何かを始めるのに、いくつになっても遅いと言うことはない、と勇気づけられた小説の話。
これは『らんたん』柚木麻子著 の一文。
恵泉女学園中学・高等学校の創立者、河井道をモデルにした小説。
「女子が学ぶ」ということに対してまだまだ理解がない世の中で、数々の出会いがあり、「これからは女子教育が大切だ」と学校創立に向けて奔走する主人公。
いま、性別関係なく学ぶと言うことが当たり前となっているからこそ、学ぶとはどういうことなのか、自分の信じた道を進むということは?と考えさせられるし、何かを始めたいけれど何をしたらという自分にとってとても勇気をもらえる本だった。
学校の授業で習ったような歴史上の登場人物も数多く出てきており、改めて歴史を学び直したいな〜と日本の歴史にも興味を持てる。
何より著者の柚木麻子さんは食べ物に関する描写がとっても上手!本に出てくるピーナッツタフィ、アメリカ式のブレックファースト、すき焼きなどどれも美味しそう!
小説は一度読んで満足することが多いけれど、そばに置いておいて何度も読み返したいなと思える1冊だった。
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