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【5分で読める】上級編part2 現場監督・施工管理者経験7年目以降向け 「自分の時間軸で仕事を進め、職人さんを意のままに動かす人間力」 -本質を捉えて思考し、成果を出す!-

現場監督・施工管理者経験7年目以降向け  上級編part2 「自分の時間軸で仕事を進め、職人さんを意のままに動かす人間力」 -本質を捉えて思考し、成果を出す!-


閲覧ありがとうございます。
今回は上級編のpart2になります。

本質を捉えて思考し、成果を出すことをテーマに
解説をします。

「本質 意味」でネット検索すると以下の説明が出ます。
1 物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。
2 哲学で、存在するものの基底・本性をなすもの。
3 論理学で、思惟の対象を定義する諸限定。類・種のごとき普遍をさす。

※コトバンクより引用
本質(ほんしつ)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)

ここで私が解説する「本質」は
2 哲学で、存在するものの基底・本性をなすもの。
に近く、
現場監督の業務において
何が「本質」なのかをお伝えします。

※コストについては触れない内容となっています。



現場監督の仕事における「本質」とは何か 

解説を始める前に1度過去を振り返ってみましょう。
今から簡単に私の過去を厨二風に振り返りますが、
もしかしたら、わかる!
と思われるかもしれません。
その、わかる!にヒントが眠っています。

私が1,2年目頃に感じていたことは

・何が良くて何が悪いのかがわからない
・先輩はこう言うけど、現場は違うことになっている
・良かれと思ってした言動に対して怒られる

上記のようなことが毎日起こりました。
わからないことがわからない、という状態ですね。
社会人及び現場監督の第1の領域です。


続いて第2の領域は以下です。

・なんとなく仕事がわかって面白くなってきて
 自発的に取り組むけど、失敗が付き纏う
・考えが浅いと言われる
・各工種のルールが多過ぎて絶望する
・施工図の解読が難しい

少し沸いてきた自信から頑張ろうとするけど、
知識と経験が浅いため、
上司や職人さんに容易に返り討ちにされます。
段々と業界の奥深さを知ります。
易々とプロフェッショナルになれないことに気付きます。

辛いですね。
本当に辛い日々です。
ここで耐えられなくなる人が
多いように感じます。

では、第3の領域は以下です。

・現場監督は基本的に各工種について
 浅く広く知っていれば良いことを理解する
・工事には基本的な順番があり
 図面が1番大事なことを理解する
・知識と経験が身に付いてきて
 上手くいく時があれば上手くいかない時もある

着工から竣工まで現場を経験すると
1通りの大きな流れを把握することが出来ます。
工事の順番を決めるのは図面です。
計画の組み立て方もわかってきます。
それでも上手くいく時があれば
上手くいかない時もあります。


いかがでしょうか。
かなり抽象的ではありますが、
当てはまることがあるのではないでしょうか。

自分が第1、2の領域に位置すると思う方は
第3の領域に移行できるように精進願います。
苦しい期間ですが乗り越えられれば
その先に今以上のやりがいがあります。
第3の領域までは、
現場監督を続けていく中で
諦めなければ到達する領域です。

自分が第3の領域に位置すると感じる方は
今まで地道に努力を重ねてこられたでしょう。
ただ、知識と経験が身に付いてきても
上手くいく時があれば上手くいかない時もある
と思います。

程度の問題はありますが、
新しい工法を採用するような初挑戦でない限り
基本的に失敗は防ぐことができます。

第3の領域の方が失敗する原因は
本質を見失っていることが多いように感じます。

言われたことだけをやるような人は
いないと思いますが、
一生懸命取り組むだけでは上手くいきません。

失敗を防ぐためには
目的と理由を言語化して明確にし、
これを根拠にブレずに仕事をやり抜く
能力が
必要だと考えます。

そして、これが
現場監督の仕事における「本質」だと考えます。

例を挙げると
内装工事を担当しているとします。
内装工事は建築工事では
軽鉄•ボード、建具、製作金物、塗装、クロス、
タイル、タイルカーペットや長尺シート等
他にも様々な工事があります。
それに加え、設備電気工事が間に入ります。
みんな知った顔であれば話は別かもしれませんが、
何も問題無く進むことはまずないです。
このような場合、よく工事打合せを行いますが
この時の打合せの「目的」は何でしょうか。
目的は
「効率良く、工程通りに作業を進めること」
ですね。
そのために、
どのような問題があって作業が進まないのか
ヒアリングをして、問題解決に努めます。

