T1とT8の比較

先日、X(旧Twitter)にて相互さん・その他フォロワーさんにご協力頂き、T1とT8の違いについて議論しました。その時の記録です。


①状況と力関係

T1は状況に怒りを覚える。例えば誰かが傷つけられた時、その状況に腹を立て、公正な目で判断をしようとする。思考や判断を通してこの状況を見る。
T8は力関係に怒りを覚える。必ず弱い者の味方をする。そのため弱いものが傷つけられた時は、傷つけたものを殴り返そうとする。考える前に反射で反発する。

②論理と意志

T1は相手の論理を信用する。どれだけやる気に満ち溢れている人でも、発言が支離滅裂ならば信用するのは難しく感じる。
T8は相手の意志を信用する。どれだけ画期的な素晴らしい完成度の自論を持っている人でも、やる気がなければなかなか信用できると思えない。

③必然性と可能性

T1は物事を一つのあるべき状態に向けて収束させようと考える。公正な判断をしようと考えるため、状況には第三者視点で関与する事が多い。
T8は物事のいくつもの可能性に目を向け、それらを尊重しようと考える。○○かもしれない、個々を見る必要がある、と考える。そのため理想や正しさの話にはピンとこない。

④知覚か判断か

T1は外界を、自分の中の基準や考えにどう対応するかという視点で見る。一方T8は、それがどのような状況であるか把握することに重きを置く。
ドン・リチャード・リソによると、T1に対応するユングの性格タイプは外向的思考、T8は内向的直観である。

話し合って浮かび上がってきた認識の違いが理論と対応していることがわかった。

T1に多いMBTIはJ型、T8に多いのはP型である。
今回の話し合いで発言したT1の私はP型、T8の相互さんはJ型だ。しかし私は判断を、相互さんは知覚を優先させた。MBTIのPJに関わらずこの傾向があるようだ。

⑤統合の違い

T1の統合先はT7、T8の統合先はT2。
T7の性質が現れたT1は、誰もが違う目標や理想を持つ上に、世の中には正解などないのだから、自分の価値観を説いて周りを説得させるのが良いわけではないと考えるようになる。そのため人に口出しをしたり訴えかける素振りが減る。
T2の性質が現れたT8は、力で訴えるだけでは駄目だと考えるようになり、大切な人へ献身するようになる。排他性が薄れ、他者と手を組むことを覚える。

統合退行の関係にあるのは、それぞれ147・258・369である。
T1とT8は同じ移動の道にない。そのため統合退行においては同じ核を共有していない。T1は満たすこと・満たされることに核があり、T8は力関係に核がある。

⑥本棚かおもちゃ箱か

T1は情報を細分化して棚に並べるような感覚を持つ。T8は情報をゴッソリまとめて一つの箱に詰めるような感覚を持つ。
「○○ならば~、しかしこういう場合は~」のように、条件付けをして物事の筋を辿ろうとするのはT1的考え方。
一方で「○○はこう、私はこう」というような主張の比重が多いのはT8的である。

⑦自己認識の違い

多くのT1は自分を几帳面だと思わない。そして多くのT8は自分を雑だと思わない。
自分の荒さにばかり目が行くT1は、T8を誤認しやすい。また完璧に囚われていることに気づいていないと、T8の恐れの方が当てはまっているように思えたりもする。なぜなら力で制圧され従わせられることに抵抗を覚えないT1の方が少ないからだ。
一方T8は自分のことを雑だとは思わないが、丁寧だとも思わない。物事を細分化する必要をそもそも感じていない上に、理想や正しさにピンとこないためT1を誤認することは少ない。

⑧進行方向の感覚

T1は上、T8は平地。
T1はよく更に高い完成度へ仕上げるにはどうするかという考え方をする。
T8は平野を自由に駆け回るにはどうするかという考え方をする。
より良い状況と言われ思い浮かぶのが、T1はクオリティの向上や状況の改善、T8は自由の獲得や可能性の広がりである。

T1「内なる声」とは何か

内なる裁判官とも呼ばれる。
・自責(過度に自分を責めることで逆に責任から逃れようとする。正当な評価ではない)
・他責(過度に他人を責めることで理想とのギャップを突き付けようとする。不健全)
・自己批評(自分を客観的に評価する。良いところは良いと正確に評価する。ある程度健全度が高い)
・他者批評(他人を客観的に評価する。人の長所を見つけられる。ある程度健全度が高い)
といった形で現れると解釈している。これらはT1特有の基準という考え方に繋がる。

T8「反応自体が正義」とは何か

T8はしばしば反応自体が正義と言われる。
T1が世の中のありとあらゆるものにある程度の自論を持っているのに対し、T8は反応するかしないか自体が大きな意味を持つ。自論を持つというより、許せないこと意外は何でもいいといった態度をとる。

まとめ

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