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宗教勧誘され入信、恋愛教材に1万課金していた話

20歳の春、当時好きだった劇団のお芝居をひとりで観劇していたら、隣の席に座っていた少し年上のお姉さんから食事に誘われ、観劇後で興奮していたこともありお芝居の話をしたくて誘われるがままほいほい食事へ行ったところ、そのまま宗教勧誘され、気が付いたらなんだか大きな聖堂(?)に連れられそのまま入信、その後数か月念仏(?)を唱える生活を送ったことがある。

と、なぜこんな話を思い出したかというと……
最近、「自分軸」があってうらやましいとか、幸せそうでいいねと言われることが増えたのですが、自分としては「だいぶ失敗して、切り拓いてきた感」があり、簡単に「自分軸」で生きられるようになったわけではないんやで……と思うところもあり。

今や笑い話(笑えない)である黒歴史を恋愛遍歴になぞり、晒してみることにした。
自分軸で生きたいあなたの参考に(なるのだろうか)なったらうれしいです。

高校時代

高校に入り初めて好きになった人は、距離が近づいたと思ったら、自作の官能小説をみせられ、一気に恋愛感情が冷めた。(しかも主人公がわたしという設定、高1のわたしには刺激が強すぎてふつうに引いた)

次に好きになったのは、後輩。なにかの間違いでわたしに告白したらしく(間違えるな)、わたしが本気にして勝手に思いを寄せた結果、「本気で好きな人ができました」と言って振られた。実らぬ恋。

大学前期

「彼氏」に憧れて、入学直後に交流のあった同級生と流れで付き合うが、数か月経ち「これ、恋愛じゃないわ」と気づいて自ら別れを切り出す。が、不満だったらしい彼がストーカー化。人の気持ちを弄んではいけないと学ぶ。

それ以後、「恋に恋する」ことはなくなった。

そして19歳。本気で好きな人ができたが、ゲイだった。
わかっていたが、告白。やっぱり振られた。
どうしようもなさで過去一落ち込む。

入信と恋愛教材

20歳。19歳の傷がだいぶ癒えてきて、人たらしな後輩をまんまと好きになり、付き合う。が、数か月で相手から「やっぱ俺たちむりよ。別れよう」と言われ終了。

この彼と付き合い始めたころに出会ったのが、例の宗教勧誘のお姉さんなのである。

うまくいかない恋愛を繰り返し、どうにもすがる思いで入信したのだろう。なんの抵抗もなく謎の聖堂へ足を運んでいた。(今考えるとふつうに怖い)

が、この時期同時に「恋愛がうまくいくコツ」みたいなものをインターネットで調べまくっていたわたしは(思えばこのころからリサーチ魔だった)恋愛how toを発信している方の無料メルマガを購読していた。

そのうちに、その方のPDF10枚くらいの恋愛教材(1万円)までも購入し、熱心に読んでいた。

令和の今なら、情報商材に1万円というとそこまで抵抗感はないが、当時(2013年頃)、恋愛教材に1万円なんて、なんだかすごく怪しく感じて、購入することはとても勇気が必要だった。

それでも、1万円なら、大学生にもぎりぎり払える金額で、それで人生変わるなら、と本気で願って購入したのだった。

結果的に、この教材の内容が今思い返しても非常に有益で、「自分軸」で生きるベースが作られ始めたのかも、と思えている。

内容は、「恋愛なんて置いておいて、人生楽しんでれば、結果的になんでもうまくいくよ!」というものだった。

そんなこと、情報商材に頼らずともいずれわかることだったとも思うが、その後何年も恋愛に振り回されている周囲の友人たちを見ると、その教材で学んだ意味は大きかったなとも思うし、恋愛に限らず、人間関係におけるヒントがたくさん詰まっていた気がする。

結果、数か月で振られてもすぐに立ち直り、自分に集中することができるようになっていた。

宗教は、数か月で念仏を唱えることが面倒くさくなり、やっぱりやめますとお姉さんに伝えたが最後、連絡も拒否して、御祈祷グッズは大学のごみ箱に捨てた。もはやなんの宗教だったかすら覚えていない。

宗教=悪とするのもなんだかなと思う派だが、そのときの自分の価値観とはフィットせず、必要ないなと感じたがゆえの決断だった。

その後しばらくして、今の夫である彼を好きだと自覚することができ(本当は出会ったころから好きだったけど、この人はわたしにはもったいない!と崇めすぎていた結果、空回りな恋愛を繰り返していた……)

この人にふさわしい自分になろう!と自分磨きをし
「あれ?○○ちゃん恋してる?」と周りに言われるまでに変化を遂げ(?)
メンタルも安定してきたところで、今の夫と付き合うことができたのだった。

自分に集中すること

そんなこんなで、恋愛に関しては失敗を繰り返し、自分で動かしてきた実感があるものの、こと仕事に関しては親や周りの目を気にする期間が長く、悩むことが多かったわたし。

けれど、「自分に集中すること」で自分の本心を知り、行動すること。

これは、恋愛に限らず、仕事や親子関係などにおいても、通ずることだと、最近気が付いた。

まわりを羨んで行動しないままだと、結局うまくいかないことをまわりのせいにしてしまう。
自分の人生を動かせるのは、自分しかいないのだ。

「自分は本当はどうしたいのか」

自分の心の声に耳を澄ませ、自分に集中することで、心地よさを自分で選択できる。

たぶんわたしは、1万円の恋愛教材から、そんなことを学び、行動していたのだと思う。

そして最近、それ以外の面においても少しずつ、「自分に集中」することができるようになってきた。

それゆえに、「自分軸」で生きられていて、いいねなんて、言っていただけるようになったのかもしれない。


以上が(まだあるけど)わたしのこじらせ録。
なにかのヒントになればうれしいです。
(だれの参考になるんだ本当に)



yukie

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