかけて海へ駆ける。砂浜に足を取られながらも懸命に、一歩一歩と。 子亀たちの最初の試練は生まれた直後。孵化してから浜辺から海に向かうまでの間に様々な外敵や危険に遭い、全滅なんてことも珍しくない。 ウミガメの赤ちゃんたちは厳しい生存競争に生き残るために孵化した直後、「フレンジー」というハイになった状態で不眠不休で海に向けて全速力で駆ける。生き残るため文字通り必死で這いつくばっていくのだ。 僕は今、そんなカメです。 お、こいつ家にいすぎて頭逝

          荒ぶる大海原へ、いざゆかん

          Beatles 名曲『across the universe』 和訳と隠された意味

          皆さんおうち時間どうお過ごしでしょうか。ひたすらこもって映画に浸ってるなんて人も多いのでは。 僕のおススメなんですが去年に公開された映画『yesterday』見ました?ディレクターが『Love actually』と同じ人とかで公開早々に劇場駆けこんだのですが、期待通りのマジ良作で。 売れないシンガーソングライターがBeatlesが存在しなかった世界で唯一Beatlesを知ってる人間となり、彼らの曲を世に残すために歌い、スターダムを駆け上がっていく。が同時にずっと支えてくれ

          Beatles 名曲『across the universe』 和訳と隠された意味

          読書日記 『沈黙』

          遠藤周作 作 【一行説明】崇高な教徒であったかつての師が日本で弾圧に挫け棄教したとの知らせを受け三人の司教は、危険を顧みず海を渡りその真相を確かめに行く 【趣旨】キリシタン弾圧化の長崎に信仰の火を絶やさぬため、またかつての師が棄教したとの真相を確かめる為ポルトガルから三人の司教が日本を目指す。異国の地で目にしたものは政府による容赦のないキリシタン狩りによりひとつ、またひとつときえる尊い命。彼らの祈りも虚しく、神は救いの手を差し出さず沈黙を貫いている。もし慈愛に満ちた主がい

          読書日記 『沈黙』

          赤信号、貴方は渡りますか?

          倫理か法か「赤信号、みんなで渡れば恐くない」そういった集団心理の話をしているのではない。 想像してみてほしい。真夜中二時。周りには人影一つない静寂の中、見通しの良い大通りの前に立っている。反対側に渡りたいのだが横断歩道は止まれと示す。見渡すと車のくる気配は一向にない。 この状況で貴方は、自分の判断を優先し信号に背き通りを渡るか、それとも「良し」が信号機から出るまでキチンと待つか。 この問題は貴方が自分の倫理観に従うか、法(規則)を重視するかのリトマス紙として僕がよくする

          赤信号、貴方は渡りますか?

          僕のささやかな遺書、残しときます

          コロナ自粛で家にいすぎて病んだか?と思うかもですね。仰々しいタイトル付けましたが、安心してください自殺願望とかないです。 コロナがここまで酷くなる前、インドに行ってVipassana瞑想の10日間合宿に参加したことについては以前書きました。(おうち時間、暇やなって人は読んでみてください、結構長編なんで暇つぶしにでも。) その中で講師は、ものごと全てに反応せず感情的に麻痺した状態で生きることで苦しみから解放され、笑顔で最期の瞬間を迎えることこそ本当の幸せである、と僕に説きま

          僕のささやかな遺書、残しときます

          読書日記 『乳と卵』

          川上未映子 作 【一行説明】東京に住む私の元にシングルマザーでホステスの姉巻子と姪の緑子が訪ねてきた蒸し暑い夏の三日間。 【趣旨】姉巻子は豊胸することに取りつかれ遥々大阪から東京の整形外科を訪ねに来る。一方思春期の娘、緑子は自分の身体が「女性」へと変わりゆくことを極端に厭う。やがて対照的なそれぞれの身体対する思いが交錯し衝突する。 【考察・感想】わたしの姉でありシングルマザーでホステスで巻子は、自分でも理由が分からないが豊胸をすることに執着し、はるばる大阪から外科医を訪ね

