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人の顔と名前の覚え方

こんにちは、ゆのまると申します。

新しい環境に身を置いた時。私にとって最初で最大の試練は、そこで一緒に過ごす人の顔と名前を覚えることです。


人の顔を覚えるのが得意/苦手/興味がない……自分の中にメンバーを馴染ませるまでの時間は人それぞれですが、私はどちらかといえば得意な方だと思います。

とはいえ、見ただけで全て記憶できるみたいな、そんな特技はありません。ただ、「仕事よりも人を覚える」方が優先度が高いと思っているため、一生懸命覚えようとしているだけです。

前職の頃、よく同僚と「仕事内容が最悪なのと仕事仲間が最悪なのは、どっちがマシか」といった話をしていたのですが、私は圧倒的に前者だと思います。もちろん、「仕事は仕事」と割り切っている方の中には、隣に机を並べている人の性格なんて気にしていない人もいるかもしれません。しかし私にとっては、気兼ねなく相談し合い、最悪な仕事を一緒に乗り越えてくれる仲間がいてほしいなぁと思うのです。


新しく仕事を覚えようとする場合、大体は教育係となってくれる先輩がつきますよね。まず覚えるのは、この方です。

他の先輩方と比べて話す機会が多いというのもありますが、私は話しかける時に意識して「○○さん」と呼びかけるようにしています。「すみません」で事足りるのかもしれませんが、名前をセットで呼ぶことで自分の中にデータベースを作っていきます。

時折、別の人がサポートについてくれる時などは、内心どきどきしながら名前を呼びます。生まれたてのヒナよろしく、最初に刷り込まれた名前がうっかり出てきやしないか――そんな心配を抱えていますが、今のところ間違えたことはありません。これから先はわかりませんが……。

その次に、自分が今まで出会ったことがないような珍しい名字の方。これもわりかし早くに覚えます。担当表を見たり、他の人から呼ばれているのを聞いたりした時にも、聞き慣れない名字というのは頭にひっかかりやすいですね。

というのも、パート先に金銀財宝みたいな名字の方がいるんです。調べてみたら、全国に数百人しかいないとか。担当部門が違っていてまだほとんど接点がないのですが、いつか話してみたいとわくわくしています。

名字が珍しいとそれだけで話題が一つできますし(本人は飽き飽きしているかもしれませんが)、初対面でも覚えてもらいやすい。これは珍名さんのメリットの一つだなぁと、かつて全国名字ランキング6位だった私はうらやましく思ってしまいます。


そして最後に、教育係でも珍しい名字でもない方たち。お仕事上の接点も少なく、これはどうしても覚えるのに時間がかかります。そうした大多数の方に対して私は、「知り合いに似ている人」としてとりあえずタグ付けしていきます。

この人は前職で隣の部署だった松下さんに似てるな、あの人は高校の同級生の竹井ちゃんそっくり、あれは梅田くんのお母さんみたいだ、などなど。すでに自分の中にあるデータと紐づけることで、少しでも記憶のとっかかりを見つけていくのです。そうして同じ時間を過ごしていくうちに、「松下さん」を経由しなくてもその人自身を覚えていくことができます。

しかしここで少し不思議なのが、どうにも顔が似ている人は性格が似ていることも多い気がするんですよね……。考え方や口調も人相に表れるということなのでしょうか。

これは私が「知り合い」というフィルターを通して見ているせいもあるとは思うのですが、その人自身の新しいデータを作るというより、かつての知り合いを上書きするような形になっていくことも多々あります。

ただ、この覚え方をする時に注意しないといけないのは、あくまで別人だというのを忘れないこと。かつての知り合いにされた嫌な記憶を引っ張り出して、無駄に苦手意識を持ったりしないようには気を付けています。


環境が大きく変わった時に、その場でやることを覚えて体を慣らしていくことももちろん大切です。でも、誰が誰かもわからないアウェイな状況を抜け出し、怖くない居場所を作っていくこと。それも同じくらい、重要だと思います。

(間違えていたらスミマセン!)そう内心で謝りつつ、顔と名前を一致させる日々がしばらく続きそうです。

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