**,キャリアで求められるもの,**

「どこでも」「どんな時でも」「誰とでも」
TPOを選ばず命を守るために力にできるように
色々転職をして経験を積んできました。

ICU→外傷センター→へき地応援→循環器急性期病棟→OPE室

経験を積むために転職をした理由として、
希望した部署への異動を待っていては
一生実現しないかもしれないと感じたからです。
(もしかしたらそこで信用を得れば実現できたのかもしれませんが)

そんな私が色々な経験を通して感じた
「キャリア形成に必要な能力」についてお話します。



まず、【即戦力】になることについて
これは、結論として、組織に属する場合は結構大変です(笑)

他組織に乗り込んで即戦力になるということは、
一か所で身に着けた知識技術とはまた別の領域で、
多分「新しい場に適応する」能力というのが別にある気がします。

なぜなら、組織の独自ルール・暗黙の了解というものがあって
一般論とは別の次元の話も多く存在するからです。
「根拠が大事」「常に最新の知識を」
といくら言ったところで、
大多数が古いものしか知らなければ
今はこれが正しいといくら言ってもそれは間違い・インシデントとなる。
それが現実で、歯がゆかった。

ではキャリアとして要求されるものは何か。
それは『問題設定能力』です。

仕事に対する考え方は大きく2つのタイプに分けられます。
問題解決型と問題設定型です。
一般的に、前者は事務能力に長け、与えられた仕事を効率良くこなせます。いわゆるルーチンワークに強いタイプですね。

でも欠点もあります。このタイプはともすれば新しいチャレンジや改革に及び腰になる点です。ルーチンワークをこなすだけなら、人間は大して頭なんて使わないものです。要は楽なんですね。
 
 そこで強みを発揮するのが後者の問題設定型です。彼らは常に自分の頭で現状を分析し、課題を見つけては取り組むことこそ業務だと考えています(もちろん、常に成功するわけではありませんが)。

生え抜き組が多い組織に乗り込んだ際は、
前者の方が優秀だと評価されていたので、本当にルーチン以外のことを考えられる人が少なかった。
ので、

考えられる人は
・仕事が増える
・のに、給料は一緒むしろマイナス

評価する側が前者だった場合なんてもう最悪です(笑)

そんな環境でキャリアを考えるとしたら、
長いものにまかれるのが早いのでしょうが
わたしには耐えられませんでした。

真のキャリアって何だろうと考えると、
・問題意識を持って取り組む
・解決のために必要なスキルは何か考え、それを獲得する

今はなかなか評価されないけど、ルーチン人間が多くを占める職場は直に破綻すると思います。
同じことしかできない人は、働ける場所も減ってくると思います。

転職するしないいずれにせよどのような場所であれ、
「よりよく」「そのためになにが」
を考えると日々発見も多く
疑問が生まれ
それを解決するたびに成長があり
気付いたらきっと差が生まれていると思います。

身を削って転職を繰り返した私の結論は、
キャリアの形成は転職に限らず、
その場で自分が何を考えて何を目標にしてどう進んでいくか
それをどれだけ意識して考え続けられるかだなと。

わざわざわたしのように無謀に転職を繰り返さなくても進んでいけます(笑)


ただ、わたしが転職を繰り返してよかったなと思ったことは
【即興力】が磨かれたことです。

人によって進め方は十人十色だと思うので
自分に合った方法を見つけていってくれたらよいなと思います!