理想屋という起業


クリエイティブ・コンシェルジュの篠原有利です。

さて、「年の瀬」という単語がひとつ100円だとしたら巨万の富を築いているでしょうこの頃(誰が?)いかがお過ごしでしょうか?

自営業であります僕は今年の整理をしております。
「ここに入れたはず」の引き出しに領収書が無い時の不安感は自営業あるあるでしょうか?

そんなこんなをしていましたら、今年もよく働いたなぁ・・・と実感します。

そもそも、私はこれほど仕事中毒であったのかと申しましたら決してそうではありませんでした。

むしろ、「自分のやりたい事」に集中しているタイプでしたね。

それで生活に困らなかったものですから。

ホテルマンを辞めた後、知り合いに引き抜かれてナイトクラブでバーテンダーをしていた時期に、たまたまアパートの向かいで映画のロケをやっていてエキストラ出演をしたことで体の中の映画好きの血が騒ぎ、すぐに養成所に行き俳優デビュー。

そこで自己プロデュースに目覚めて、それなりに仕事をこなしていましたからバイトも少しだけで生活に困ることはありませんでした。

プライベートでは離婚したり、再婚したりと賑やかでしたが(;^_^A

仕事面においては順調でした。

「やりたいことをやっていれば暮らしていける」

そう確信していました。

舞台演出、プロデュースをするようになり、ついには映画のプロデュースにも進出しました。

そこで大失敗を経験することになります。

いずれ書く機会もあるのでしょうが、何でこんなに?というトラブルの数々。

会社は速攻で僕を切り捨て負債は一人で被ることに。

出来ましたのが見たことのない額の借金。

それはもう慌てました。

しばらくは何も出来ない状態でしたね。

ようやく現実が見えるようになって、少しでも返済しないといけないと数々の仕事を掛け持ちして働きました。

それでも焼け石に水です。

だけど、それでも・・・。

本当にむなしいくらいに給料が全て消えていきます。

ある日、仮眠をとる為に横になった傍で妻が声を殺して泣いていました。

その時に思いました。

「このままでは駄目だ」

普通に計算しても、とても返済できる額ではありません。

私は考えました。

どうすれば、

どうすれば私はこの泣き声を聞かないで済むのだろう?

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