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夢を否定されたときに読むブログ

知り合いの女優が海外でミュージカルの世界で権威のある賞を受賞したとき、彼女の母親が言った言葉がとても印象的なことを言っていました。


「私の功績はあの子の邪魔をしなかったこと」


子供の夢を一切否定しなかったことが、今に繋がっている。

そう語る彼女はとても誇らしげでした。


残念なことに今もまだ世間では『否定』することが多いです。

「こんなことでやっていけるわけない」

「その仕事で食っていけない」

「そんな考えで世間では通用しない」

「それが出来るのは、ほんの一握りの人だけだ」


それは歴史的にもそうだったのでしょう。

江戸時代、とても儲かっていたのは刀の職人です。

「公務員」の必需品でしたから、それなりに高価なものです。

その仕事をしている人にとって、自分の職業は花形であり、未来永劫安泰に暮らしていけると思っていたでしょう。

それが一転して誰も刀を持たない時代になってしまった。


今で考えると、それも「否定されてきた人たちの天下」になっていると思います。

「パソコンばかりいじってないで勉強しなさい」と言われてきた人々は、その言いつけを守らずに「パソコンいじり」を続けていた結果が引く手あまたの存在になっているように思います。ゲームもまたしかり。



僕が育ってきたのは炭鉱の町でした。

花形の学校は工業高校で、卒業したら炭鉱夫になるがもっとも給料がいい花形の職業でした。僕が子供の頃と言っても80年代になっていましたので、正直もう石炭の時代は終わっていました。それでも、ずっと続けてきたことを肯定するために新しいものを否定していきます。この街で映画監督になりたいと言ったら「そんなものになれるわけない」の大合唱です。


僕が住んでいた町にある炭鉱は日本一安全だと言われていました。

そこが84人もの犠牲者を出す凄惨な大事故をおこしました。

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演出家として、寫眞作家として多くの女性と向き合い『ゆーりママ』と呼ばれる篠原有利の経験と思考とその他いろいろを、もっとも赤裸々に書いていきます。 ビジネスもプライベートも、深くセンシュアル(官能的)なライフスタイルも、全てを分け隔てることなくフラットに、大切に見つめることで大事な「生き方」が見えてくる。 他のところに書いたものの【完全版】を含みます。

「私だけでしょうか?」 演出家ときには写真作家をしています僕の元にはそうした多くの相談が寄せられます。 人は誰もが特別。誰もがそれぞれ…

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