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「自分の存在意義が分からなくなったエリアマネージャー」の悩み

おはようございます!

今日は「自分の存在意義が分からなくなったエリアマネージャー」の悩みを聞いてきたので、同じような悩みって誰にでもあるなと思ったのでシェアしたいと思います。

ある日の午前中にお会いしたマネージャーの方は年商およそ150億ぐらいされている企業で50名ぐらいのリーダーをされている方です。

体もがっちりしていて、物腰も柔らかく、メンタルも強そうなイメージでした。
その方から

「実はたまに自分は鬱なんじゃないかって思う時があるんですよね」

みたいな衝撃的な言葉から始まります。
内心はびっくりして「全くそんなイメージないな」って感じでした。

「どんな時にそれを感じるんですか?」

「去年エリアマネージャーに就任して、がむしゃらでやっていた時は全くそんなことを考える余裕もないんでそんな風に考えなかったんですが」
「今年はお陰様で売り上げも安定してきて、しかも部下も主体性も出て来てどんどん新しいことに取り組んで行っているんですよね」

「めちゃめちゃいいじゃないですか」

「そうなんですですけど、、、ふとなんか自分のいる場所が無くなってきている感じがするんですよね」

みたいな感じです。
いわゆる部下が成長して来ているので自分の仕事が無くなってきているみたいなやつです。これは成長している会社によく起きるやつですよね。

「〇〇さんは、どんな組織を作りたいんですか?」

「うーん、、、」

なるほどここからか。。。

「〇〇さんって、仕事を抜きにしてどんな時に楽しいとか夢中になれたりしますか?」「過去に没頭したことを教えてもらっていいですか?」

「ゲームとか、、、ナンパとか、、、サッカーとかですかね」
結構出て来るなー!って感じでした。
ナンパとかってちょっと恥ずかしかったりしませんか?
つまりこの人は今自分に向き合っていて、しかも素直な性格なのがここからよく分かります。

「OKです。それらに共有するものってなんだと思いますか?」

「友人たちですかね」

「個人といてスキルを磨くのと人と何かをやるのではどちらがやりたいですか?」

「圧倒的に人と何かをしたいです」

「その中でも特に印象に残っているエピソードなどはありますか?」
ここで過去の体感で感情が揺さぶられた体験を思い出して欲しいと思っています。「人の記憶は感情が動いた時に定着しやすくなります」

「高校の時にサッカーをしていて他の人が肺が限界なのに自分を犠牲にしてパスを出しているのをみたときに絶対にゴールに届けると思いました」

「人が頑張っているのが好きなんですね」

「そうです。それを見ると自分もより頑張りたいと思います」

「サッカーのチームって全員が頑張っていましたか?」

「さぼっている人もいましたが、全員が頑張っていました」

「そのチーム全体が好きですか?」

「好きです」

「そこでの役割はなんでしたか?」

「ディフェンダーでした」

「そのディフェンダーとはどんな役割ですか?」

「最後の砦です。自分は他の人をカバーするのが好きですし、その時に熱量があがります」

ここが好きな領域の匂いがしますね

「そのディフェンダーは自分に合っていると思いますか?」

「思います」

「そんなサッカーチームみたいな組織を作るのはどうですか?」

「うーん。。。それは理想なんですけど出来ますかね」
自分では出来ないと思っているシーンがありそうですね
失敗したことがあるのかもしれません

「今それを意思決定できる立場にはいますか?」

「います」

「だったらやろうと思えば出来ますね。何が不安だったりしますか?全部教えてください」

って感じで色々出てきます。
それらは書き出していけば解決できる問題がほとんどです。
※ここは不安なことを一回「発散」させます
それらのメリットは何か?という問いを投げて自己解決していきます
そうすることで「前に進むという」「自己肯定感」が生まれます。

「ちなみにサッカーチームってその人の個性に合わせてフォーメーションって変えますか?」

「変えます」

「練習メニューはどうですか?」

「変えます」

「監督やコーチは何を見てそれらを決定するんですか?」

「その人の特性です」

「現在のあなたの組織はその人の特性でフォーメーション(人事)を変えますか?」

「変えません」

「なぜですか?」

「・・・・・」

「変えた方がいいと思っていますか?」

「はい・・」

「変えましょう!!」

これでゴールが設定出来ました。
「サッカーチームのような組織を作る」です笑

文字で起こすとなんか微妙だと思いますが、現場での熱量は相当なものです。その人の過去の体験に紐づいているのでその人がしっくりくればそれでいいんです。

定性的なゴールが決まればあとは定量のゴールです。

いつまでにそれを作りますか?
それには何が足りていないですか?
3か月後のゴールはなんですか?

「イメージが湧きましたか?」

「はい」

「それがあなたのやりたいことなのでそんな組織の為に行動しましょう」

「何かに悩んでいる暇がありそうですか?」

「ないです笑」

以上です。

さいごに

私は昔は「やる気」みたいなもので「仕事はやるな」とずっと教わってきましたし、その通りだと思って来ました。
ですが「個人」はそれでもいいかもしれませんが「組織」では違います。必ず「やる気」だったり「ゴール」が必要です。
それらを今の組織に少しでも入れることで一気に売上が改善するチームを見て来ました。今日も「やる気を爆上げでやりましょう」

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