          読書日記 『乳と卵』

          読書日記 『Shoe Dog』

          Phil Knight 作 大田黒奉之 【一行説明】Nikeの創業者、Phil Knightが創り上げたものは単なるアパレルブランドでなく、ランニングというカルチャーだ。 【趣旨】オレゴン出身の元大学ランナー、バック(フィルのニックネーム)は、世界を旅した後あるバカげたアイデアを思いつく。止まることを拒み、ひたすら全速力で走り続けることで、やがて世界を席巻する一大帝国を築き上げた。 【考察・感想】今では誰しもが少なくとも人生で一度は靴ひもを結び、家を飛び出し汗を流す、そ

          読書日記 『Shoe Dog』

          僕が肉を食うのを辞めた理由

          昨日、4月22日は地球について考えようぜっていうアースデイ。てなことで今日は環境についてのことを書こうと思います。 旅をしていろんな国を見ているうちに自然に魅了されたからこの星が愛おしくてたまらない筆者ですが、昨今の環境問題の話を聞くとすごく憂鬱な気分になります。こういう美しい自然が息子や孫達に見してやれないのは悲しいなと思い、いつしかできることがないかなと模索した結果、ライフスタイルをがらっと変えました。 それは食です。 最近少しづつ日本でも ”ヴィーガン”だとか ”

          僕が肉を食うのを辞めた理由

          10日間の瞑想合宿を終えて

          10日間誰ともコミュニケーションを取らず1日10時間ひたすら座り続ける、恐らく我が人生の中でもトップ3に入る過酷な時間であった。だがやってよかったと心の底から今は思っている。 神道と並び自分の国で最も身近な宗教に触れ、他人との関係を断ちじっくりと自分と向き合う経験、そして自分がいかに生きていくかが明確になった。 勘違いしないでほしい。俗にいう「インドで価値観変わったわぁ」みたいな薄っぺらい話ではない、どちらかと言うと今までぼんやりと見えていた自分の生き方を再確認させる経験

          10日間の瞑想合宿を終えて

          読書日記 『限りなく透明に近いブルー』

          村上 龍 作 【一行説明】                            ドラッグとセックスに溺れる売春婦、ヒモ、そしてポン引きの荒れた青春 【趣旨】                              横田基地を抱える東京都福生市、ポン引きのリュウは取り巻きと共にドラッグとセックスに溺れる日々を描く。欲望のままに陶酔を追い続け、繰り返されるドラッグはやがてサイケデリアとリアリティの境目をぼやかし、リュウの身体と精神を蝕んでいく。 【考察・感想】     

          読書日記 『限りなく透明に近いブルー』

          インドで10日間瞑想合宿して5%くらい悟った話 vol.4

          9日目 「明日の10時にNoble silenceは終了する。今日が本格的に瞑想に向き合う最後の日になる。」 その言葉に心の中で喜びのガッツポーズをかます。しかしその日の瞑想は昨日の言葉が気になり、なかなか自分の身体に意識に集中する事が難しかった。ここでもNoble silenceの重要さを気づかされる。幸せとはなんだろうか。仏陀の説いた苦しみからの解放、幸せは僕の目指しているものなのだろうか。そもそも人生の意味とは。そんな事を考えていると鐘の音がなる。 気づけば5時のテ

          インドで10日間瞑想合宿して5%くらい悟った話 vol.4

          読書日記 『The Catcher in the Rye』

          J.D サリンジャー 作 村上春樹 訳 【一行説明】学校を追い出されたホールデンが人との関わり、居場所を探し、数少ない友人を訪ね歩き帰路に就くまでを一人称視点で綴られている。 【趣旨】主人公ホールデンは学業不振、態度が原因で高校を追い出された。そこから行き当たりばったりに友人を訪ね歩くのだが、何に対しても嫌忌的な態度、そして躁鬱気味で不安定な精神状態が故、いつもばつが悪くなり離れてしまう。 【引用文】どっかをあとにするときに、誰かに「グットラック」って背後から怒鳴られる

          読書日記 『The Catcher in the Rye』