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大人の異世界『シネロマン池袋』に行った話

池袋には『シネロマン池袋』というポルノ映画館があります。
初めて行ったとき、想像以上の別世界に感動し、一時期はまっていました。

◆シネロマン池袋について
池袋唯一のポルノ映画館であり、¥1,800の入場料を払えば、一日中何作でも見ることができます。
その魅力はもちろん作品にありますが(といいつつ、個人的にはまったく魅力に感じていません。)、最大の魅力は、その映画館内で突如起こる人間の絡みにつきます。
人前ですることに癖のある男女また男性カップルの絡み、またお金をとってサービスの実施が行われるなど、映画を見るのは建前にすぎません。

◆シネロマン池袋との出会い
約4年前の就活中、池袋付近で面接が終わり、ストレス解消したいと思い、調べた結果、見つけたのが『シネロマン池袋』でした。

・入場
16時過ぎに、缶酎ハイを3本買い、シネロマン池袋の入り口につきました。
いざ目の前にすると、入ることに少し躊躇しましたが、普段と違い、スーツを着ていたことが、入場を後押ししてくれました。
まず入場料を払います。当時、学生だったので、学生料金の¥1,300で入場ができました。

・映画館内
シアタールームは一つで、その手前にベンチが数個置かれています。
古く暗く、どんよりとした印象を受けました。
シアタールームに入り、最後部から3列目の席に座ります。
下調べで、最後部の2列では、女装したおじさんが、ワンコインで前戯する営業をかけてくると知ったので、その営業と、あわよくばその行為が聞こえる位置に座りたいと思ったのが理由です。
そんなこんなで映画を見始めます。正直な感想として、エロいもの目当てで見ればよいのか、ストーリーを楽しもうと見ればよいのかわからず、未だに楽しみ方がわからないです。ただ、大画面で見るポルノシーンは、エロいものというより、美しいもののように感じました。
10分くらい見ていると、後ろから荒い息遣いが聞こえてきました。
ちらっと後ろを見ると、不自然に人二人が隣合わせの席に座っていました(おそらくどちらもおじさん)。
五感で他人の性を感じることは、想像以上に感動し、半分残っている缶酎ハイをいっきに飲み干しました。
来る前は、どんな感情を抱くのだろうかと思っていましたが、物凄くスカッとしました。(そして、もっと就活頑張ろうと思いました。)

1時間ほどが経ったあたりから、前のほうに人だかりができていることに気づきました。
自分も席を立ち、向かうと、50代であろう男女が絡んでおり、女性が声をだしていました。
人の絡みを生で見ることが初めてで、まず思ったのは、生きているんだ。ということでした。欲求に忠実に行動を起こすその姿に、必死に生きているといった生を感じ、それと同時に、自分の倍以上生きている方がこういったことをしていることに、将来に悩んでいる自分があほらしく思えました(良い意味でです。)。
またそこに群がる人々。この異世界が非日常間を感じ、想像していた何倍も楽しむことができました。

1作品が終わり、ぱらぱらとシアタールーム外に人が出ていったため、自分も出ました。
シアタールーム前のベンチで、常連であろう方々が話していたので、混ぜていただきました。
話を聞くと、絡んでいた50代の男女の女性のほうは、デリヘルの方で、人前でするのが好きな男性が、デリヘルを呼び、映画館で行為をしているとのことでした。
男性は、人前ですることで、優越感に浸っているそう…。すごい世界でした。
また、シネロマン池袋には、Web上の掲示板が存在し、人前で行為をするのが好きなカップルが、事前に来る日を報告してくれるようで、その日は客が多いとのこと。素晴らしい需要と供給。

こんなに近くて簡単にいけるところに、非日常があることを知れた貴重な経験でした。

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