浅井夕輝

産まない選択を、しました。選択子なし夫婦生活7年目。「産まなくてもいいんだよ」と言って…

浅井夕輝

産まない選択を、しました。選択子なし夫婦生活7年目。「産まなくてもいいんだよ」と言ってくれる人に囲まれていたい、自分も誰かにそう言ってあげられる存在でありたい。

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産みたくないのに、生理は来る―「赤い悪魔」との向き合い方

どんなに健康に気を付けて暮らしていても、月に一度訪れては数々の体調不良を引き起こし、服装や各種備えなど多方面に気を煩わせてくる、赤い悪魔———そう、今回は「生理」のお話です。 皆さんは、生理についてどのような煩わしさを感じているでしょうか? 生理中の痛みや体調不良が酷くて仕事や学業、人付き合いに支障をきたす…経血量が多くてどのような生理用品でも不安で、外出が怖い…月経前症候群(PMS)が酷く、他の人よりも元気に過ごせる時間が絶対的に少ない…生理にまつわる諸症状だけでも、私た

    • 「自分は、女ではない」…出産への嫌悪から女性性を否定してきた私

      「自分は、女ではない」 そう感じたのはいつ頃からだったか、今となっては思い出すのは限りなく難しい。 思えば小学生のころから、いわゆる”性別違和”というよりも、育ち始めていた自我が社会と噛み合わないストレスによって引き起こされてきた感情だったかもしれません。 「女」として見られたくない子供のころの私は、男の子に間違われることを、他愛ないゲームに勝つような小さな快感のように感じていました。 髪を短く切り、男児服を着て、男子たちと一緒に休み時間や放課後にバスケにふける。同級生や

      • 他人と自分の生き方を縛る「らしさ」

        多様性を重んじる社会、ダイバーシティの取り組みが進むとともに、人々の価値観を「男らしさ」「女らしさ」から解放しようという動きが、近年盛り上がってきています。 そもそも、性別によって性格や行動を規範づける「らしさ」とは、一体どこで生まれたものなのでしょうか? 多くの人々が昔から使い続けてきた「男らしさ」「女らしさ」という言葉ですが、平安貴族ならまだしも、現代社会では実際に万人が共通して思い浮かべるイメージがあるわけではありません。 「女らしさ」をとっても、受け取り方は人によ

        • 妊娠・出産が恐ろしい――「トコフォビア/出産恐怖症」とは何か

          皆さんは、「トコフォビア」という言葉をご存じでしょうか? これは、2000年に英国精神医学会誌に紹介された特定恐怖症の一種で、ギリシャ語の「toko(出産)」とphobia(恐怖症)を組み合わせた「出産恐怖症」と呼ばれるものです。 「出産すること」「出生という現象そのもの」への恐怖感から妊娠にネガティブな思いを抱くこと、中絶や子宮摘出を望んだり、鬱や不安状態を引き起こし日常生活に支障をきたすほど影響を与えることなど、妊娠・出産に関連して発症する一連の恐怖症をいいます。 「

        産みたくないのに、生理は来る―「赤い悪魔」との向き合い方

          「産まない選択をした理由」を聞いてみた

          先日、Twitterにて 「産まない選択をした理由」についてのアンケート調査を行いました。 1〜3は子供を元々望まない人々の考え方、4は妊活を続けた結果「子供のいない人生を送ろう」と決断した人々で、1〜3と4では少々選択の意味合いが異なることを先に記しておきます。 1〜3を選んでくださった人々からは、「どれか1つではなく、複合的であり3つ全て当てはまる」という意見が多く見られましたが、あえて1つを選ぶとしたらどれかを伺いました。 その上で結果を見てみると、ご覧の通り【3.

          「産まない選択をした理由」を聞いてみた

          「母性本能」という名の幻想

          皆さんは「NANA」という漫画を覚えているでしょうか。 2000年に女性漫画誌「Cookie」で連載開始し一世を風靡した、矢沢あい先生による少女漫画作品です。 デジタルを駆使したお洒落な画風、華やかでダークな世界観と不純な女性たちの本音を孕んだ内容は、当時のメジャーな女性向け漫画の中では衝撃的なものでした。 私が「NANA」の中で最も印象に残っているのは、主人公のナナが産婦人科を訪れるシーンてす。 同居人である奈々に「子供ができたら産みたいと思うのが当然」「分からないけど、

          「母性本能」という名の幻想

          「産まないなら、働け。」この言葉に潜む哀しき意味

          「子供を産むつもりがないなら、せめて手に職をつけて働きなさい。」 これは、私が実際に実の母から言われた言葉です。 母と車で出掛けていたある日、運転中の車内で母は私に畳み掛けるように詰問しました。 「それで、あんたは子供産まないの?それとも、産めないの?」 「〇〇ちゃん(姉の子)を見て可愛いと思わないの?」 「自分で育てることに不安があるなら、ママがいつだってあんたの家に行って手伝うし、色々方法はあるんだからね」 「まあ…産む産まないは、あんたと旦那さんの考えだから仕方ない

          「産まないなら、働け。」この言葉に潜む哀しき意味

          産まない選択を、しました。

          「産まなくても、いいんだよ。」 そう言ってくれる人に囲まれていたい。 自分も誰かにそう言ってあげられる存在でありたい。 初めまして、ユウキです。 結婚7年目、子供を産まない選択をしました。 親友でもあり、恋人でもある夫と、のんびり穏やかでシンプルな毎日を過ごしています。 妊娠・出産への恐怖初めは、 「出産って、痛いんでしょ。怖い」 という、シンプルな恐怖感でした。 何時間、何十時間にも及ぶ激痛。 果たして自分は耐えられるだろうか。 産み切ることもできず、途中で力尽きて

          産まない選択を、しました。