アイスランド旅行記 (#22 19日目)

今日はホストファミリーみんなと過ごす最後の日。
明日の午前にレイキャビクに向けて家を出るんやけど、朝早くに仕事に行かはったりして、ちゃんと話せるのは今日が最後。ちゃんと感謝の気持ち伝えたい。

みんなで過ごす最後の日曜日は、車で少しお出かけ。僕はみんなのお昼ご飯に照り焼きチキンを作る担当。
行き先はブラックサンドビーチ。自転車旅で一回訪れたけど、みんなで過ごすとまた違うように見えたりして。

道中、セリャラントスフォスに訪れた。
どこにこんな水量が蓄えられているのか。水の循環の規模の大きさは計り知れない。
また、ただ落ちるのではなく、落ち"続ける"という、事象の継続自体が莫大なエネルギーを蓄えているように感じられた。

スコガフォスにも訪れた。
やはり、流れ落ち続ける水を眺めていると何か心が洗われていくような感覚になる。なんなんだ。
晴れ間が差し、スコガフォスが巻き上げる飛沫に虹がかかった。しかも二重の虹。ホストファミリーたちと写真を撮ったりして。長い期間一緒にいさせてもらったからちょっとは馴染めたかな。

目的地のブラックサンドビーチ。僕が行かなかった側の方で、また新しい発見があった。六角柱状に岩が形成されていて、アイスランド初日に訪れたHarpaホールと完全に一致した。ホールを設計した建築家が、ここから着想を得ていたらしい。
ビーチの波が高く、唸る音を上げて飛沫を上げて、連なる山のように蠢いていた。少し怖さがあるが、繰り返され続ける波打ち際の現象、どこか心地よさも感じる。

帰り道ではSólheimajökullの氷河にも訪れた。前回来た時は、氷河自体が初めてで、目に映る発見で満足していたけど、2度目の訪問で、目に映らない空気感のようなもの、周りの環境なども含めて観察することができた。氷といえどの巨大な塊の威圧感は大きく、大地に匹敵するような衝動のようなものをうちに秘めているように感じる。そして文字通り冷たい空気が周りに張り詰める感じ。緊張感に近いその空気感。なんか大人っぽくて美しいと感じた。

自転車旅、レンタカー旅では、こんなに長く1ヶ所に滞在してなかった。ホストファミリーたちと同じ場所に再び訪れ、少し長くその場にとどまることで発見できたことがあった。
やはりアイスランドの自然はスケールが大きすぎて、そこで人々の営みが生まれないというのは少し悲しい事実だけど、その自然をあるものとしてそのまま体験することが、その地への浸透を感じる行為のように感じた。

今日は昼頃に出た分帰りも遅くなって、帰ってすぐみんな寝てしもた。どないしよ。。。
明日早く起きて仕事行かはる前にちょっとでも話しておこう。

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