見出し画像

#32 豊島屋

こんにちは。be-en 代表のゆうかです。

蔵元巡り第33弾は長野県岡谷市にある豊島屋さんを訪問し、常務取締役 林慎太郎さんにお話しをうかがいました。

豊島屋は慶応3年(1867年)に創業し、創業150年を超える老舗の酒屋です。
岡谷の地酒「酒の王 神渡」の醸造販売を手掛け、出品酒から普通酒まで全量長野県産米を用いて「笑顔のみえるこだわりの地酒」をテーマに酒造りを行なっています。

神渡の酒

地元の農家への思い

豊島屋では、ほぼ100%長野県内の契約農家から仕入れたお米を原料として日本酒を製造しています。扱っているお米は山田錦、山恵(さんけい)錦、白かば錦、金紋錦、美山錦、ひとごこち、たかね錦の7種。「地元の農家を支えたい」との想いから長野県産のお米にこだわり、毎年現地でお米の状態を確認しつつ、契約農家さんとの交流も欠かさずに行なわれています。工場には豊島屋で扱うお米の見本と生産者の写真が壁一面に飾られていました。

7種のお米と契約農家の説明

近年、お米の消費量が減り、農業装置も高額で、経営に課題を持つ契約農家を守るべく、コロナ禍でお酒が売れない時期であっても、全てのお米を買い取り磨いてお酒に使用されたとうかがいました。
また、地元の農家を支えたいとお米以外でも、岡谷名産の桑の実でも酒づくりにも挑戦されたことがあるそうです。
「ゆくゆくは農業法人を立ち上げたい」という慎太郎さんの熱い想いに感動を覚えました。

原料での味わいの違い

「日本酒の味わいの8割は酒造りの技術がで決まる。」と話す慎太郎さんですが、お米によって味わいに特徴が出ることも教えていただきました。

金紋錦は新潟の県境に位置する標高300m程の場所で栽培されており、粒が大きく芯が硬い点が特徴です。山田錦と同様に、金紋錦を使って作ったお酒は硬くなるそうですが、お酒を寝かすと丸みを帯びた味わいになるとか。

金紋錦とは対照的に、ひとごこちで作ったお酒は絞りたてからやわらかい味わいとなるそうです。美山錦で作るお酒はキレが良く、夏に楽しむお酒に適しているそう。

原料に使用するお米でお酒の味わいが異なるのは面白いですね。

ただし、原料に使用するお米の品質によっては、麹の入り方が変わり味わいにも影響があるため、安定した品質のお米を仕入れることができるよう、気をつけているとのこと。例えば、夏が暑い場合、お米が膨らみすぎて割れてしまい、麹の入り方が変わり、酸が生じやすくなるそうです。また、稲の害虫であるウンカが発生すると、生育中の緑の穂の中のミルク状のお米を吸ってしまい、お米が収穫できないといった問題もあります。八重原に関しては気候が涼しいことからウンカが発生せず、安定した品質のお米を仕入れることができるそうです。

お話しをうかがいつつ、慎太郎さんに蔵を案内していただきました。

麹室
醸造タンク
品質管理を行う分析室

全国、そして海外へ

豊島屋は全国のイベントに参加し、啓蒙活動に取り組んでいます。そのかいあって、地元、県外、海外と販路を広げ、慎太郎さんは台湾でもメーカーズディナーを開催されたそうです。今後も海外展開を目指し、新たな試みに挑戦されると伺いました。

是非皆様も慎太郎さんが発信されるイベント情報をチェックし、美味しく楽しいディナーへ足を運ばれてください!

また、姉の林美貴さんは東京都内で「mikibar」というイベント活動にて、豊島屋のお酒の広報・発信もされています。とてもパワフルであたたい女性です。是非mikibarのイベントへもご参加されてみてください!

mikibarで並ぶ豊島屋の酒

最後に、私が愛飲している「神渡のあまざけ」をご紹介します。こちらは甘酒で唯一のVEGAN認証を取得されたこだわりの製品だそうです。磨き米を使用し、スッキリしたお米の優しい甘さが感じられ、子供から大人まで誰もが飲める美味しさです!
是非ご家族で楽しんでいただきたい商品です🎵

神渡造り酒屋のあまざけ


豊島屋さん、そして岡谷を訪れてくださる方が増えるよう、今後もPRをしていきたいと思っています!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

文責:むーみん&ゆうか

神渡のWEBサイト▼

豊島屋さんのWEBサイト▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?