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レイザーラモンよりフォー!した話

肌荒れが大変なので
ちょっといい
フェイスマスクを買ってきて
慎重に慎重に開いていたのに
ぽとっと落として
フォーってなった。

焼き立てパンのにほひを
嗅いだときとか
炭酸飲料が思いのほか
勢いよくぷしゅって開いた時とか

生活の中での
リアクションが結構な確率で
フォー、なシマダです。


◆フォーボー

note始めてすぐから
仲良くしてくれてる
貴重な御三家のひとり、

てらさかゆう氏による
フォーの回。

これを読み、思い出して
書きたくなった話がある。

ちなみに鶏肉に
アレルギーがあるシマダは、
ボー(牛肉)をいつも頼んでいた。

フォーボー、だ。

ベトナム国内
10都市を周る旅の途中、
都市部を離れたときに
いつも困るのが
食べ物のオーダーだった。

都市部だと歩ける範囲に
ショッピングモールがあったり
uber eats的なやつも使えた。

でも都市から
車で3時間ほどいくと
もうホテルの中でも、
あまり英語が通じない。

レストランに行って
なんでも知ってる
Google先生にお尋ねしつつ
指差しオーダーをする気力が
残っていればそうした。

でも、たいてい
夕方には満身創痍だ。

そんなときは
英語がうまく通じなくても
部屋の電話からフロントに繋ぎ
フォーボー、といえば
およそ10分で運ばれてきたものだ。

唯一、どんな食べ物が来るのか
ベトナム語表記でも理解ができる
フォーボー。

うまい。うますぎる。
もう食べたくない。
ってくらい、たくさん食べた。

今はまた
食べたくなってるけど。


◆フォーボー、フォーボー

この日は、
ベトナムのユースチームが
サッカーで大金星を上げたあとの
大切な試合を控えていた。

フェイスペインティングをした
若者たちが街に溢れ、
空気がふわふわとしていた。

明日頑張るから
今日はサッカーまでに帰りたい!
と研修参加者の皆さんにも
懇願された。

そんなわけで、
急遽カリキュラムを変更して
ちょっとズレた時間に
急いでランチをとりたかった。

研修会場から
ほど近いホテルに戻り、
フロントに電話すると、
サッカーの応援に使う
ブブゼラ的な笛の音がする。

フォーボー!
シマダの声は
ブブゼラにかき消された。

あぁん?!
めっちゃ雑に聞き返してくる。

フォーボー!
あぁ?!
フォーボー!フォーボー!
あぁ、OK。がちゃ。

いや、切るの早いて。
一応、オーダーは通ったようだ。


◆がんがんがんがん

いや、なにごと?!

めっちゃドアを蹴られている。
あぁん?って言ってやろうか。

ちょっと穴から覗いてみる。
屈強なあんちゃんの肩が見えた。
相当ドアの近くにいるようだ。

がんがんがんがん!

わかったわかったわかった!
ゼロ距離から蹴らないで…

がちゃ。


◆まごうことなきフォーボーフォーボー

信じられない。

目の前に広がる
この光景は何?

いや
正しいのかもしれない。

でも、でも。

いや、え。


わたくし、
ひとりで滞在させて頂いておりますが…


あんちゃんは
畳かよ、くらい
どでかいトレーに

あろうことか
四つのフォーボーを載せて、
ぷるぷるしながら立っていた。

そしてこう言った。

フォーボー、フォーボー!
OK??

まってー
not okay...涙

あんちゃんは
まごうことなき
フォーボーフォーボー、
four bowls of pho boを
持ってきてくれたのだ。

ある意味、
オーダー通りだ。

いや、でもさぁ…

えー…
まじすか…


◆顛末

three bowls of pho boは
スタッフの皆さんで
食べてください、


なんでも知ってる
Google先生に伝えてもらった。

あんちゃんは、
なぜだ?という顔をして
畳みたいなおぼんで
またプルプルしながら
持って帰っていった。

こちらこそなぜだ?
という思いで見送った。

翌日、研修参加者の皆さんには
めちゃくちゃ頑張ってもらい、
フライトに間に合うぎりぎりに
駆け込みチェックアウト。

空港に着いて、
落ち着いてインボイスを
確認してみる。

そこにはまごうことなき
four bowls of pho boの
請求があった。

まぁ、そうよね。
ふぉー、、、

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