株式投資を博打だと言って嫌厭する人は世の中に一定数います。投資関連のニュースでは、投資詐欺、多額の借金、破産など悪い印象のものが目立ちます。これが投資嫌いに拍車かけていると思います。

投資は博打であり、嫌厭すべきものなのでしょうか？僕の意見を述べます。

まず結論。投資は博打ではありません。

結果の大部分を運のみに委ねることは博打です。例えば、宝くじは完全に博打です。競馬、競輪もかなり運の要素が強いと言えるので博打だと思います。別に博打であるからといって貶しているわけではありません。多くの人を惹きつける魅力的な娯楽だと思います。なにぶん僕も今更「ウマ娘」にハマりまして、競馬は未経験ですが一度は見に行ってみたいなと思っています。推しは「オベイユアマスター」です。漫画「ウマ娘　シンデレラグレイ」は熱いバトルに胸躍る近年稀に見る名作だと思います。これは…面白い、と呻るようなコンテンツに飢えている人は一度読んでみると良いと思います。

オタク精神が暴走してしまいました。話を戻します。

もちろん投資にも運の要素はあります。損をするリスクはあります。それは保険も同じことです。家を購入した時、火災保険や地震保険に入るのはなぜでしょうか？仮にそういった被害で家を失った時、被る金銭的被害を軽減するためではないでしょうか？しかし、全く被害に遭わなかった場合、支払った保険金は全損となります。何も起こらない確率の方が遥かに大きいのに多くの人は保険に入ります。それはリスクヘッジしたいからでしょう。

投資も同じだと思います。

現金のままではインフレで目減りしていく一方です。インフレが無くとも現金だけでは老後資金形成ができないリスクがあります。銀行預金の金利はほぼゼロです。全く増えません。また日本円100%では円安による物価高に対応できません。

こういったリスクと、株式投資で損するリスク（世界経済、米国経済が20年後30年後に今より衰退している可能性）を比較した時、前者の方が起きる可能性が高いと考えるから投資をするのです。

リスクヘッジの考えは投資も保険も同じなのです。なのに、投資だけ博打と言うのは、知識がないことが原因だと思います。今まで投資は学校で教えてくれなかったので仕方がないと言えます。

一方で、分散投資、長期投資、積立投資という考え方とは真逆の投資をする人たちがいます。特定の投資対象に集中投資したり、泡沫的な株に投資したり、レバレッジをかけた投資をしたり。リスク計算度外視の無茶な投資をして大損する人がいます。そういう人たちが投資を博打にしているのです。

適切なリスク計算のもと行われる投資は博打ではありません。