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介護歴13年介護福祉士が劣等感から学んだ『自分なりの介護』についてお話しします

自分の価値=自分の『特徴』を活かす

もし誰かに
「理想の介護士は何か?」
と聞かれたらどう答えますか?

私は
・大卒の介護未経験
・介護スキル0
・人見知りでコミュ障

右も左も分からないまま介護士の仕事を始めました。

上司や同僚の背中を見て仕事をしてみても自分に自信を持てない私は
「辞めたい!」
「なんでこんな仕事をしているのだろうか?」
「自分のできることは何か」

を幾度も考えました。

そんな私が介護士を続けてこれたのは
『自分なりの介護士』
を見つけたからやりがいを持って頑張れています。

この記事では私と同じように
「自分に自信を持てない!」
「介護士が向いていないかもしれない…」

と考える人に介護士を楽しんで働くきっかけになれたら嬉しいと思い、記事を投稿しました。

バイトで教わった自分の価値とは

マックのバイトをして数ヶ月経ちキッチンができるようになっても自信はつきませんでした。

というのは
・ハンバーガー作りが丁寧で早く作れる人
・ポテト作りが早い人

のマネをしても雑になってしまい、お客様が満足するサービスにならなかったからです。

考え込んでいた時マネージャーに
「カウンターの方が向いているよ」
と言われました。

当時、私は
・人見知り
・コミュ障
なのでキッチンの方が自分にとって向いていると思ってました。

私は内心「無理だろ…」と思ってましたがマネージャーから
「とりあえずやってみよう!」
と言われ「それもそうか。」と思いカウンターをやることになりました。

カウンターに立つとコミュ障は発揮され、
・人との話し方が分からない
・オーダーの取り方が分からない
・上がってしまう

ということがあり、慣れるまでは大変でした。

一つ一つ教わってやっていく中で慣れてきて、
「どういうサービスされたら嬉しいのか」
「丁寧な接客とは何か?」

を考え、一人一人向き合い、丁寧なサービスをする事が楽しく思うようになりました。

マネージャーに「丁寧さ」「一人一人の集中力」を評価され、忙しい時間にカウンターを任される事が増えました。

そこで初めて自分の特性が
・一人一人に向き合う集中力
・自分がされたら嬉しいサービスは何か考えること

があったからカウンターに向いていたことに気づきました。

この経験から
・自分が気付けない特性は相手から見て気づくこと
・一人一人向いている適性がある

ということを学びました。

今になっても思うのは介護も同じように
・自分の特性はどこにあるか
・お客様の嬉しいことは何か

を考えることではないかと思い、介護における自分の価値を見出しています。

同じ介護士でも皆得意なことは違う!

介護士の仕事をやった時も同じように壁にぶつかってました。

私以外の先輩同僚は介護の経験があって
「同僚・先輩は手際良く仕事しているのになんで自分は出来ないのだろう…」
と考え込んでました。

というのは
・同じように業務をしてみても仕事のスピードが遅い
・介護の知識が他の人よりないので提案力がなく何が正しいか分からない
・レクは苦手である

からです。

そんな私は尊敬する先輩に相談したら
「憧れることはいいが同じようになりたいと思うんじゃない!」
と言われました。

というのも得手不得手は皆違うから同じように仕事はできないからです。

なので
・自分のできること
・苦手を補う代替え方法を考える
が重要と教わりました。

自分ができることは
・パソコンに慣れていたので書類などの事務仕事
・介護初心者から初めたので新人目線に立てるということで新人介護士の教育

苦手を補う代替え方法は
・料理を作るのが遅いことに対し、簡単な調理できる食材の使用または料理うまい人の真似をしてみる
・レクが苦手のことに対し、レクできる人のサポートをする
をやりました。

それらを行なっていく中で仕事がうまくいく場面が増えていつの間にか
「憧れた先輩になりたい!」から「自分のなりたい介護士になりたい!」
へ考え方が変わっていきました。

リーダーは先頭に立つことが正解とは限らない

介護の世界に入り7年ほどになり、ユニットリーダーになりました。

「なんでも完璧にできるのがリーダー」
「ユニットスタッフに負担させたくない」

という考えでいたのでなんでも自分でできることは行いましたが、器用にこなせてなかったです。

そういう姿を見てユニットスタッフは
「リーダーだから仕事は完璧にして!」
「ユニットをしっかりまとめてほしい!」
「やりたいことをやらせてもらえない」
と陰で言われていると上司に指摘があり、リーダーとは何か思い悩みました。

上司と話し合いをして
「リーダーの背中を見ても何も伝わらない。」
「皆を後押しするのがリーダー」

と言われ、
・皆のしたいことに合わせた仕事の役割
・皆のしたいことに対するフォロー
・ユニットスタッフと話し合えるような雰囲気作り
・責任とらないといけない場面に素早く動く

ことを重点におきユニットリーダーとして働いてました。

介護職だけではできないことはご家族様に協力していただき
・施設内のイベント行事
・初詣

などと言ったことを行いました。

自分が今までやっていたことと皆の反応は違ってユニットスタッフが仕事を楽しんで取り組む姿が多くなりました。

この経験から自分にできることは
・多職種との連携
・ご家族様との関係づくり
・ユニットスタッフが活躍できることを考え、実践する場を一緒に作る

のが
『自分なりのユニットリーダー』
と考えるようになりました。

まとめ

これらの経験から自分の特徴は
・自分で気がつけないこと
・意外と自分が自然にできていたこと

に隠されていると思うようになりました。

劣等感がある事は過去にたくさんありましたが、今では
『自分なりの介護士』
を考えるようになって楽しく働けるようになりました。

劣等感は自分の成長の兆しかもしれません。

これからも介護にまつわる記事を投稿しますので、よかったらご覧なってください。

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