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カーテンを開けたら…「第十三話」

デカい猫と申します。

第十三話「ナタネとアルワのトレーニング②」



前回のあらすじ…

アルワは悩んでいた。
トレーニング方法がわからないと…
そしたらナタネがアルワの顔をみてトレーニングをしたそうだと当てた。
そして、ナタネとアルワのトレーニングが今日も始まる…。


ナタネ)じゃー始めるよ!


アルワ)うん!


ナタネ)まず基礎①歩く事から!歩くと言っても私達の家から目の前の山まで歩きね❗️私も一緒だから危険な事があっても大丈夫だから!


アルワ)あのやま?ほんとうに?
心の声)はぁ?おかしくない?本当に基礎なんだよね?基礎なんだよね⁉️俺の家からあの山まで軽く20㌔はありそうなんだが…俺まさか…母さんのとんでもないのに巻き込まれた⁉️いや…俺がお願いしたんだけどさ…可笑しい気もするだが?w


ナタネ)そうよ!今アルワが見ているあの山までよ!初めてだから時間制限とかなしでやるわよ!


アルワ心の声)ん⁉️時間制限⁉️この基礎絶対おかしいだろ⁉️なんでって基礎なんだよ?それなのに時間制限は付けないでしょう普通…それともこの世界は普通なのか?周りに友達がいないから分からないや…


アルワ)いこう!


アルワ、ナタネは山を目指し歩き出した。


歩き出してから1時間ほど…


ナタネ)アルワどう?疲れた?まだ大丈夫そう?


アルワ)すこしつかれてきたよー…


ナタネ)因みにお休憩はなしだよ?休憩するなら今日はここで終わりで私が背負って帰るよ?


アルワ)なんでやすむのだめなの?


ナタネ)休憩しながらなら誰でも出来るじゃない?基礎出来ないなら、まだ何も出来ないのと同じだから、歳を重ねてからもう一度やるみたいな感じになるからね!


アルワ)きびしいんだね…きそでも…


ナタネ)当然だよ?アルワにはやり遂げるという意識が感じられるから、私も厳しめで教えてあげてるの。それともさっきの教えてくださいは、遊び半分で言っていたの?


アルワ)ちがうよ!まだぜんぜん、だいじょうぶだからどんどんいこう!
心の声)これ…母さんこっちが素じゃないか?いつもゆったりしている母さんとは別人なんだけど⁉️今気にしても意味ないから取り敢えず頑張って歩こうか…にしても後何時間歩くことになるのだろうか。


それから3時間が経過した。


ナタネ)山の道まで着いたわね!


アルワ)はぁはぁ……う……ん!


ナタネ)行くわよ!


アルワ)………うん。
心の声)いや…マジ話で疲れたんだけどー⁉️しかも次は登り…だがここでついて行かないと、自分にも母にも負ける…それだけは嫌だからな!体力の限界超えてやる❗️


ナタネ心の声)アルワ、凄いわね…普通5歳では到底できない事をやろうとしているわ。ここまで決意を見せられたら、私も昔の様にならないとね…そうじゃないと、この子を鍛えることは出来ないだろうからね。アルワ、私はこのトレーニングから本気になるわよ、もちろん家では優しくしてあげるからね❣️


互いにそんな心の決意をさせた。
今から山に登る。
はたしてアルワは登り切ることは出来るのであろうか…。


山8合付近)ガザガザ……トントン…ゴォーン


ナタネ)アルワまだ登り始めて10分も経ってないわよ?やっぱり帰る?


アルワ)まだ……!


ナタネ)もう今にも倒れそうじゃない…


アルワ)そんなことないもん!


ナタネ)後ろ振り返ってみなさい。


アルワ)だいじょうぶ


ナタネ)現実見てないだろうから、私の口から言うけど、さっきの山の道から約10分経ったけど100mも進んでいるかどうかよ?


アルワ)だいじょうぶ


ナタネ)大丈夫とかじゃないのよ?


アルワ)だいじょうぶ


ナタネ心の声)アルワって結構強情なのね…頑固と言うか…これはこちらとしても鍛えがいがあるから良いけどね笑


ナタネ)大丈夫なんだね?なら次10分で2合付近まで行けなければ、強制終了で私がおぶって帰るからね?


アルワ)わかった。


アルワの心の声)マジか。これでも全速力で歩いていたと思ったのだけど…これはもう無理かな…いや…これが自分自身が負けているというやつだな。こうなったら途中倒れても良いから、最後の一滴まで足を出し歩こう。俺にはそれしかないからな。


ナタネは鬼に、アルワは気合いで登った。
アルワは泣きそうにもなった。
もう僕は頑張ったといい聞かせている様な感じで泣いていた。


だけど、ナタネはそのアルワを見て…


ナタネ)アルワの覚悟はここまでだったのね?見損ないましたわ。


アルワ)ないてないもん!これはあせだもん!


ナタネ)ふーん


アルワ)もうすこしがんばりたいんだ!


ナタネ)ふーん


アルワ)だから、ぼくがたおれたらおぶって!


ナタネ)さっきの10分で2合はいけなかったのに?


アルワ)うん。


ナタネ)へーまぁいいわよ。これから何も話さないから行ける所まで歩きなさい。


アルワ)わかった。


アルワとナタネの会話はここで終わり頂上まで会話をする事はなかった。


     「第十三話終わり」


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