好きな人がいる世界は楽しい
いつもの駅。
電車を乗り換えるために反対側のホームへ向かう。
いつもの景色の中に、少し背の低い見慣れた背中を見つけた。
自然と笑顔になっていく。
どうやって声をかけようかな。
考えると同時に走り出す。
心が一気に明るくなったみたい。
「おはよっ!」
思ったより強めにぶつかっちゃったな。痛くなかったかな。
驚いた顔がこっちを向いた。
相手の顔が、呆れたような、でもちょっと嬉しそうな顔に変わって安心する。
「おはよ。昨日のアニメ見た?」
青くて、デコボコな2人の背中が並んだ。
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