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人生の分かれ道で迷った人に、カウンセリングやコーチングで必ず聞く事

カウンセリングやコーチングで
クライアントさん(相談者のこと)が抱える問題で、
特に何か人生の分岐点になるような相談の際
必ず聞くことがあります。
それは

「今はそれを自分ではどう考えていて、どうしようとしていますか?」

もちろん、いきなり聞いても
「コイツ突然なにを言っとるんだ?」
となってしまうので、

ある程度は相手の方の状況や、感情などを丁寧にヒアリングした後ですが、
どちらにしても必ず聞くようにしています。

長くコーチングなどをやっていますが、
興味深いのは、相談者側の方は
「今、どうしようか悩んでいる」
と言いながら、
だいたいの結論はもう自分で決めている場合が多いのです。

これはあくまで例なのですが
よくあるパターンとして

恋愛の問題で
「付き合っていくうちにモラハラが目立つようになってきた。
 結婚を考えると、彼とどう付き合っていけばいいか?」

と相談されました。

この悩みに
「今どう考えて、どうしようとしていますか?」
と質問してみると

「もうモラハラの傾向が強いというのは分かってしまったから、どう別れるか…」
という風な返答がきました。

つまり、彼女は
「今後どう付き合っていけばいいのか…?」
ではなく
「もう付き合っていけないから、ヤバイ彼から安全に別れるにはどうすれば…」
という風に結論が決まっていたのです。

これを聞くと、
結論決まってるなら、さっさと別れればいいじゃん。
と思われるかもしれないですが、
本人的には聞かれるまで、ここまで明確に決めている自覚があまりないのですね。

(人間は主観で自分の状況を客観的に捉えるのがそもそも苦手なので、ある程度はしょうがないのです)

転職の悩み相談でも
「転職しようと思っているが、年齢が年齢だし…
 これからの転職は果たしていいのだろうか?」

という場合でも、同じように、
今どういう結論になっているかを聞いてみると

「実はA社とB社から声がかかってきていて、
働きやすさだけだとA社の方が魅力的に見えているが、
果たしてそれでいいのだろうか?」

という答えが返ってきます。
つまり、彼の心の中では

AかBか2つの選択肢がよりベストか?を考えていて、
今はAが良いと思う。でも本当にA社でいいのだろう?

という風に内心A社がいい。
という結論はぼんやりと決めているんですよね。

そこからは彼が決め手にしているのは、
キャリアアップと働きやすさとのバランスという話だったので、
転職についてどちらがより本音では大切と考えるのか?
また本当にB社は働きやすさが低いのか?
などを話して終わりました。

(あくまでもこれは例なので実際の相談内容ではありませんが、
 似たような事例が多い。という事です。)

話を戻すと、

大体の人は悩みの結論は、ある程度は自分で決めている。という事です。

先ほども書きましたが、これを聞くと
「自分で決めているなら、相談なんかしなくてもいいのに」
と思うかもしれません。

しかしながら、
冷静であっても、IQが高くあっても、優秀だろうが、有能だろうが、
選択肢に迷った時って、自分である程度決めていても、
聞かれるまで気づかないものなんですよね。

(僕自身も友達に聞かれてハッとする場面が未だに多いです)

そして僕はこの問いは
非常に重要なものだと思っています。

あなたは今、どうしようとしているのか?
その答えに違和感があるのなら
どこに違和感を感じているのか?

これは人生の分岐点を決める悩みの本質的な起点と解決のヒントになるのです。

自分はカウンセリングでもコーチングでも重要なのは
「あなたは“今”どう思うのか?」
だと思っています。

メンタル的には先の不安や後悔などと言った、
未来や過去へのネガティブさよりも
今にココに集中すると幸福度が上がると言われています。

また心理療法の一つである、ゲシュタルト療法でも
「今、ココ」の感覚や概念を非常に大切にしています。

それ以上に僕は
過去の後悔や未来への不安、
将来の目標や理想の未来などの
今の感情を全部ひっくるめて
「今のあなた」がここにいると思っているので、
その今のあなたの決断や結論を聞きたい。という理由もあります。

僕たちは社会の中で生きているので
どうしても主体性や自分の答えを失いがちです。

本人の後悔を生まないためにも
今どう結論を考えているか?
は重要視していきたいと思っています。

試験的にお悩み相談フォームを作ってみました。
匿名でも投稿できるので、もしご相談があれば活用してみてください。
(相談への解答はブログでさせていただきます。)


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