コロナ禍での戦国駅伝②

 かなり間が空いてしまいましたが全日本大学駅伝の観戦記とまとめを書きたいと思います。今回は2区からです。

 2区は毎年順位が目まぐるしく変動する区間でエースをここに投入してくる大学もめずらしくありません。昨年の伊藤達彦選手(東京国際大⇒HONDA)の激走が記憶に新しい方も多かったのではないのでしょうか。

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好調の新戦力も不発か

 ではいわゆる3強の2区を順番にみていきます。まずは青山学院大学です。青山学院は期待の2年生、近藤幸太郎選手を起用しました。実は僕は高校時代に県大会で近藤選手と同じ組で走ったことがあるので思い入れのある選手の1人です。僕の地元の愛知県で5000m以上ではほぼ負けなしのイメージだったのでかなり期待していました。しかしここでまさかの区間13位。。。誤算になったことは否めません。さすがに初の大学駅伝は緊張もあったのでしょうか。映像を見る限り、特別フォームが崩れている様子も見られませんでしたが少し地面を蹴った力が上に逃げているような印象でした。今回は悔しい走りになったと思いますがここで終わる近藤選手ではないと僕は信じてます。

東海大も2区でまさかの。。。

 前回王者の東海大学は前回5区で東洋大を逆転し優勝への流れを作った市村朋樹選手を2区に起用しました。市村選手は今シーズン1500mと5000mのトラックレースでかなりの好調ぶりを見せていました。もともとスピードのある選手でその力強い走りは前半区間にもってこいだと僕も思っていました。しかし7位で襷を受けるとズルズル後退しまさかの区間19位。。。これは誰も予想していなかったのではないでしょうか。中盤からかなり苦しい表情で体もあまり動いておらずラストも自慢のスピードが生かせていませんでした。総じてみると東海大はやはりこの2区が痛手だったといえるでしょう。しかし市村選手の実力がこんなものではないことは皆さん知っているので箱根での奮起に期待です。

黄金世代1人目がデビュー

 駒澤大は2区に1年生の花尾恭輔選手を起用しました。今年の駒澤大の1年生は強い選手が揃っており花尾選手もその1人です。5000mでトラックシーズンに好走していた花尾選手の駅伝デビューはほろ苦いものとなりました。決して大ブレーキになったわけではありませんが順位を6つ落とす形になってしまいました。さらに距離が伸びる箱根での起用はあるのか注目です。

3校ともに2区は少し苦しいものとなった印象です。そんな中で皇學館大の川瀬翔矢選手が17人抜き、日体大の池田耀平選手が11人抜きと駅伝のある種の名物である「ごぼう抜き」が見られました。しかしチームの総合力で勝負するのが駅伝です。ここから3強の強さが光っていきました。できるだけ間をあけずにまた書きます。

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