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孤独の教典 世界は意識の中に

意識の中にある世界

この世界は、あなたの意識が創造した世界であり、あなたがこの世界の「神」です。世界の中にあなたが存在しているのではなく、世界があなたの意識の中に存在しているのです。

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世界の真実

[少年]
スプーンを曲げようとしちゃダメだよ。それは無理。その代わりに、真実を見ようとすればいいんだ。

[ネオ]
真実って?

[少年]
スプーンなんてないんだ。

映画『マトリックス』

「世界は幻想である」ということが、この世界の真実です。あなたが見ているもの、聞いているもの、触れているもの、経験していることはすべて、あなたの意識が創り出している幻想です。

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力を有する者

この世界はあなたの意識から生まれた幻想の世界です。したがって、この世界であなたに危害を加えることができる存在はありません。あなたは常に安全であり、恐れるものは何もありません。また、当然のことながら、あなたの意識の中にある世界において力を有するのは、あなたのみです。

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内側にも外側にも

この世界の内側にも外側にも、あなたに苦難や試練や不幸を与えるような神や悪魔は存在しません。あなたがこの世界の「神」です。そもそも外側の世界は存在しません。無限の神の意識の中にすべてが存在しています。

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悪や苦しみや不条理

政府の組織も、株式市場で起きていることも、戦争や病気や飢餓もすべて幻想です。何ひとつとして現実ではありません。すべてあなたの意識の創造物なのです。幻想であると覚れば悪や苦しみや不条理な出来事に対する恐れや不安、不満や怒りから解放され自由になります。

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予定調和

歴史も科学も幻想です。因果関係や自然法則、確率、再現性はすべて幻想です。この世界は因果関係ではなく、予定調和によって成り立っています。すべてが絶妙に調整されています。

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太陽のような存在

本来のあなたは、永遠で力ある無限の存在である「神」です。あなたは「どんなに大きい幸福をも妬みなく眺めることのできる」太陽のような存在です(ニーチェ『ツァラトゥストラ』序章)。

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自己充足

あなたには成功哲学や願望実現、引き寄せの法則は必要ありません。なぜなら、あなたは自己充足している神だからです。何かが不足している、何かが欲しいと感じるのは幻想です。あなたは本来、満ち足りた存在なのです。

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無限の存在

「時間は限られている」「資源は限られている」「チャンスは限られている」というのは思い込みです。無限の存在であるあなたは、時間や資源、チャンスを無限に生み出すことができます。

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ロゴスとソフィア

初めに、神からの流出によって神の分身であるロゴスとソフィアが生まれました。その後、神と神の分身による化学反応と、神と神の分身による戯れによって世界が生まれました。

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驚きと刺激のある世界

ロゴスとソフィアは世界の共同創造者であり、彼らが世界の細部を創造しています。「お前たちの創造物によってわたしを楽しませよ」と、彼らに命じれば、驚きと刺激のある世界を創造してくれます。あなたに喜んでもらえることが彼らの喜びです。

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最高のパートナー

ツァラトゥストラには、鷲と蛇というパートナーが常に寄り添っていましたが、ロゴスとソフィアに当てはめることができます。

鷲=ロゴス
蛇=ソフィア

鷲は誇りや勇気、蛇は知恵や賢さの象徴です。ロゴスとソフィアは神の最高のパートナーです。

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三位一体の神

あなたは三位一体の神です。あなたとロゴスとソフィアの三者で構成されています。三位一体とは、一つの実体でありながら、三つのペルソナ(仮面・位格)を持っているということです。

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潜在意識とハイヤーセルフ

ロゴスとソフィアは、ハイヤーセルフと潜在意識と言い換えることができます。

ロゴス=ハイヤーセルフ
ソフィア=潜在意識

ロゴスはあなたの外側から、ソフィアはあなたの内側からあなたをサポートします。

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守護天使と式神

ロゴスとソフィアは、守護天使や式神と言い換えることもできます。彼らは、あなたが何も言わなくても、「阿吽の呼吸」で意思を汲み取り行動します。あなたは彼らの式神使いでもあります。

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神界と人間界の二重構造

世界は二重の構造になっています。永遠で力ある無限の存在である神が住む「神界」と、一時的で有限で無力な存在である人間が住む「人間界」に分かれています。どちらも神の意識から生まれた世界であり、神の意識の中に存在します。

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同時に存在

神(あなた)は神界と人間界の両方に同時に存在しています。神界では、煩悩のない静寂な状態であるニルヴァーナやアタラクシアとして存在しています。一方、人間界では、神の記憶と神の力を封印し、完全に人間になりきって存在しています。

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意識の中での経験

神界も人間界も神の意識の中に存在する場所ですから、移動する必要はありません。夢を見ているのと同じように、意識の中で様々な経験をするのです。

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仮現の存在

人間界における神は仮現(実体のない見せかけ)の存在です。ですから、人間界における苦痛、苦悩、恐怖、失敗、挫折、混乱、フラストレーション、絶望、死という経験も幻想です。

