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年に一度の楽しみ

りんご箱が届いた。
差出人は、りんごの産地で有名な県のりんご農園さん。
勤務先会長のご両親が経営なさっているという。

毎年、全従業員宅にりんごが直送される。
創業以来、ずっと続いているそうだ。
届いてから1日は仏壇に供えたあと、会長やご両親さまのお心遣いを、ありがたくいただく。

芳香を放つりんごに果物ナイフを入れると、より一層、香りが広がる。
鼻腔をくすぐられながら口に入れると、みずみずしい美味しさで満たされる。

そして、今年もりんごを食べ終えたあと、自分のnoteで島崎藤村の『初恋』を読み返す。

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小牧幸助さんの個人企画「#シロクマ文芸部」参加作品です。


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