失敗したオウンドメディアの、11の共通項
ロシアの文豪、トルストイは「アンナ・カレーニナ」の冒頭で、次のように書きました。
幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある。
ところが、事業における「成功」と「失敗」となると、むしろ逆のようです。
「成功はそれぞれの成功の形があるが、失敗はどれもみな同じように見える。」が、言えるのです。
成功は再現性が低く、ケースバイケースです。
実際、成功者の語った通りにやっても、「運」や「能力」の壁に阻まれて、同じように成功できるとは限りません。
だが、失敗は逆です。
失敗にはパターンが存在します。
同じミスや愚行が、何度も繰り返されるのです。
ですから、逆に言えば「失敗」はノウハウの宝庫であり、失敗を研修の材料として取り上げている企業も多いのです。
「失敗の内容を学習し、改善し続ける」企業やビジネスパーソンが強いのはそのためです。
しかし、「失敗から学ぶ」ができるのは、主に本業においてです。
それは、試行回数が少ないため。
例えばほとんどの企業にとって、「オウンドメディア運営」は副次的な営為でありノウハウは極めてたまりにくいのです。
ですから、世の中では同じような「オウンドメディア運営の失敗」が、何度も起きています。
そこで私たちは、本稿で、メディア運営について、やってしまいがちな失敗のパターンについて述べることにします。
11の共通した、メディアの失敗要因
失敗の共通要因は、「メディアの目的を決める」といった上流の仕事から、日々の記事のアップといった、運用の段階にまで、それぞれ存在しています。
具体的には、下の11個が、「やってはいけないこと」。
なお、個々のケースでは、他にも「やってはいけないこと」がありますが、失敗メディアのほとんどは、以下の共通の要因を持っています。
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