見出し画像

交感する神と人 ヒンドゥー神像の世界

先日、大阪の万博記念公園内にある
国立民俗博物館の特別展示館で開催されている
「交感する神と人 ヒンドゥー神像の世界」を
見に行きました。

ヒンドゥー教の神々に関する様々な展示を
見ることができて楽しめました。

インドには古くからの身分制度があるので、
インド人はこうですとは一概に言えないとは
思いますが、こちらの展示では、ヒンドゥーの神々が
人々にどのように親しまれているかを垣間見る
ことができました。
ヒンドゥー教は多神教で、ヴィシュヌ、シヴァ、
ブラフマーが三大神とされていて、この展示会の
チラシや看板の神様は、ヴィシュヌの化身である
クリシュナです。
可愛いですが、男性の神様です。

こちらの幼子の姿のクリシュナはブランコに乗っていて、
信者の人々は幼子を愛するように接するそうです。
確かにとても愛らしいです。

私は今年、「神の詩 バガヴァッド・ギーター」
という本を読み、クリシュナが出てきたので
特に親しみを持って拝見しました。

そして成人した姿は美しく描かれています。

「クリシュナの愛の踊り」という絵です。
真ん中の笛を吹いているのがクリシュナです。
美しい女性たちに囲まれています。
月とその光も神秘的な雰囲気を醸し出しています。

クリシュナは魔王を打ち負かすような勇敢さもありながら、
フルートや踊りの名手で、ラーダーとの熱愛でも有名だ
そうです。多才な神様で、多くの人々の憧れの的なので
しょうね。

クリシュナのことはこれくらいにしておいて、
盛り沢山の展示なので、うまくまとめられないですが、
儀式で使用される音や火や水や香を扱う道具、
神像、飾り布、タイル、ガラス絵、ポスター、
マッチ箱の絵、トランプなどが展示されていました。

左が手刺繍で、右がデジタル刺繍のものです
デジタルのものと比べて、手刺繍のほうは
ゆらぎを感じて温かみがありました。


インドにもガラス絵があったんですね。


優美な人々が描かれています。


カレンダーに描かれている
シヴァの息子のガネーシャです。

サルの姿のハマヌーンです。
孫悟空と何か関係があるのでしょうか。


日本製のマッチ箱もありました。

サラスヴァティーです。
日本の弁財天はサラスバティーに由来していると
言われていますね。インド神話と日本神話も類似点が
あるみたいで面白いです。

破壊の神であるシヴァ神の絵がどれだったか
わからなくなりましたが、重要な神様です。
新しく創造するために必要な破壊だそうで、
生命力と再生力の源とされています。

ヒンドゥー教信者の人々は、五感を通して
神々を感じたり、儀式をして神々を喜ばせたり
していますが、そうすることで人々自身の
喜びにも繋がっているように思いました。
神様を大切にすることは、その人自身のことも
大切にすることに繋がるのではないでしょうか。
また神を意識しなくても、自分や自分以外の
人々や物を大切にできたら、心豊かに
過ごせるのではと思いました。
いつもというのは難しいですが。

本館の国立民俗博物館でもインドの展示が充実
しているので、インドが好きな人にはお勧めです。
私は特別にインド好きというわけではないですが。
観覧料880円で本館展示も見ることができるので、
両方じっくり見ると一日かかりますが
せっかくなので両方見るほうがいいと思います。
私は本館は何度も行っているので、さらっと
歩いて回りました。世界一周旅行の疑似体験の
ようで楽しめます。
時間があれば公園の散策も。
※特別展示は12月5日まで、水曜日は休館日です。

公園内のプラタナスの木にまた会いに行きました。
前回に行った時からはまた季節は進んでいて
晩秋の趣でした。

https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/40042


#オンライン展覧会



この記事が参加している募集

オンライン展覧会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?