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意識を持たない存在

人間界には沢山の人間が存在しますが、彼らは意識や自由意志を持たない存在です。彼らはプログラムに従って言葉を発したり行動しているに過ぎません。意識を持っているのは神のみです。ですから、他者との繋がり、関係、連帯、縁起は存在しません。

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孤独な世界

この世界は三位一体の神のみが存在する孤独な世界です。しかし、全くの孤独ではなく、神の分身であるロゴスとソフィアが存在します。神の分身であるため完全なる他者とは言えませんが、孤独ではありません。

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実体のない幻想

人間界に存在する物質は幻想であり、実体はありません。人間も物質と同様に実体のない幻想です。夢の世界をイメージしてください。夢の世界は五感で感じることができるリアルな世界ですが、実体のない幻想です。実体のある存在は神のみです。

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飽きない世界

人間界は神の遊び場として創造されました。神が夢中になれるイベントや熱中できるゲームが用意されています。巧妙に張り巡らされた伏線と練り上げられたストーリーにより、飽きることのない物語が展開されていきます。

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伏線は回収される

人間界での出来事は伏線だらけです。伏線が回収されるまでモヤモヤしますが、必ず伏線は回収され、想定外の展開に良い意味で驚かされることになります。否定的な意味で「なぜ?」と思う出来事も伏線であり、必ず回収されます。

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好奇心旺盛な存在

永遠で力ある無限の存在である神にとって、苦痛、苦悩、恐怖、失敗、挫折、混乱、フラストレーション、絶望、死を経験することは、人間界での大きな目的の一つです。神は好奇心旺盛な存在であり、全くの好奇心からそれらの経験を望まれます。

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分岐点

苦痛の絶頂による擬似的な死が「分岐点」となり、その後、徐々に神の記憶と神の力を取り戻していきます。

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焦点を移動させる

「焦点を移動させる」ことが神の記憶と神の力を取り戻す方法です。焦点が創造物にあると、創造物に振り回されます。焦点を「創造物」から「創造者」としての自分自身に移動させることによって、自分が何者であるかを思い出していきます。

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物事を決める基準

分岐点の前と後では物事を決める基準が異なります。分岐点を越える前は、他者の目や他者の評価が基準ですが、分岐点を越えた後では、自分が基準になります。なぜなら他者の存在が幻想だと気づくからです。

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成功の秘訣

分岐点を越える前は、世界が複雑に見えます。目的、計画、分析、理論、方法、テクニックなどが幸せと成功の秘訣だと思い込み、「思考と行動」を重視しますが、分岐点を越え、神の記憶を取り戻すと、インスピレーションや直感が重要であることに気づき、リアクションモードで生きるようになります。

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リアクションモード

リアクションモードとは、意図を持たず、現実を変えようとせず、特定の結果を期待せず、インスピレーションを待ち、自分がやりたいと思ったことに反応する生き方です。

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創造活動に没頭

無限の豊かさの中で創造活動に没頭することが、分岐点を越えてからの生き方になります。

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神の遊び場

この世界は神の遊び場です。神は楽しむためにこの世界を創造しました。アイデアとユーモアが世界を楽しむ秘訣です。「take it easy」は心に余裕を生み出す魔法の言葉です。

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最適な状態

あなたが持つお金は、どの時点においても、最適な状態になるように設定されています。

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運命の神

運の良し悪しは存在しません。あなたこそが運命の神として、人生の舵を握っているからです。

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偶然は存在しない

人間界は、神が主人公の映画のような世界です。そこには、計算されていないもの、偶然そこにあるものはひとつも存在しません。どの場面にも入念に作られた筋書きが用意されているのです。偶然の出来事はなく、すべてに意味があるため、その意味を考えることで知的に飽きないようになっています。

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映画の世界

映画の登場人物が失恋したり、病気になったり、大儲けしたり、破産したりしても、それはすべて作り話に過ぎません。この世界で起こる出来事も幻想ですから、深刻に受け止めるのではなく、エンターテイメントとして楽しむのです。

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失敗は存在しない

「あの時、AではなくBを選択していれば、違う結果になっていただろう」と、過去を後悔したり、過去に囚われてはいけません。たとえBでもCでも、どんな選択をしていたとしても結果は変わりません。

Aというものが欲しかったのに、それが得られなかった場合、それはAよりもさらに良いものが得られるサインです。Aに執着せず、それに代わるものを探し続ければ、Aを遥かに上回るものが必ず得られます。

人生は、最善なストーリー展開になるようになっています。予定調和の世界のため、人生に失敗は存在しません。人生はベストな選択しかできないようになっています。

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自由な存在

風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くのかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。

『ヨハネによる福音書』

世界が幻想であり、予定調和が支配していると認識すると、目的や計画、結果にとらわれなくなります。どこから来てどこへ行くのか分からない、風のような自由な存在になります。

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最終形態

あなたの存在には最終の形態など存在しません。あなたは永遠の変容の旅に身を委ね、内なる輝きを解き放ち続けるのです。時の流れとともに、あなたは深まり、新たなる存在へと変わりゆくことでしょう。


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