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【介護実践忘備録①】徘徊の真相に気付いたエピソードをここだけ紹介します

入居者の気持ちに近づく=介護士の質

介護士の仕事は『生活の質の向上』と言われてます。

入居者の生活の質を向上するためにどのように取り組んでますか?

私は『入居者の気持ちを知ることが大事』だと考えています。

気持ちを知ることで
・どのような支援をしてほしいのか
・言えてない悩みに気づく

ことができるので良い生活に繋がるからです。

入居者の気持ちを知ることは簡単に教えてくれるわけじゃなく
・失語により言葉に出ない
・本音を言うことが介護士に悪いと思っている
・親しみがないから言えない
・相性の有無

などで本音を隠されることがあります。

とはいえ介護士の仕事は
・入居者3人に対し介護士1人の対応
・業務の他に仕事がある
・現場を回すだけでも大変
と思う方は多いかもしれません。

昔の私は考える暇がないくらいがむしゃらに働き
「一日平穏に過ごせるように」
「事故がないように」
「業務が回るように」

と考え入居者の気持ちを深く考えず脇にしまっていた時期はありました。

そんな私でしたが介護士を13年間働き
『介護士の在り方』
を考える場面はありました。

そこで得た経験は気持ちの持ち方次第で働き方の見方は変わるということです。

私の経験談をお話しすることで他の人に活かせることができたらと思い、投稿しました。

よかったらご覧なってください。

徘徊は『入居者の日課』

夜勤中の朝5時ごろにAさんは起き、リビングへ来ました。

「ちょっと散歩行ってくる」
と言い、外へ行きました。

隣のユニットスタッフに見守りを任せて追いかけました。

Aさんを発見すると施設周りを散歩し、庭の草いじりをしてました。

声かけてみると
「毎朝5時に起きて散歩し、草いじりすることが日課であった」

と笑顔で話されました。

家族様にも確認をとり、日課でやっていたことだったとお話を聞きました。

日課であったことであればやることは当然のことかもしれないと思い、それからというもののついていくようにしてました。

時に散歩道からそれた道を通ろうとすることもあるので、その時は今はついていけないことを伝え、戻っていただきました。

本人が積極的に料理作り、食器洗いなどしてくれました。

散歩についていくことが大変と感じましたが、本人にとっては生き生きとした生活をしているように見えました。

理由を知り、しっかりついていくことが本人にとっての理解者になり、本人にとってストレスが少ない生活ができていると思いました。

そこから学ぶこと

理由も知らなければただの徘徊でしかわからなかったことかもしれません。

徘徊という言葉はとても便利で行動を理解したかのように考え、思考を停止してしまいます。

徘徊は散歩と考え、関わっていくこそ大事と思い知らされました。

外で転倒したら危ないことかもしれませんが
『入居者にとってしたいことは何で』
『どのように支援したら嬉しいのか』

を考えたら対応は大きく変わります。

バリデーションでも書いていた事なのですが「全ての行動に理由」があります。

一緒に行動することが一番の理解への近道かもしれません。

まとめ

いかがでしょうか?

認知症は人それぞれのすすみ方や対応の仕方が違うので今回みたいな対応が通用するとも限りません。

どの対応が正しいかは難しいことかもしれませんが入居者を知ろうとする姿勢はとても大事です。

入居者のことを一つでも知れば理由にも納得ができ、介護士の心身にかかるストレスも変わってきます。

思い悩んだら他の同僚に相談するとわかることもあるかもしれません。

これからも介護にまつわる話題を更新しますのでよかったらご覧なってください。


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