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教育資金を貯めたいなとお金を知るために本を読み始めたらちゃんと投票に行こうと思った話

子育てをし始めると気になるのが「教育資金」。どうやって貯めるの?投資なの?NISAなの?とマネーリテラシーをつけたいなと思っていた今日この頃。今売れている本ということで本屋にずらっと並ぶ『きみのお金は誰のため』という本を手に取ってみました。なかなか味わい深くて感想をすぐには書けないなと思い、同じ著者の方が書かれている本(『お金のむこうに人がいる』)も読んでみました。まだまだ思考を深めるべき部分もあるけれど、今の感想を言語化しておきたくて書いてみます。


読んだ本:「きみのお金は誰のため」「お金のむこうに人がいる」

2冊読んでみて心に決めたアクション:ちゃんと政治を理解し、投票に行こう!

たくさん気になった点はあるのですが、「ちゃんと政治を理解し、投票に行こう!」と思った部分に関係する場所を挙げてみたいと思います。

社会全体を取りこぼさないために、選挙による投票が必要

「きみのお金は誰のため」は物語形式で、お金について話してくれる「ボス」と呼ばれる大富豪のおじさんと、ボスから話を聞く中学生の男の子と社会人女性の方が出てきて主に会話を中心に話が進みます。

一部本の内容を引用します。(途中一部省略しています)

(ボス)投資ってのは、未来への提案なんや。
こういう製品やサービスがあったら未来は良くなるんちゃうんかとみんなに提案しているんや。そして、その未来を選んでいるのは僕たち1人ひとりなんや

(男の子)昨日、コンビニで肉まんを買いましたけど、、

(ボス)それや、それ。そういう消費活動が、未来への投票になるんや。肉まんは人気投票の上位やで。せやから、冬になると、どこのコンビニでも肉まんが売られる。消費によって流れるお金が未来を選ぶんや。

(ボス)政府の支出には、消費による投票が行われへん。みんなが使わへん公共施設や公共サービスが残り続ける可能性があるんや。

(ボス)税金も労働もムダづかいしないために、政府が何にお金を使うのかを、しっかり考えんとあかん。そこで大事なのが、、

(女性)本物の投票ということですね。

(ボス)そうや。未来はみんなで決めているんや。消費や投資によるお金の投票行動だけでは、限界がある。社会全体を取りこぼさんために、選挙による投票が必要や。

『きみのお金は誰のため?』田内 学 著

子どもが競争に負けても幸せに暮らせる社会、優しい社会を作るためにみんなで頑張る

本の内容をもう少し味わいたくて著者のSNSを見ていた時に印象的だったのがこちらの言葉です。

詳細はこちらのツイートを見ていただけたらと思うのですが、個人的にこれは!と思ったメッセージはこの部分です。(抜粋です)

親なら誰もが子どもの未来を心配しますよね。僕もその一人です。
子どもの未来を良くするためには2つのアプローチがあると思っています。
1つは、他の人に勝てる教育をすること。

嫌な言い方に聞こえたかもしれませんが、たとえば、“いい”学校、
“いい”会社に入れるように勉強させたりするのは、まさにこれです。
否定したいわけじゃないです。僕もそうして生きてきました。
しかし、このアプローチには問題があります。
みんなで頑張っても、全員がうまくいきません。誰かは負けてしまいます。
その結果、イス取りゲームのような競争が激化しているのが現状です。
もう一つのアプローチは、子どもではなく、社会に働きかけること。
子どもが競争に負けても幸せに暮らせる社会、優しい社会を作ることだと思うんです。
こちらは、むしろみんなで頑張った方が実現しやすくなります。

(中略)
お金は財布から財布の移動です。誰かのお金が増えれば、誰かのお金は減っています。
(金利や配当でお金が増えるのも銀行や会社の財布からの移動ですし、
全体の預金が増えるのも、誰かの借金が増えていることの裏返しです)
みんなで頑張って実現できるのは、お金を増やすことではなく、
そのお金をどこに流してどんな社会を作るかということです。

上記の田内学さんのXのツイートより引用

どうでしょうか?私はもともと自分の子どものための「教育資金」を貯めたいからこそ、お金について学びたいと思っていました。ただ、我が子のために教育資金を貯め、大学受験をしたとしても、結果は思った通りの道を進むことができるのでしょうか?受験だからこそ「定員」があり、途中で不登校になるなど全部が全部うまくいくわけではないですよね。思うように行かなかった時、まず頼るのは政府や自治体の支援なのかなと思いました。

また、身近な実体験として、子育てを通じて政府、自治体の支援を身近に感じるようになったと思います。引っ越しの時は子育て支援施策まで調べて引っ越しを決めなかったけれど、隣の自治体の方が充実している・・良いな・・といった後悔もあります。

お恥ずかしながら、私は選挙は毎回欠かさずいくものの、国の政策や誰がどんな施策を掲げているのかについては直前にサラッと調べるだけでした。「なんだかよくわからない・・けどこれが良さそう」くらいの感覚で投票に行っていました。

もちろん我が子のことを考えることも大事ですが、より広い視野で「子どもが競争に負けても幸せに暮らせる社会、優しい社会を作る」ためにできることがある。選挙に行き、投票をし、「税金も労働もムダづかいしないために、政府が何にお金を使うのかを、しっかり考える」という行為は絶対必要だと思いました。

ただ、「ちゃんと投票に行こう!」と決意をしたとしても、自分の知識には不安が残るばかりです。

「政治を知るってどうしたら」?まず読んでみた本:YOUTHQUAKE: U30世代がつくる政治と社会の教科書

こちらはU30世代が政治・社会を知って参加するきっかけづくりのためにSNSを通じて情報発信されている団体の方が作った本です。今の政治の問題、課題が網羅的に書かれていて、まず最低限の知識としてわかりやすかったので個人的におすすめです。

ネクストアクション・悩み:実際の投票にどう活かすか?

政治の課題感を網羅的に知ったところで、実際の投票にどう活かすか?どうやって情報収集をするといいかはまだ良い解決策が出ていないです。日々アンテナを立てて情報収集するのが大切かと思いますが、おすすめの情報収集方法あれば教えてください!

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