しかし、このような打合せの場では
「議題に関係無い話に脱線する」
「個別の打合せを始める」
「〇〇は嫌いだから言うことは聞かない」
等の無駄が発生しがちです。

これにより、
本来議論するべきだったことを話せずに
時間が過ぎてしまいます。
特に好き嫌いの感情を持ち出し始めると
打合せになりません。

本質」に1点集中できていないから
最短で問題解決ができず、
なるようにしかならず、
上手くいく時があれば
上手くいかない時もあるのです。

施工計画や工程を組み立てる時も
本質」を遵守しなくてはいけません。
現場監督は各工種が安全に且つ円滑に
作業を進められる計画をします。
昔からお世話になっている協力会社には
効率良く仕事ができるように計画したい
というような感情が入ると
途端に不平等な計画になっていきます。
周りはすぐに察知するものです。
不平等な計画が原因で
現場の運営が困難になることもあります。

※仕事に感情を持ち込むと本当に迷惑なので
自分の胸の内に留めて欲しいです。

仮に現場で重大災害が発生した時を想像してみてください。
人を救うために上司に連絡したり、
応急処置をしたり、
救急車を呼んだり、
それぞれがやるべきことをやります。
人命救助の目的に向かって無駄な行動はしません。
そこに、好き嫌いの感情は介入しません。
だから、迅速に救助活動が進みます。
問題解決に1点集中するから全てが速いです。

目的と理由を言語化できるくらい明確にし、
これを根拠にブレずに仕事をやり抜く
能力を
磨くことができれば、怖いものはありません。
何か問題が起きても、
この思考で取り組めば最速で最適解に辿り着きます。
現場は上手く回り、成果が体感出来るようになります。

全ては現場のため

前の項目で
本質」=目的と理由を言語化できるくらい明確にし、
     これを根拠にブレずに仕事をやり抜く
能力

と解説しましたが、
目的は、
取り組み始める業務や発生した問題から
設定することができます。
理由は、
生産性が良いからとか安いからとか
色々とあるかもしれませんが、
結局総合評価で決定することがベターです。
これを私の言葉で表現すると
すべては現場のため」となります。

この「すべては現場のため」という考え方は
優遇された協力会社があってはならず
現場が流れるように進めるために平等に判断する

ということです。

そのためには、
現場の状況によって、主役になる工種を理解します。
躯体工事では、鉄骨及び鉄筋大工
内装工事では、軽鉄•ボード
になります。
つまり、工程の先頭を走る工種です。
S造の外装工事ではALCやアスロック、
RC造では建具です。

先頭が進むと、後工程が追いかけるため
前工程の工種は後工程のために必要な場所を明け渡す。
出る幕の順番が異なるだけで
全員が現場を進めるために仕事をしている
という認識を共有することを大切にします。
自然と声の掛け合いが生まれて、
お互いが動きやすいように細かい調整が行われます。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。
期待していた内容と合致していたでしょうか。
当初書いていた内容から路線を変更し、
ニュアンスを変えました。
カッコつけて本質について語ろうとしましたが
頭の中がこんがらがってしまい
上手く文章にできませんでした。

本来書きたかった内容のイメージは下記です。
現場監督の仕事は
建物を作り上げる上での
マネジメントをすること
であり、
どのような現場であっても
やることはほぼ変わりません。
なぜなら
着工から竣工までの大きな流れが
変わることはないからです。
外装から作ろうとしてもやはり無理です。
土台があって、骨組みがあって、
設備電気で機能を巡らせて
お化粧をしていくことは変えられません。
ではその中で
現場監督は何を考えなければけないのか。

現場の規模や敷地、環境、近隣等の条件によって
考えることは変わります。
諸条件が整理できた上で、
どのようにあるべきなのか
「あるべき姿」を理解して、
「貴方が実現したい姿」を明確にして
2つを融合させながら仕事をすることが
「本質」だと考えます。

といった形ですが、
話が大きすぎて例えにできず
手が止まってしまいました。。。
これだけでも
伝えたいことが伝われば幸いです。


話を戻します。
今回の記事の「本質」は
ある程度経験を積み、
知識が身につけば次第にわかるものです。
本質」を理解した後に、
立場などを利用し、
感情に任せて仕事をするか、
合理的に平等に仕事をするか
選ぶのは貴方です。

私は後者を推奨しています。
真っ当に仕事に取り組み、
職人さんや協力会社から信頼を得て
現場を進める方が
楽しいと思うからです。

好き嫌いで仕事をするのではなく
現場のために
どうするべきなのか
どう判断するべきなのか
を突き詰めた方が
圧倒的に生産性が高いです。

職人さんは
フェアに納得のいく形を望む人の方が
多いと感じます。

共感することがあれば
ぜひ参考にしてみてください。
貴方の現場が
少しでも上手くいくことを願います。

記事は以上になります。
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