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【60】弱小サイトでも、簡単に検索の上位表示が狙える、SEOのブルー・オーシャン戦略の話。

ブログやメディアを運営すると、どうしても気になるアクセス数。
アクセスの中心は「検索エンジン」「SNS」「他サイト」「直接訪問」の4つです。

そして、多くのサイトにおいて流入の中心は「検索エンジン」からの流入です。


なお、個人的には、一見さん中心の検索流入よりも、「ファン」と「リピーター」になってくれる、外部サイトやSNSによる流入を重視したほうが良いと思います。
一見さんよりリピーターを重視するのは、商売の基本です。


とはいえ、SNSの運営と、検索対策のどちらが簡単かと言えば、これは検索です。
検索は所詮、アルゴリズムですから、組みしやすい。

だから、多くのサイトで検索流入が中心になるのは致し方のないところです。
一定数の流入を保証してくれる検索エンジン対策は、無視できません。「検索からの引き合いを増やしたい」という相談が多いのは事実です。


しかし、最近になって、検索対策が難しくなりつつあります。
それは、サイトの「権威」を重視するようなGoogleのアルゴリズムの変更によるものです。


したがって現在、検索エンジンの上位表示に、弱小サイトの入り込む余地はなかなかありません。

とくに検索回数の多いビッグキーワードは、大手企業のコーポレートサイトやEC、メジャーなクラウドサービス、大手webメディアによって独占されているのが現状です。

中小企業、零細企業、個人サイトがAmazonや楽天などを追い抜いて、検索上位に食い込むのは、容易ではありません。


そうなると、次の考え方として多くのサイトは
「ビッグキーワードは無理でも、キーワードの組み合わせによって、周辺のニーズを拾いたい」と考えるようになります。

考え方としてわからなくはありません。また、SEO業者の中にはそのように提案している企業もあるでしょう。


しかし、実際には大手企業やECサイトも同じことを考えます。
「周辺キーワードも残らず拾おう」と。
そして、彼らのほうが資金力がある。

したがって、中小企業、零細企業、個人サイトにおいては、従来のやり方ではほとんど成果が出なくなってきている。
だから「ブログは終わった」という方が増えているのです。


中小企業、零細企業、個人サイトの「勝ち目」はあるか

では、ここからが本題です。
検索上位を狙うことにおいて、中小企業、零細企業、個人サイトに、全く勝ち目はないのでしょうか。

弱小サイトは、まだ個人で勝ち目のあるYoutubeや、 SNSにシフトするべきなのでしょうか。


結論から言うと、まだ「検索対策」での勝ち目はあります。しかも、十分に。
我々の運営サイトを含む、多くの中小企業のサイトで、試行錯誤した結果
「やりようによっては勝てる」という事実に気が付きました。


では、どこに「勝ち目」があるのでしょう。
それは、Google、というより「検索」という行為の限界にヒントがあります。

ここで一つ問題を出します。
「検索」をかけるとき、そのすべてのキーワードにはある「共通点」があります。それはなんでしょうか?


……

……

……

……

……

……

……

はい。
鋭い方は気づかれたと思いますが、すべての検索キーワードの共通点は
「すでに知っている言葉である」
という点です。

例えば、だれも「あがおだがえらが」という言葉では検索しません。
知らない(というより、今私が書くまでは存在しなかった)言葉だからです。


これは、当たり前といえば当たり前なのですが、重要な事実です。
なぜなら、これが、検索という行為の限界だからです。

ビッグキーワードとはすなわち、「みんなが知っている言葉」
スモールキーワードとはすなわち、「一部の人が知っている言葉」
という話になります。

つまり「SEO対策」というのは、従来「すでにみんなが知っている言葉」に対して行っている。

できるだけ「検索回数が大きいキーワード」の記事を作ることを目的としている。いかに「みんなが知っている言葉」が含まれている記事を作るか。

それを目的としている行為なのです。


「皆が知らない言葉を先読み」してページを作れば、一人勝ち

ところで「ブルーオーシャン戦略」という言葉をご存じでしょうか。

ブルー・オーシャン戦略は、血みどろの戦いが繰り広げられるレッド・オーシャンから抜け出すよう、企業にせまる。
そのための手法は、競争のない市場空間を生み出して競争を無意味にする、というものである。
縮小しがちな既存需要を分け合うのでもなく、競合他社との比較を行うのでもない。ブルー・オーシャン戦略は需要を押し上げて、競争から抜け出すことを狙いとする。

ブルーオーシャン戦略とは、需要を喚起して、競争のない世界で商売をする、という考え方です。
これは世界中で受け入れられ、この書籍はベストセラーとなりました。


この本の定義に従えば「ビッグキーワード」は、レッドオーシャン、つまり血みどろの戦いです。

「スモールキーワード」であっても、ピンク色の海、と言ったところでしょうか。

逆に、ブルーオーシャン、すなわち先ほど挙げた「あがおだがえらが」という、自分で作った言葉でページを作れば、検索では絶対に1位をとれます。
競争がないですからね。


このように申し上げると、安達は気がふれたんじゃないか、と思う方もいるでしょう。
「作った人以外、誰も検索できないなら、結局そのキーワードでページを作っても、誰もアクセスしないじゃないか」と。

もちろん、その通りです。「あがおだがえらが」というタイトルのページには誰もアクセスしないでしょう。


しかし「あがおだがえらが」という言葉が、仮に将来的にはとんでもなく検索されるようになる、ということを私が知っている、としたらどうでしょう?

他社に先んじて、「あがおだがえらが」というページを作りますよね。
先行者利益を独占でできます。

つまり「流行りそうなキーワードを先読みして、ページを作ることができれば、一人勝ちできる」のです。


重要なのは、キーワードの先読み技術

もうお気づきでしょう。SEO対策で現在、最も重要な技術は「流行りそうなキーワードを先読みして、ページを作る技術」です。

「すでに検索されているキーワードでページを作る技術」ではありません。


この違いは非常に大きいです。

前者は、先行者利益を常に独占できます。
後者は、血みどろの戦い、質と量の両方が求められる、いばらの道です。

前者は「トレンド」を読んで、ニーズより先にページを生成します。
後者は「Googleの出すデータ」、すなわちすでに共有情報となっている、価値のない情報をもとに、ページを生成します。当然、競争的です

どちらに「勝ち目」があるかは、明らかです。


では、どうやったら「トレンド」を読んで、キーワードのニーズを先取りできるでしょうか?

実は、とんでもなく簡単な方法があります。
例えば、私がいつもやっている方法をいくつか紹介しましょう。


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インターネット上における 「生成AIの利活用」 「ライティング」 「webマーケティング」のためのノウハウを発信します。 詳細かつテクニカルな話が多いので、一般の方向けではありません。

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