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いろはにほへとちりぬるを〜*土下座教放浪記

 今は「五十音順」だが、昔は「いろは順」だった。
 「いろは歌」がある。
 「いろはにほへとちりぬるを」。成立年代、作者も諸説ある。成立は大昔と伝わっているだけで不明だ。
 仏教的色彩が強く、諸行無常、色即是空と深い関わり合いがある、という。
 子供の頃、何となく覚えた。七五調で、ものごとの順番を示す。覚えやすいから、今でも愛唱している。
 老境の身だ。最近、心身ともに「置いてけ堀」ならぬ「老いてけ放り」感が強まっている。「もう時代についていけない」という「落伍感」と置き換えても良いかもしれない。
 特に「情報化」。諸賢でも昔のことを知っているのは少数派だろう。タイプ、謄写版(ガリ版)、コピー、ファックス、ワープロ、携帯電話、写メ、パソコン、スマホ、ブログ、ツイッター、フェイスブック、ライン…。
 戦後わずかな時間で、前の時代に比べ、これほど情報化が進んだ時代はない。驚異的だ。
 この前も、高齢者とテクノロジーを結ぶ「エイジテック」という言葉を講演で知ったが、内容はチンプンカンプンだった。
 現在は秒速でIT、SNS時代が進む。ついにアメリカの企業がAI(人工知能)を使ったチャットgptまで開始した。
 これまでAIが人間の知能を上回るシンギュラリティ(特異点)は「2045年」が通説だったが、最近では驚異的に時機が早まって「2025年説」が台頭しはじめている。
 歴史はそうして時代を動かしてきた。情報機器の急速な進歩をみても、今に何でもかでもヒトがAI様にお伺いを立てる時代が現実に来る?かも知れない。
 まさにこの動きは「いろはにほへとちりぬるを」、つまり「色は匂えど散りぬるを」である。さあきょうも冷静忍耐寛容謙虚反省感謝。

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