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農業のゆるい話

 みなさんごきげんよう。

 今日は、農業についてお話します。僕はアラフォーの現役アスパラ農家です。今回は、比較的ゆるめの話を中心にしようかと思います。

 僕は広島県北部の山間部にある実家で農業経営をしています。経営というと、立派に聞こえる人がいらっしゃるかもしれませんが、単に雇われずに一家の中心となって農業やってれば経営してるということになります。特に、僕は月収7万円ほどで、全然大したことない農業経営者です。

 月収7万円は決して多くない、いや、かなり少ないのですが、僕はそれなりに暮らしています。理由はいろいろありますが、例えば家賃は実家住まいなのでタダです。それと、田舎暮らしには車がほぼ必須ですが、僕は車そのもの・車検費用・ガソリン代などの何割かを経費扱いにしています。経費扱いと言えば、スマホに関わる費用も全額ではありませんが、かなり経費扱いしてますね。そして、着ている作業着は全額経費扱いです。僕は日中ほぼ100%作業着なので、生活費としての月々の衣料費は1,000円にも達していないのではないかと思っています。ちなみに、経費は月収ではなく、売り上げから出費します。売り上げは月24万円くらいでしょうか(一緒に働いている母の分も含みます)。
 大した額ではありませんが、無借金で、たくさんの時間が余ります。僕は稼ぎまくるというより、最低限稼いで、あとは趣味に多くの時間を使うことを目指してやっています。また、僕は発達障害のせいか、疲れやすいので、労働時間は少なめです。農業の忙しい時期でさえ、一日4時間くらいしか働かないこともあります。

 ゆるい話と言いながら、お金の話になってしまいましたね。しかし、もっとシビアな話、また逆に儲かる話は他にあります。それらについてお話しするのは、また別の機会に譲ろうかと思います。

 栽培しているのは、僕は主にアスパラガス、母は少量多品目です。夏の暑さや台風などは嫌いですが、アスパラはけっこう好きです。食べるのも育てるのも。一本100gもする極太のアスパラが取れたりすると嬉しいですね。年に一~二回あるかないかですが。

 販売先は、企業と直売所が中心です。一般的には農協を通した市場出荷が最もポピュラーなのですが、我が家はあまりこちらを利用していません。このことの詳細も、今回は省いて別の機会にお話ししたいと思っています。
 
 農業の醍醐味は、自分の裁量が大きいことだと思っています。ある程度、自分に合った働き方を自分で選べます。
 そしてこれは、発達障害者にとっては重要なことだと思います。発達障害者で働ける人は全体の3割と聞いたことがありますが、僕が3割の側にいられるのは、農業の自由さが大きいと思います。
 ただし、最低限の学力や、車の運転技術などは必要です。確定申告し、自分やその土地や住む地域の環境に合った作物を適切に選択し、お金と時間と労力を投入せねばなりません。このあたりのことは、どうしても難しいものになります。

 うーん、ちょっと苦しい話も交じってますね。ゆるい話だけではすまなかったようです。

 そうそう、祖父母は90代です。長生きですね。これは孫の僕が農業を継いで、一緒に暮らしてコミュニケーションを取っているおかげではないかと自賛しております。ちゃんとした証拠はありませんが…。

 まあ、体に無理をかけすぎず、趣味の時間をたっぷり持てて、無借金でやれているのは、まずまず幸せなことなのかな、と思っています。

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