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【10分で読める】上級編part1 現場監督・施工管理者経験7年目以降向け 「自分の時間軸で仕事を進め、職人さんを意のままに動かす人間力」 -本質を捉えて思考し、成果を出す!-

現場監督・施工管理者経験7年目以降向け 上級編part1 「自分の時間軸で仕事を進め、職人さんを意のままに動かす人間力」 -本質を捉えて思考し、成果を出す!-


閲覧ありがとうございます。
新社会人編から投稿を始めましたが、
今回は最後の上級編に入ります。
読者の方に少しでもプラスになっていれば
嬉しい限りです。

上級編は
現場監督をする上で、私が
「これができれば現場は絶対に上手く進む!」
と確信を持ったことについて解説します。

今から解説する内容は
中級編までの人間力を身に付けていないと
難しいかもしれません。
まだ読んでいない方は一読を推奨します。

上級編も3部構成になります。
1部目は
自分の時間軸で仕事を進める人間力
をテーマに解説します。
正直に言うと1部目と2部目が実践できれば
3部目は自ずとできるようになります。
それでは解説に入ります。



精度の高い段取りは余裕とタイミングで生まれる

自分の時間軸で仕事を進めるためには
精度の高い段取りが必要です。
段取りが上手くいかずリカバリーばかりしていては
他の仕事に手が回りません。

段取りがどれほど難しいかご存じの方は
多いと思います。
資材がなければ何もできません。
まずは資材を準備します。
人がいなければ何も進みません。
人を集める準備をします。
道具がなければ何もできません。
道具を準備します。
作業場所がなければ作業ができません。
作業場所を確保します。

これらは基礎中の基礎です。
7年目にもなれば根拠があれば
準備が出来て当たり前です。

では、
貴方は何を根拠に準備をしていますか?

根拠は施工計画と問題の考察、改善の内容です。
これを自分で考えられるように
ならないといけません。

よく社会人になった時に
PDCAサイクルという言葉を耳にします。
現場監督の業務に当てはめると

P:施工計画

D:工事着手、施工

C:現地、進捗確認

A:問題の考察、改善

となります。

PとAが最も重要です。
DとCは現実になった情報を
集める作業に該当します。
もしくは、職人さんが担当する領域です。

現場監督は主に頭を使う仕事です。

どれだけ現実的且つ安全で、
効率の良い施工計画や改善案を提案し
実現させるかが腕の見せ所です。

良い施工計画や改善案があってこそ
準備ができます。

次に、
良い施工計画や改善案は
どうすれば出来るのでしょうか。

余裕のある時間で考えなければいけません。

そして、
余裕のある時間軸で検討しなければ出来ません。

いつも現場に出たらなにかと声を掛けられ
忙しいですよね。
自分の担当工事が上手くいっていても
他の工事のことで仕事を受けることがあります。
現場でトラブルが起きて対応しないといけない
なんてこともあります。

普通に仕事をしていたら、
落ち着いて考える時間なんてありませんよね。

余裕のある時間
仕事から離れた時間
(通勤時間、お風呂、休日のひと時等)
しかありません。

同じ労働時間なのに人によって
パフォーマンスが異なると感じたことが
あると思います。
圧倒的なパフォーマンスを発揮する人もいます。

もちろん、知識や経験の差はあるでしょう。
しかし、よく考えてみて下さい。
みんな同じ人間です。
少ない時間で考えられることなんて
大して差はありません。

高いパフォーマンスを発揮する人は
労働時間外でもPとAに時間を割いています。

なんでそこまでしないといけないんだ!
という声が聞こえそうですね。
はっきりと答えます。

全ては現場のためです。
そして、自分の心のためです。

1週間だけでもやってみてください。
現状の準備ができるのであれば
1週間後までのイメージが出来るということです。
それより先の
1か月先は?
3か月先は?
竣工までは?

