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変わっていく

慌ただしく過ごしているうちに

寒さが和らいで、さくらが咲いて、そろそろ葉っぱになって。季節が移り変わっていく。驚くほどに毎日が早い。変わったことがたくさんあって、取り残されないように精一杯過ごしている、はず。

新しい「令和」はどんな時代になるんだろう。平成生まれとしては、退位までの日々があとわずかということはさびしい気持ちもある。でも、新しい時代ってやっぱりわくわくするなぁ。

「時、初月の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」 
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初春の良き月夜、空気は澄み風は和らぎ

梅の花は美女が鏡の前で白粉を装うように花を開き

蘭の花の香りは身を飾った衣に香りを移したような匂いである

柔らかな春、梅の花が美しく花開いている‥これこそ日本というすてきな情景に心惹かれました。移りゆく時代がよきものになりますように。人々が心を寄せ合って、新しい文化を築けますように。

令和ゼリーを作って楽しみました!

髪を切った

年号が変わる、そんな大きいことではないけれど私の中にも小さな変化がいくつかあった。まずは、ロングヘアとさようならしたこと。

結婚式のために伸ばしていた髪をばっさり、15cmくらいかな。

頭が軽くなって、心もふわっと飛びそうになる。洗うのも乾かすのも一瞬でエコだ。そして、みんなにもほめてもらえて一石三鳥だなぁ。
にやついていたのか、主人に「この浮かれぽんちめ!」と罵られましたが、心も軽くなったのは本当です。ロングもすきだったけど、ショートボブは今の気分には合っていたと思うな。

妊娠生活、折り返し

6ヶ月。

あっという間だ。きっと8月までもあっという間なんだろう。最近は、大きくなってきたお腹が圧迫するのか、あまり食べられない。そして、歩きづらく疲れやすい。帰ったらまず寝てしまうことが増えた。しかもこの前、何でもないような階段の下りで踏み外したのか、ひとつ見落としたのか気づいたら転んでいた。ひざにあざができていた。

「お願いだから焦らないで」

いつも急ぎがちで、よく走る。そんな私を主人は知っている。真剣な顔に、大変なことが起きたあとでは遅い…そう感じた。ごめんね。主人もお腹の子も。どんなに体調がよくて、元気でも妊娠中の身体はいつもと違う。ゆっくり歩こう。

14日の夜、ふたりで眠る前。静かにお腹に手を当てたら、

ぴくり

小さな動きが数回感じられた。ありがとう。心配してたけれど、ちゃんと元気だね。はじめての胎動、涙が出るくらいうれしかった。小さな体で精一杯生きていることを伝えてくれるんだね。こうやって少しずつ私たちは親になっていく。

仕事のこと

最後に、仕事でも4月から変わったことがある。時短勤務になったことだ。日によって朝早かったり、遅かったりがあるけれど、拘束時間が減ることで、毎日の負担はずいぶん軽くなった。ラッシュの時間も避けられるので、ストレスも減った。

実は、時短勤務を申し出ることに対して、ためらいがあった。かつて先生で時短勤務も産休もとった人がいなかったからだ。加えて、今の主任が「何かあったら困る」ということで、そういった制度に後ろ向きな姿勢だった。今でこそ、時短勤務で快適に仕事ができているが、何も言わなければやめざるを得なかったと思うと、意見を述べ、主任と校長と相談してよかったなと思う。

産休取得者の割合は女性83.2%、男性5.14%と今日ニュースの記事で見た。男性は特に育休を取ることで、今後の昇進に影響が出たり、退職を促されたりすることも未だ多いそうだ。

時代も変わっていく。人々の意識もそれに伴って変わるべきだ。ドラマ「コウノトリ」で見たシーンが今でも脳裏に焼きついている。

「なに言ってんだ。手伝うじゃないだろ。あんたの子だろ!」

仕事ばかりで家庭を顧みなかった夫、「大丈夫、俺も手伝うから」という言葉に対しての、先生の叱責。「手伝う」その言葉には、悲しいことに意図せずとも "自分の仕事ではないけれど" という意味も入ってしまう。家事や育児は母親だけの仕事じゃない。

私もかつて主人に「手伝うよ」と言われてどうして?と思ったことがあった。それは本心だと思うし、「ありがとう」と受け取っていたけれど心のどこか何か違和感を持っていた。でも、先日たくさんの洗濯物を干していたら、ソファにいた主人が「ちょっと!誘ってよ〜」と言ってきた。家事に誘うって変かもしれないけれど、誘うって「〜しましょう=いっしょにやろう」ってことじゃないかな。うれしかった。

結局、ことばの使い方になってしまった気もするけれど、気持ちの面も大きい。家事も育児も自分事だと思うこと。そして、1人で全部やろうとしないで、「やろうよ」とか「これお願い」とかそんな言葉を素直に言えること。

ふたりの大切な子どもだからこそ、当事者の夫婦が平等に愛情を持って育てていかなきゃいけないからふたりの意識を変えること。

そして、職場環境も周りの意識もこの時代に合わせて変わっていくべきなんだよな。

変わっていくことは、こわい。でも新しい一歩を踏み出すことは成長することにつながる。小さな変化でも。変わろうとする意識はいつでも必要だと思う。

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