見出し画像

昔から、泣くのは得意な方でした

こんにちは、ゆのまるです。

今回は、とある記事のご紹介から。

まうさんのこの記事を読んで、泣きたい時、私だったらどうするかと考えてみました。

はたちを過ぎてからというもの、涙腺がすっかりゆるゆるになり、映画やアニメはもちろん、ポケモンの25周年記念ムービーや果てはAmazonのCMでも泣いてしまいます。

今回は、そんな涙腺ゆるゆるマンが、何度観ても泣いてしまう作品を紹介したいと思います。

わたくしミーハーゆえ、有名どころばかり。ネタバレにはあまり配慮していませんので、気になる方はご注意ください。


1.『アルマゲドン』

まずはド定番から。

地球に落ちてくる小惑星を破壊して軌道修正するため、「穴掘りのプロ達」が数々のトラブルに見舞われながらも宇宙で奮闘するお話。

最後に見たのはずいぶん前ですが、終盤で熱い涙が流れました。

画像1

父は強し。


2.『マンマ・ミーア!』

ミュージカル映画から、こちら。

ABBAの名曲をベースに作られたミュージカルを映画化したこの作品。劇団四季の『マンマ・ミーア!』のチケットを取っていたのですが、コロナで休演になり悔しい思いをしました……。

大人数でのにぎやかな歌唱シーンが多く、とても元気が出るこの作品ですが、最も印象深いのはドナ(メリル・ストリープ)とソフィ(アマンダ・サイフリッド)が「Slipping Through My Fingers」を歌うシーン。結婚式を迎えるソフィが、花嫁の支度をしてほしいと母であるドナに頼み、ドナがこれまでの日々を振り返る場面です。

通学鞄を持って家を出ていっていた小さなあの子も、すっかり大きくなってしまった。もっと一緒にいたかったはずなのに、いつだってどんどん成長して、私の指をすり抜けていってしまう……という、娘の成長を喜びながらも寂しく思う、切ない親心を歌っています。

ドナが切ない気持ちを込めて歌うのに対し、ソフィは満足げな表情を浮かべて、ネイルを塗られ、髪を梳かれているというのが対照的。いつだって、親の心子知らずですねぇ……。

ちなみに続編として、『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』が2018年に公開されました。

オリジナルキャスト続投に加え、リリー・ジェームズ演じる若かりし頃のドナがとっても魅力的。もともと好きな女優さんなのですが、彼女が見せてくれるバワフルでチャーミングなドナは素晴らしかったです。

前作から数年後、ソフィに何が起こったのか。そしてかつてのドナが、カロカイリ島で暮らしていくと決めたのは何故なのか。ぜひ前作と合わせて観てほしい作品です。私は映画館で観て、頭が痛くなるくらい泣きました。


3.『グレイテスト・ショーマン』

もう一本ミュージカル映画から。映画館でもネット配信でも何回も観た、大好きな作品です。

19世紀に活躍した興行師、P.T.バーナムの成功を描いたミュージカル作品。105分の上映時間で奏でられるのは、いずれも名曲ばかり。そしてサーカスが舞台なこともあり、曲だけでなく演出自体も非常に凝った作りとなっています。

数々の名誉ある賞を受賞した「ディス・イズ・ミー」ももちろんですが、私のお気に入りはラストで流れる「フロム・ナウ・オン」

(動画だけ見ても泣いちゃった)

成功に溺れ全てを失ったバーナム(ヒュー・ジャックマン)が、大切なものを思い出し立ち上がる姿を描いた一曲。挫折し、ひとりになったと思ったけれど、ひとりじゃない。仲間たちに励まされ走り出すのに合わせて、かすかな歌声から始まって、どんどん力強くなっていくこの歌は、聴くたびに勇気づけてくれます。

(ザック・エフロンとバーで歌う「The other Side」も最高にかっこよくて大好き)


4.『プリンセスメゾン』第20話

お次は私の大切なマンガから。

ドラマ化もしていますが、池辺葵先生の美しく、程よく力の抜けた世界観が素敵なので、ぜひマンガで読んでほしいです。全6巻。

主人公は26歳独身女性、年収だいたい260万の「沼ちゃん」。両親を亡くし、ろくに友人も趣味もない沼ちゃんは、居酒屋で働きながら「自分の家を買う」目標に向かって邁進中。沼ちゃんの話をメインに、さまざまな年代の女性達が、家に、人生に、仕事に迷いながら進んでいくオムニバスストーリーです。

