アイスランド旅行記 (#29 アイスランド最終日)

最終日といっても、9:55のフライトのために昨夜から空港泊。ケフラビーク空港、セルフチェックインからのセルフバッグドロップが出来るのは素晴らしいと思う。けど機械の操作方法わからず手こずった。

今日のフライトは、KEF9:55→CPH15:00、CPH16:00→ATH20:15の予定。7時間くらい?
特にすることもなく飛行機で寝るかスケッチか読書。

昨日メモしそびれたアンビエントミュージックについて記しておこうと思う。

正直アンビエントミュージックは、瞑想導入系の音楽でどれも一緒やろうと思っていた。Apple Musicのそういうプレイリスト流してても、どこから曲が変わったとかわからんくらいやん。
去年くらいに京都駅近くでやってたブライアン・イーノ展ではなんかがっかりしたのを覚えてる。なんか、いかにもすぎて。
正直評価軸がわからないのがその一つで、音楽という表現方法である以上、その再現性みたいなものは必要ではないかと思っている。

昨日のコンサートでは、まず、NYで活動されてたオザキマサヤさんがパフォーマンスに近い演奏をされてて、楽器とは思えないようなもので音を奏でてた感じ?正直、本当に再現性の無さを感じて放り出された感じがした。ただ、オーケストラというか、ピアノ、バイオリン、フルート?、チェロ?が周りにいて、音を奏でている。
ジャズ的なものかと思ってけど、あくまでマサヤさんがメイン。その他の楽器は演奏というよりかは音を出しているだけのように見える。楽譜はあるっぽい。
楽譜に合わせて音を鳴らす以上、再現性はあると思うけど、マサヤさんの奏でているものはそこまで精密ではないような。「この地点でこれを鳴らす」以上の制御は感じられなくて、それが環境音楽なのか?と解釈。

次にDJぽい人と、ギター?ベース?の人の演奏。環境音?テクノのノイズのような、いかにもなアンビエント音を奏で、時々ベースっぽいやつで音を練り込んでいるような感じ。さっきはマサヤさんが軸となるアンビエント音を発してたけど、このチームはあらかじめ収録した音をDJが操作してる?DJとベースって組み合わせが、環境音楽に対するイメージを打ち砕いてくれた気もするけど、彼らの演奏はそこから何か飛び抜けることもなく、なんかこう、期待を超えてくれないというか。何を持って環境音楽というのか、アンビエントミュージックなのか、その範疇が厳密にあるように感じてしまった。でも正直このチームが一番寝られた。

次にピアノを演奏する女性。あらかじめ収録していた海の音とか、鳥の囀り、街の音とかを流しつつ、ひと音ひと音ピアノを奏でていた。途中囁き声でマイクに何か話しかけるように、手紙を読むように声を発していた。昨日聞いたチームの中で一番ストーリー性を感じたけど、特に音楽としての抑揚などはなく、「で?」ってなってしまうような演奏がずっと続いた。
ここで環境音楽の範疇がまた揺らいで、鳥の囀り、人の話し声、リズムを持ったピアノの音、
弦楽器とピアノは僕の中で違うと感じていて、アナログ的な演奏方法、デジタル的な演奏方法の違いがあって、ピアノにはかなり意図のようなもの、ノイズの少なさ、みたいなものを感じる。
ここまでくるとさっきのベースの人にはロックバンドっぽいアレンジを加えてほしかったと思った。

最後の人は、これまでのアンビエントミュージックよりもポップな音階での演奏。いかにもなアンビエント音と、童謡チックなピアノのリズム。瞑想導入とは逆な、なんか朗らかな、気分が上がるような演奏だった。

まず、アンビエントミュージックはどれも同じやんっていう考えが打ち崩されて、次は作品の鑑賞方法や、評価方法が気になった。たぶん寝る気で聞くのは鑑賞方法として正しいと思う。浸るように聞くというか、何も考えずに受け入れるような感じでいいとは思った。
でもその評価に関しては難しくて、それこそ脳科学的に心地よい波長みたいなものがある気がして、それに倣うのでなく、でもあういう音楽に好きも嫌いも無いなぁという感覚もあり、判断を下せぬまま。
そしてアンビエントミュージックの範疇が気になって、みんななんか、輪郭線をツンツンしてるけどそこからは出ないみたいな演奏形態?音楽形態?で、そこまでくると歌うとか、ちゃんと楽器演奏するとかしてみては?とか思ってしまう。どこまでを環境音、どこからを意図された音?とするのか、そこを明確にしないまま放置してしまってる気はしてしまった。

個人的に学びだったのは、ブライアン・イーノでもうええわってなったはずやけど、ちゃんと聞いて考える「態度」が僕の中に芽生えてることに気づいて、アーティストとしてま成長してると感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?