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【初心者】iDeCo・新NISA攻略法、関心しない使用法への私見

僕が考えるideco・新NISAの活用法を説明します。同時にこれは関心しないなと思う使い方への僕の意見も述べます。

我々が使える非課税制度としてideco・新NISAがありますが、僕はidecoを優先します。idecoはNISAには無い、掛け金全額所得控除という特典があるからです。課税所得を減らすことができ、減税に繋がります。idecoの枠を確保した上でNISAに積立設定します。

ここで理解しやすいように線を引きたいと思います。

投資を二種類に大別します。
<積立投資>と<裁量トレード>です。

<積立投資>では経済成長の恩恵を受けるため、愚直にインデックスを毎月定額買っていきます。「このタイミングで買うのはマズいかな」「この投資信託を混ぜるのはどうだろうか」といった自分の考えは一切入れません。自分の考えに基づいて投資するのは<裁量トレード>です。二つをごっちゃにはしません。

なぜ混ぜないのか。NISAでは売却した分の投資枠が復活するのが翌年だからです。百発百中の天才投資家でない限り、<裁量トレード>では間違いが出てきます。つまり損切りする場面が多々出てくるわけです。しかしNISAでは非課税枠が復活するのは売却した翌年ですから、売買を繰り返すとその年の非課税枠がどんどん使えなくなっていくわけです。具体例を使って説明します。

NISAでは、一年目に100万円投資して、それが10年後に300万円になった場合、その300万円が丸々非課税対象となります。そこから更に10年、20年と経って1000万円になったとしても丸々非課税対象です。一方で、自分の見込み違いで100万円が80万円になってしまい損切りしたとしましょう。非課税枠100万円は翌年には復活しますが、仮にインデックスに投資していて108万円になっていれば、非課税対象金額は108万円に増えているです。つまり、自分の裁量でごちゃごちゃトレードして間違えるたびに、インデックスだった場合と非課税対象金額に差がでてくるのです。

ゆえに、この設計に適した投資対象は「一度買ったら老後まで売らない」という長期投資に耐えられるものでいけないと考えます。

僕が考える長期投資できる投資対象の条件は以下の通りです。
1、幅広い分散投資ができること。
2、時価総額で自動で銘柄の投資配分を調整してくれること。
3、運用費用が低いこと。
4、米国、世界経済の成長を享受できること。
5、過去何十年と確かなパフォーマンスをあげてきたこと。
6、値動きがマイルドであること。

これらを満たせる投資対象は「全世界株式インデックスファンド」「全米株式インデックスファンド」だけでした。全米は過去30年、年平均8%のリターンを上げてきました。全世界も若干劣りますが、着実なリターンを産んできました。

https://president.jp/articles/amp/47824?page=2

ゆえに僕はideco・新NISA(積立枠+成長枠ともに)で毎月積立投資する対象として全米株式インデックスファンドを選んでいます。100%全米です。


【関心しない例】

全世界を買う意義はアメリカ以外の国にも分散投資できることです。しかし、これではアメリカの比率が高くなってしまいます。全世界の約60%が米国なので、このPFにおける米国の割合は80%になります。もうこれでは100%米国と変わりません。

米国よりも高い経済成長率を誇る新興国の株式(インドも新興国の一つ)を組み込むことは、一見良いことに思えますが、僕は関心しません。なぜなら、新興国市場は巨大な投資マネーを持つ先進国の機関投資家の動向に大きく左右されるからです。高い経済成長率に沿って、高い右肩上がりの株価推移を見せるわけではありません。先進国マネーが流入している時は激しく上昇しますが、マネーが去っていけば大きく下落、その後、低位推移が続くことになります。新興国市場はここ10年以上動かない状況が続いています。機関投資家のマネーの流れを読んで臨機応変に投資することが求められる新興国株を老後資産形成のアカウントに入れることは僕は関心しません。

某ビジネス系YouTube番組で紹介されたPF

インドは新興国であり、新興国はダメだとさっき説明しましたので割愛。高配当株は資産形成には向きません。高い配当を出す企業というのは、事業成長がほとんど終わり、余った資金を投資家に配当として還元する様になった企業です。人間でいうと老人なのです。ですので高配当株ではインデックスに株価パフォーマンスでは勝てません。配当を入れた場合でもです。

日本株は先進国の株ですが、僕は関心しません。過去30年間、日本株のパフォーマンスは世界や米国に劣後してきたからです。ここ10年は米国と遜色ないという反論が来るかもしれませんが、それは大規模な金融緩和があったからで、これから長期では純粋な経済成長がものを言ってくると考えています。日本のGDP成長率は1%そこらですが、これから少子高齢化・人口減少が加速します。今までの成長率が維持できるかは疑問です。アメリカや世界は2100年まで人口増が見込まれており、GDP成長のトラックレコードも日本を優に上回っています。アメリカはバブルであり、割安な日本を選んだ方がいいという意見も聞きますが、そういった〈裁量トレード〉はiDeCo・新NISA口座以外の特定口座でやればよいと思います。NISAは見込み違いを起こした時のデメリットが大きいのですから。

僕はNISAでは個別企業の株は投資しません。某ビジネス系YouTube番組で出演していた某有名個人投資家が、「インデックスは特定の銘柄に偏っている」と批判し、個別株7割のPFを紹介していました。これは、ご自身の成功体験を一般化し過ぎだと思います。大半の人は百発百中の投資はできません。全員が大谷翔平選手のようになれないのと同様です。個別株投資は金利の影響、業績の影響、景気の影響など様々な要素を考えないと成功しません。新興国株同様にスキルを求められる投資なのです。ゆえに失敗するデメリットが大きいNISAには向かないと思います。

まとめると、iDeCo・新NISA(積立+成長枠)の活用法とは、自分の考えを一切排除して、「全世界株式インデックスファンド」もしくは「全米株式インデックスファンド」に毎月定額を積立投資していくことです。

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