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問いのデザインで自分とチームを成長させる!ビジネスパーソンの必読書

はじめに

ご覧いただきありがとうございます!
株式会社M&Aクラウドで人事をしている仙波です。

今回は『問いのデザイン』について書かせていただきます。本記事は私の読書感想文的な、学びをシェアする記事であり、網羅的な本の要約記事ではありませんので、その点あらかじめご了承下さい。

※流行りのChatGPTにタイトルを変更してもらいました(2023/04/09)

今後も定期的に本の感想や日々の学びをシェアしていく予定ですので、もしよろしければ「スキ」と「フォロー」をしていただければ嬉しいです!


なぜ「問いのデザイン」が必要なのか

現在社会には、人間の「認識」と「関係性」の固定化という病いが蔓延しています。ビジネスパーソンの人材育成の現場にせよ、子どもの学びの現場にせよ、組織のドロドロした課題の真因にせよ、それらを紐解いていくと、必ずと言っていいほど、この「認識」と「関係性」の固定化という病いにぶち当たります。

①認識の固定化とは
当事者に暗黙のうちに形成された認識(前提となっているものの見方・固定概念)によって、物事の深い理解や、創造的な発想が阻害されている状態です。
②関係性の固定化とは
当事者同士の認識に断絶があるまま関係性が形成されてしまい、相互理解や、創造的なコミュニケーションが阻害されている状態です。

固定化された「認識」と「関係性」は、変化が求められる現代において、「変わりたくても変われない」という本質的な問題を生み出します。そして、歪なまま固定化した集団の認識は、概して本当に解くべき問題の本質を見失い、課題解決や学習の方向性を誤った方向へ導いてしまいがちです。

そんな状況において求められることは、課題に対する「答え」を急いで出すことよりも、問題の本質を捉え、現状を打破する「問い」をデザインし、それを「ワークショップ」の場で当事者と共有し、対話の場を作ることなのです。


問いとは何か

まず結論から述べると、「問い」とは「人々が創造的対話を通して認識と関係性を生み出すための媒体」と本書では定義しています。

そして、問いには「七つの基本性質」があると筆者は主張しています。

①問いの設定によって、導かれる答えは変わりうる
②問いは、思考と感情を刺激する
③問いは、集団のコミュニケーションを誘発する
④対話を通して問いに向き合う過程で、個人の認識は内省される
⑤対話を通して問いに向き合う過程で、集団の関係性は再構築される
⑥問いは、創造的対話のトリガーになる
⑦問いは、創造的対話を通して、新たな別の問いを生み出す

問いの七つの基本性質

基本サイクルとデザイン手順

上記の通り、問いはそのデザイン次第で、問われた側に思考や感情を刺激し、創造的対話のきっかけを生み出します。問いに対峙しながら集団の想像的対話のプロセスが回り始めると、自然と人々は自身が暗黙のうちに形成していた認識に気がつき、ときに問い直し、またお互いに共有することによって関係性が変化し、新しい気づきやアイデアを生み出す契機となります。

認識と関係性が編み直され、一定の解を得た人々は、そこで探求を止めず、新たな問いを生み出し、またこの探求のサイクルを回していくかもしれません。あるいは問いのデザイナーとしてのファシリテーターが、新たな問いを投げかけることで、新たな探求をファシリテートするかもしれません。
これが、問いを介しながら人々が認識と関係性を編み直していくプロセスであり、この循環を、本書では「問いの基本サイクル」と呼んでいます。

①問いの生成と共有
②思考と感情の刺激
③創造的対話の促進
④認識と関係性の変化
⑤解の発見・洞察

問いの基本サイクル

そして、問いのデザインには下記の2段階があります。
①課題のデザイン:問題の本質を捉え、解くべき課題を定める
集団が目指す理想的な状態や、乗り越えるべきハードルを問い直すことに他ならない。方法論は2章で解説されます。
②プロセスのデザイン:問いを投げかけ、創造的対話を促進する
ワークショップにおいて創造的対話を促すためには戦略的にプログラムをデザインすることが必要です。また参加者の状況に合わせて臨機応変に行う「問いかけ」の工夫も「プロセスのデザイン」の範疇に入ります。方法論は3章で解説されます。

また、ワークショップを開催するにあたり必要になる考え方やテクニックなどが第4章の「ワークショップのデザイン」、第5章の「ファシリテーションの技法」で解説されています。第6章は具体事例として筆者が過去に行ったワークショップで課題を解決した事例が紹介されています。

第2章:問題を捉え直す考え方
第3章:課題を定義する手順
第4章:ワークショップのデザイン
第5章:ファシリテーションの技法
第6章:企業、地域、学校の課題を解決する

本書目次


まとめ

今回は『問いのデザイン』について書かせていただきましたがいかがでしたでしょうか?

私が読んで感じたこととしては、ワークショップほど大がかりなものでなくとも、日々のMTGでのアジェンダ(議題)の設定や、1on1での問いかけなど、「問いのデザイン」を活かせるポイントはあるということです。

忙殺されていると、日々の仕事がルーティン化してしまったり、目の前の問題に飛びついて対処したりまったりしますが、問題の本質を捉え、現状を打破するためには、意識的に「問い」をデザインしていくことが大事だと思いました。早速活用していきます!

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よろしくお願いします!

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