書店でたまたま見かけて読み始めたのですが、通勤電車の中で何度も読み返した、大切なマンガです。多種多様な境遇の女性(時に男性も)が登場するので、きっと共感できる方は多いと思います。

今回紹介したい第20話は、雑誌編集長が主人公。40代くらいの女性で、装いも美しく、"デキる"オーラが漂っています。

田舎に住む姉が入院し、お見舞いのため帰省するところから物語は始まります。山の上の実家で出迎えてくれるのは、ひとりで暮らす年老いた母親。翌日病院にお見舞いに向かうと、そこで見たのは子供や孫、友人達に囲まれる姉。彼女はふと、姉に漏らします。「これで合うてんやろか」。

田舎で親の近くで暮らすきょうだいと、都会でバリバリ働く自分。どちらが幸せかと比べることはできないのに、それでもふと、自分のした選択に自信がなくなることも。

姉がかけてくれる言葉も沁みるのですが、私はいつも、最後の1ページでぐっときてしまいます。

都会に戻る主人公を、いつまでも家の前で見送る小さな母。

台詞もないこの一枚絵は、何度見ても涙が浮かびます。本当なら、大切な人のそばにいてあげたいと思う。でも自分には自分のやりたいことがある。そしてそれをわかっているからこそ、自らの寂しさなんて口には出さずにいつも見守ってくれる、大切な人。

「これでいいんだろうか」と迷っても、自分で選んだ道なのだから「これでいいんだ」と進み続けるしかないのかもしれませんね。


5.『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第10話

最後に紹介するのは、これまでも何度かお話した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。

「武器」として育てられ、戦争で敵味方から恐れられる活躍をした少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。まだ読み書きができない人が多い時代、手紙の代筆を行う「自動手記人形」として過ごしながら、何よりも大切な「少佐」から残された「あいしてる」の意味を探すというストーリー。

今回取り上げる第10話は、病魔に侵された母・クラーラ(川澄綾子)と幼い娘・アン(諸星すみれ)の物語。

愛娘と過ごす時間を割いてまで、クラーラが手紙を書きたい相手とは……と、これだけでもフィクションに慣れていれば展開の予想はつくはず。しかしわかっているのに、何度も涙が溢れました。

なにより、諸星さんと川澄さんの演技が素晴らしいです。無邪気だけど、これから何が起きるのかわからないほど子供ではないアン。そしてそんなアンを常に愛情深いまなざしで見つめるクラーラ。ふたりが交わす会話のひとつひとつが、見ている者の胸を締め付けます。

これだけで完結しているお話なのですが、1話から通しで見ると、主人公であるヴァイオレットの大きな変化が描かれる、重要な回でもあります。「裏腹」「建前」がわからず、依頼人を困らせたり怒らせたりしてきたヴァイオレットが、人々の手紙に触れることでこんなにも変わるなんて。お時間があれば、ぜひ1話からどうぞ。完結編である劇場版も、マスクがびしょびしょになるくらい泣きました。



今回は、まうさんの記事をきっかけに、「私が泣きたい時はこれ!」という作品を選んでみました。まうさんの記事も、痛いくらいに素直な気持ちが綴られていて、すっと心に沁みる素敵なお話でしたので、ぜひに。

こうして選んでみると、親から子への思いを描いた作品が多いことに気付きます。普段から母娘や家族関係についてもだもだしている私ですが、こういったものに触れて、自分に置き換えて考えてみることもあります。愛があるってわかってるからこそ、無下にできないんだよなぁ。複雑なんですよ。

最近は、自分の至らなさや情けなさから、泣くことが多かったように思います。でも、自分の中に溜まったものを、綺麗な涙で流したくなった時。そんな時はひとりで部屋に閉じこもって、大切な作品たちの力を借りようと思いました。

それでは。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


(おまけ)
夫に記事を読んでもらったら「九州新幹線の全線開通CMは涙腺が壊れる」と言っていたので置いておきます。

(九州人じゃなくてもうるうるしちゃうやつですね……)


この記事が参加している募集

映画感想文

いつもご覧くださり、ありがとうございます。 そしてはじめましての方。ようこそいらっしゃいました! いただいたサポートは、夕食のおかずをちょっぴり豪華にするのに使いたいと思います。 よかったら、またお立ち寄りくださいね。