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【特別編】ヌーベル梅林堂

be-en 代表のゆうかです。

今回は特別編として、岡谷市にあるお菓子屋「ヌーベル梅林堂」さんのご訪問について執筆します!

ヌーベル梅林堂は、「第1回 岡谷の歴史を食す」にてご紹介した長野県岡谷市にある老舗のお菓子屋さんです。
今回は、営業課係長の工藤憲一さんにお話を伺いました。

※岡谷市の名産紹介のイベント記事はこちら👇

スイス仕込みのお菓子

驚くことに、ヌーベル梅林堂さんは元々和菓子専門店だったそうです。しかし、スイスで修行した現社長が、先代からお店を継いだ際に、洋菓子屋へと形態を変えられたとのお話をうかがいました。

くるみやまびこ

ヌーベル梅林堂さんの名物「くるみやまびこ」は地元の方に愛され、岡谷のお土産としても人気があります。18年連続でモンドセレクションの金賞を受賞し、全国からお取り寄せされ、生産が追いつかないそうです。
そんな大人気の「くるみやまびこ」は、昭和60年代に開発されたロングセラー商品で、社長の思い出から生まれた製品とのこと。
社長がスイス修行で食べた「エンガディーナ」というお菓子が、幼い頃に祖母が地元のヤギのミルクと胡桃で作ってくれたキャラメルの様なおやつに似ていたため、自身のお店で販売することを決めたそうです。

試食をいただき、外側のバタークッキー生地がザクザクで、中のキャラメルにはくるみがゴロゴロ入っており、とても濃厚で、初めての食感で驚きの美味しさでした。しっかりとした甘さで美味しく幸せな気持ちに。

くるみやまびこ(ハーフ)

このくるみやまびこは、手作りのため量産ができす、製造にも熟練の技が必要とのこと。
加熱する前に外側のクッキー生地に空気穴をつけておくことで、加熱中にキャラメルが沸騰しても、穴から空気が抜けていくそうです。しかし、その際上部の生地がボコボコになるため、焼きたてのまだ柔らかい生地を、上から抑えて空気を抜き、形を調整して1日置くそうです。綺麗に焼き上がるようになるまで、長年の苦労があったとうかがっています。

くるみやまびこの「やまびこ」という名前には、「美味しい」と言う言葉がやまびこの様にこだましていってほしいという先代の想いが込められているそうです。

諏訪の月

岡谷市の食を紹介するイベントで参加者の皆さまに召し上がっていただいたお菓子が「諏訪の月」です。白あんとキャラメルの和洋折衷菓子で、外のクッキー生地はさくっとしっとりしています。くるみキャラメルとまんじゅうを掛け合わせるという斬新な発想から生まれた製品です。

諏訪の月

地元を愛し、地元に貢献する

ヌーベル梅林堂では、「100年計画」を掲げ、使用する原料を全て地元のものへ変えることを目指しているそうです。これからも地元の方に安心して食べていただけるお菓子を作り続けたいと語られていました。

また、店舗には喫茶があり、地元の方に気軽に寄ってもらえる場所を目指しているとのこと。お客様の声を大切にされており、「ひとくちやまびこ」は「くるみやまびこを少しずつ食べたい。」という要望から開発されたそうです。くるみやまびこを小さく切り、周りにくるみパウダーをまぶすことで、キャラメルがくっつかない様に工夫されています。

ひとくちやまびこ

さらに、地元を盛り上げていきたいとの想いから、観光協会や商工会議所と協力し、諏訪周辺の地域を発信する製品を多数販売されています。
その中で「諏訪の仲間たち」という製品には、諏訪湖周辺の六地域の名物や名所が盛り込まれており、人気のお土産となっているそうです。「シルクのまゆ玉」は、商工会議所から紹介を受けたシルクパウダーを使用し、シルクで有名な岡谷市を発信するお菓子となっています。

諏訪の仲間たち

多くの方に岡谷市に来てきただき、お土産を購入して帰っていただくことで、他の地域の方々にも岡谷を知ってもらいたいと製品開発に力を入れられています。8月中旬に諏訪湖で行われる「諏訪湖祭湖上花火大会」をイメージした「諏訪の華」という製品もご紹介いただきました。

諏訪の華

最後に

ヌーベル梅林堂さんで働く皆様の、地元の方を大切にし、地元を盛り上げていきたいという想いに感動を覚えました。

今後、歴史ある食品メーカーと協働で、その地域の食文化の魅力を発信することで、少しでも地域活性の力になれたらと思っています。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

今回ご紹介した「ヌーベル梅林堂」さんのHPはこちら👇


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