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【七十二候】季節と言葉たち〜草木萌動(そうもくめばえいずる)

かつて暦として使われていた、一年を5日ごと72に分ける七十二候。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されています。
美しい言葉なので、それをテーマに、作家の方の名文や、創作したエッセイを綴ります。

七十二候: 第ニ候 「草木萌動(そうもくめばえいずる)」(2/29~3/4頃)

「草木萌動(そうもくめばえいずる)」
春の訪れを感じ、地面や木々の枝々から一斉に草木が芽を吹き始める頃という意味になっています。
生命の再生と新たな始まりを象徴する時期。

テーマ「草木萌動」

「そうもく、めばえ、いずる」
と読みます。
草木が芽生えて、出て来ちゃう感じ。

この七十二候で文章を書き始めて、ちょいちょい思っていたことがある。
その漢字にその読み方をつけるのは、ずるくないですか?
いや、的確ではあるけれども!

萌は確かにめばえ(芽生え)とも読む。
ただ、動の字に「いずる」って読み方、ある?
「いずる」と打てば「出る」ばかりが出てくるよ?

日出処の天子の出る、ですよ。
聖徳太子っちゃう、あの「出」くんですよ。

まあ、字面で判断しーやー、ということなのでしょう。

今年のこの時期には、色々なことが重なり、オンタイムでこの言葉についてをかけませんでしたが、いわゆる、桃の節句の頃ですよね。

北海道では大雪がドカンと降っていたし、全く春感はない時期ですが。
花屋で売られている、桃と菜の花のこんもりしした花束を見ると、春だなぁと思います。仕事だったので、ひな祭り用のお弁当を買って食べました。

日本は細長いから、地域によって季節が違うし,北海道は中でも違いが著しいのでね。

雪が溶けて川になって流れてゆくのは(ばいキャンディーズ)、まだまだ先ですが、雪の下では蕾が膨らみ、植物が芽生えようと動いているのは間違いない。

要するに春が近づいているワクワクが、草花だけじゃなく、あちこちに溢れ出す時期なのでしょう。






七十二候の説明

「二十四節気」は、立春や夏至などを含む、半月(15日)毎の季節の変化を示すもの。
古代中国で暦として発達してきました。
これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
こちらも古代中国で作られましたが、二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は日本での気候風土に合うように改定されました。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されているのが特徴的です。

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