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【七十二候】季節と言葉たち〜霞始靆 (かすみはじめてたなびく)

かつて暦として使われていた、一年を5日ごと72に分ける七十二候。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されています。
美しい言葉なので、それをテーマに、作家の方の名文や、創作したエッセイを綴ります。

七十二候:第五候 「霞始靆」
(2/24~2/28頃)

第五候「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」

「靆=たなびく」とは、霞や雲が層をなし、薄く長く漂っている様子を表すします。
「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」とはすなわち、春になって霞が出てくるようになり、それがたなびき始める頃、という意味になります。

テーマ霞始靆 (かすみはじめてたなびく)について

「霞がたなびく」とあり、ふと思いました。そもそも、キリと、カスミと、モヤの違いって、何?

なので調べました。

霞は、主に春に使用される言葉です。春以外の季節では、霧やもやと呼ばれるようになります。
「じゃあ…霧、もや、霞って全部同じなの?」
現象としては同じですが、実際は以下のように定義付けされています。

【霧】微小な浮遊水滴により、視程が1km未満の状態(気象庁より)
【もや】微小な浮遊水滴や湿った微粒子により視程が1km以上、10km未満となっている状態(気象庁より)
【霞】空気中に浮かんでいる様々な細かい粒子のため、遠くがはっきり見えない現象。また、霧や煙が薄い帯のように見える現象。(デジタル大辞泉(小学館)より)

ウェザーニュース

上のサイトに詳しく載っていました。
しかも、まさに七十二候のことについても書かれていました(笑)
やっぱり「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」とあるのを見ると、
「ところで霞って正確にはどんな状態なの?」
と、皆様気になるのかもしれません。

しかし、霞だけではなく、靆は「たなびく」と読むとあり。
えっ?
はじめて見る字なのですが?
ともなります。

靆は、部首は雨部に属し、画数は24画、漢字検定の級は1級の漢字です。読み方は、タイです。意味として、「靉靆(あいたい)」は、雲のたなびくさま。また、眼鏡。老眼鏡。

漢字辞典オンライン

うん。まあ、そうなんだ(苦笑)
で流そう。
さりげなく新しいワード「靉靆(あいたい)」とかも出てきているけれど、もういいかな、うん。
たなびいているんだ、へーで、終わることにしました(笑)

霞って春に出てくるのね!
秋に出てくるのが霧なのね!
そして、霞は春の季語だったりするのね。
うん、うん。
今日のところはこれで充分。

ちなみに霧が秋の季語になったから、霞が春になったようですね。

平安時代に「霧」が秋に使われるようになり、それに対して「霞」が春に用いられるようになりました。
「霧」や「靄」はかかる、立ちこめるなどと表現しますが、「霞」はたなびくといいます。

【二十四節気・七十二候・節句・年中行事】暮らし歳時記 (i-nekko.jp)

まあ、いいでしょう。
とりあえず今日はこれでお腹いっぱいになりました。

これは早朝だから、朝靄?
サンライズ出雲の車窓より
兵庫県赤穂郡上郡町で見かけた撮り鉄の方々
秋の阿寒湖畔。
つまり秋なので霧?
これも朝だから朝靄かな。


アルバムで探してチェックしたけれど。
結局あの現象は霧なのか、靄なのかはわからず。
さらには霞っぽい写真は見つからず。

でもまあ,とりあえず、春は霞。秋は霧と、これだけ覚えておけばオッケーかな^_^

七十二候の説明

「二十四節気」は、立春や夏至などを含む、半月(15日)毎の季節の変化を示すもの。
古代中国で暦として発達してきました。
これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
こちらも古代中国で作られましたが、二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は日本での気候風土に合うように改定されました。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されているのが特徴的です。

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