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私の最上級牡蠣飯

今季、私が編み出した最上級の牡蠣飯の作り方をお教えします。心して聞くように。

まず、牡蠣のオイル漬けを作りましょう。
むき牡蠣を丁寧に洗い、油をいれないフライパンにいれて焦げないよう中火で丁寧に焼きます。
とにかく牡蠣が破れないよう、丁寧に。

味付けは好みで、塩、醤油、オイスターソース、バルサミコ酢など。
牡蠣から水がでてこなくなったタイミングで味付けし、さらに浸透圧で出てきた水分を飛ばしたら火を止めます。

そして消毒して乾かした容器に油を入れ、熱い牡蠣を重ねていきます。

潰したニンニクや鷹の爪、ローズマリー、ローリエなどを一緒に入れるとさらによいです。
油はオリーブオイルでも大豆油でもお好みのものを。意外にオリーブオイルではないほうが使いやすいですね。クセもあるけど、冷蔵庫にいれるとオリーブオイルは固まります。
お好みの油はヒタヒタになるまで注ぎ、蓋をして、冷蔵庫で最低一晩、できれば3日ほど寝かせます。

このオイル漬けの牡蠣が、牡蠣飯の具になります!

さて、次に殻付きの牡蠣を用意します。

さあハードルが上がってまいりましたよ!

殻付きの牡蠣を蒸して、蒸し牡蠣をまずお召し上がりください。
いや、贅沢贅沢。

そして、鍋に残った蒸し汁!
これを、漉す!
そして、それでごはんを炊く!

出汁が足りなくても、半分くらいが牡蠣の蒸し汁なら十分です。この蒸し汁だけで酒が飲めるよ、飲兵衛は。(私はそこまでではない)

さあ、炊き上がった蒸し汁のごはんに、オイル漬けの牡蠣をのせて蒸らしましょう。

そして、牡蠣の旨味のうつったオイルを垂らしてご覧なさいませ!
好みで薬味を散らすとまた美味しい。
パクチーなんかおすすめです。

この牡蠣のオイル漬けの、ジュワッとした味わい。
牡蠣出汁で炊いたごはんの旨味と甘味。
絡まるオイル。
もう、悪魔に魂売り払ってでも食べるべき美味ですね。最上級の牡蠣飯です。
アブラマシマシが相当罪深いのですが、これが肝です。

殻付きの牡蠣を用意しなくてはいけないのでハードルが高いですが、むしろ殻付きの牡蠣を手に入れたら蒸し汁を丁寧に漉して(殻や砂がついてるから必ず漉すこと)冷凍して取っておき、翌日などにごはんを炊いてもいいでしょう。
オイル漬けの牡蠣は、むき牡蠣が楽なので追加で買って作っておきましょう。お弁当にも使えて便利ですよ。

これが、最上級牡蠣飯です。

先日、牡蠣を食べる会を開催した時に、〆でこの最上級牡蠣飯を用意したのですが、いや皆様、食べること食べること。
往往にして自慢料理とは自己満足になりがちですが、これに関しては間違いなく大変美味しいと自負しております。

お試しあれ。

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