見出し画像

落語初見プレイ

人の話を聞く。おそらく1番簡単で、1番難しい娯楽なんじゃないかと思う。
必要な道具は無い。聞く人と話す人、それ以上でもそれ以下でも無いから、容易に見えるが、シンプルな分奥も深い。話し方、組み立て方、空気の作り方二まで、如何に工夫を凝らせるか。

その極地が「落語」なんだろう。

恥ずかしながら、初めて落語を見に行った。いや、噺を聴きに行った。
長々と書き連ねると、また変な方向に進みかねないので、要点を絞って感想をば。

繋ぎがとにかくすごい。

とにかくこの一点に尽きる。

落語は音楽ライブのようにMC→曲の流れで進んでいく。
マクラ→本題→サゲ である。
この流れが信じられないくらいスムーズなのである。マクラがライブでいうMCで、本題が曲なのだが、当然マクラは曲に繋がることを話してもらえる。これが非常に面白いのだが、そんなこと以上にマクラがいつの間にか終わるのだ。境目がわからない。ライブであれば、ギターの一音目、ドラムのリズムが曲の始まりを知らせてくれるのでこれから曲が始まるのだと身構える時間をくれるのだが、落語にはそれがない。意図して無くしているのだろう、それが良いのか悪いのか。私に判断できる術はないのだが、それでも信じられないくらいの努力の上に組み上げられた技術が感じられた。

以上がド初見の感想。

もう一度行きたいと思う。まだ良さはわからないが、それでも良いから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?