と、段々と長いスパンの流れも
やれば検討出来るはずです。

職人さんと1か月先、3か月先の話が出来たら
その間で良い提案を練れます。
上司と打合せする時間も容易に作れます

余裕のある時間を活用すれば
余裕のある時間軸で検討できます。

これで余裕のある時間軸で
仕事が出来るようになりました。

メンタル面が少し楽になりそうですね。

しかしまだこれでは
自分の時間軸で仕事を進めることができません。

では、他に何が必要なのでしょうか。

それは、
いかに適切なタイミングで
検討、準備を始められるか
です。

なんでも早く検討を始めれば良いとは限りません。
そんなことをしていたら考えることが多すぎて
パンクしてしまします。
それはやり過ぎです。

例えば
工事の着手日は総合工程表から
大まかな時期を把握できます。

工事着手より1〜2か月以上前から
施工計画書を作り始め、
施工計画を進め、内容を詰めて
関係各社に工事着手日まで正確に周知できれば
いかがでしょうか。

これを貴方がするにしても
後輩にお願いするにしても
上手くいきそうですよね。

例えば
月間工程表を作成する場合でも
杭工事や土工事辺りでは
そこまで時間が掛かりませんが、
躯体工事、内外装工事と現場が進むと
調整事項が増えるため
けっこうな時間が掛かります。

私の前会社の現場で
過渡期は3か月工程表を作成するのに
2週間を要していました。
手を動かす前に考える時間も必要なので
1か月の内、
3週間程度は工程表のことを考えていました。
ちなみに、
残りの1週間は請求書処理対応をしていました。
※もちろん現場管理も並行して行います。

精度の高い段取りを組み立てるには
余裕のある時間軸をつくり、
適切なタイミングで
仕事に取り組むことが大切です。

上司や職人さんから言われてからではなく
自ら動くことを意識してみてください!

次の項目で
自ら動くことについてもう少し深掘りします。

台風の目になる

いま進めている仕事の期限は
誰が決めていますか?
上司や職人さんが浮かぶ方は危ないです。
仕事の出発点が
上司に言われたから
職人さんに言われたから
のままでは、
いつまで経っても誰かの時間軸の中にいます。

誰かに何かをお願いされた時点で
貴方が組んでいる予定は崩れ去ります

せっかく組んでいた予定を崩されたら
ストレスを感じませんか?

私はとてもストレスを感じていました。

お願いされたものが
誰かの怠慢によって期限が迫っているような
仕事であれば、怒りにも似た感情が湧いてきます。

これは非常に無駄な感情でありエネルギーです。
どうにかできないものかと考えた結果、
自分が台風の目になれば良いことに至りました。

やらないといけない仕事は
自分が1番最初に気付き、芽を作る。
自分に関わる仕事は
全て自分がスケジュール管理する。
可能であれば、
自分とは遠い仕事も把握程度はしておく。

これは担当者レベルにとっては
苦痛に感じるかもしれません。

しかし、
現場の次席、所長クラスの管理職の方にとっては
当たり前のことでしょう。

なぜなら、責任が伴うからです。
やるべき仕事に気付き、声を挙げたら
最悪の場合の自分の仕事になる。
声を挙げた以上、成果を出さないといけない。

自分の時間軸で仕事をしたいのであれば
自ら台風の目になる意思が必要不可欠です。

上司の時間軸より自分の時間軸の方が適切で
上司が忙しい場合は
上司から仕事を奪うことも視野に入れるべきです。

結局、期限が迫っている仕事が貴方に降ってきて、
予定が崩れ去ります。

現場に存在する問題も自分がいち早く発見し、
処理を始めないと、
職人さんから指摘を受けますし
その頃には後手、手遅れになることが多いです。

誰よりも先回りできる人が
現場で1番強いです。

なぜなら、
現場の未来が見えるようになってくるからです。

先回りして、自ら台風の目になれる人だけが
自分の時間軸で仕事を進められます。

ぜひ、
先回りのマインドで未来を描き、
自分の時間軸で現場を進めて
現場監督の楽しさを味わってみてください!

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。
自分の時間軸で仕事を進めるには
精度の高い段取りと
台風の目になることが
大事であることを解説しました。
他には、強い意志と覚悟も必要です。
周りに流されない精神力も不可欠でしょう。
辛そうではありますが、
自分の時間軸が確立されて誰が1番楽になると思いますか?

それは自分です。
自分の心がとても楽になります。

なぜなら、
前提として自分が失敗しない限り揺るがない予定があります。
予定通り仕事を進める中で周りを見ると、
自分に降ってきそうな仕事に気付けるようになります。
そのような仕事にも期限が迫る前に手を入れ、
自分の予定が崩れないように
立ち回ることが出来るようになります。

周りに振り回されずに仕事が出来る心地良さは
決して捨てがたいものです。

貴方にもこの心地良さを
ぜひ味わっていただきたいです!

記事は以上になります。
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